目次
AATU(チキン:成犬用)をAAFCOの基準値と比較
生産国:スペイン
原材料について
原材料についての解説
主原料はチキン
主原料には動物性タンパク質であるチキンが使われています。チキンは高タンパクながら低脂質でローカロリーな優れた食材で必須アミノ酸が豊富に含まれているため、良質なタンパク質を生成できます。
また、AATU(チキン:成犬用)は乾燥肉を使用しないフレッシュミート(生肉・鮮魚)を使用しています。フレッシュミートは栄養価が損なわれにくいといった特徴があります。高価なドッグフードに使われることが多いです。
穀物類不使用(グレインフリー)
AATU(チキン:成犬用)は穀物類へのアレルギーに配慮された穀物不使用(グレインフリー)です。ただ、穀物類の食物アレルギーは牛肉、乳製品、鶏に次いで4番目に小麦となっており全体の13%と決して多くはありませんのでアレルギーがなければ過度に心配する必要はありません。
また、穀物類は消化が悪いと言われることもありますがドッグフードに含まれる穀物類は基本的には消化しやすいように加工がされているためこちらも過度に心配する必要はありません。穀物類不使用のメリットとしては炭水化物量を減らし、血糖値の急な上昇を妨げる低GIの食材で代用することで太りにくくすることにあります。また、動物性原材料の比率が上がることケースが多く吸収率が高いといった利点があります。
下部尿路トラブルの健康維持に配慮
成犬期後半から、下部尿路結石などに患う子が多いですが、クランベリーは下部尿路結石、尿路感染症などを防ぐ効果も期待できます。
ただ、シュウ酸カルシウム結石を起因とする下部尿路結石、尿路感染症は逆に悪化させる可能性が高いため注意が必要です。
ハーブ類について解説
人間と同じく犬にも効果が期待できるハーブが使われています。
以下にAATU(チキン:成犬用)に含まれる添加物をまとめます。
カモミール | 抗炎症効果は消化器系だけではなく、皮膚の健康維持にも役立つ |
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マリーゴールド | マリーゴールドに含まれるルテインは抗酸化作用や免疫向上などに効果があるとされています。 これはロイヤルカナンの研究でも証明されています。 https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/nutrients/%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3 |
ペパーミント | 胃腸の調子を整える効果があるとされます。 |
フェヌグリーク | 和名でコロハと言われているフェヌグリークはカレーなどのスパイスとして使用されています。血糖値の低下作用が期待でき、マウスを使った動物実験では糖代謝の改善と、糖尿病の予防効果に期待できるという結果が出ています。最近ではペットフードでも目にすることが増えてきました。 |
ユッカ | 天然サポニンが含まれます。これは腸内での消化吸収を助けてくれます。抗炎症作用があり関節のトラブルにも効果があるとされています。 |
原材料の安全性はどうなの?
以上から原材料は安全性に問題のないドッグフードであると言えます。
成分表について
比較対象 | AAFCO(アーフコ・全米飼料検査官協会)の「成犬用」基準値 |
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栄養基準を策定しているアメリカの団体、AAFCO(アーフコ・全米飼料検査官協会)が開示している基準値が比較対象となっています。
成犬の基準値と比較 | ||
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成分名 | 基準値 | AATU(チキン:成・・・ |
カロリー | 基準値なし | 401kcal |
タンパク質 | 18.0%以上 | 32%◎ EXCELLENT |
脂質(粗脂質) | 5.5%以上 | 18%◎ EXCELLENT |
繊維(粗繊維) | 基準値なし | 2% |
水分 | 基準値なし | 8% |
灰分 | 基準値なし | 7.6% |
炭水化物 | 基準値なし | 記載なし |
リン | 0.4~1.6 | 記載なし |
カルシウム | 0.5~1.8 | 1.32%◎ EXCELLENT |
ナトリウム | 0.08%以上 | 0.2%○ GOOD |
マグネシウム | 0.06%以上 | 記載なし |
オメガ3* | 基準値なし | 0.4% |
オメガ6* | 1.1%以上 | 3.5%◎ EXCELLENT |
成分についての解説
タンパク質について
AAFCOでは、タンパク質は子犬期(成長期)では22.5%以上、成犬期(維持期)では18%以上含むことを推奨していますが、AATU(チキン:成犬用)は32%となっています。基準値を余裕を持ってクリアしていることから体づくりには適しているといえますね。
AATU(チキン:成犬用)は、健康な筋肉・内臓・皮膚・爪、美しい被毛を維持することができるでしょう。
ただ、高タンパクなフードは尿路、腎臓などにトラブルを持つワンちゃん与えない方が良いです。また、シニア犬にも注意が必要です。シニア犬は消化能力が衰えてきますが、吸収できなかったものは排泄物として体外に排出する際に、腎臓への負担、尿路などに負担をかけます。
脂質について
次に脂質ですが子犬期(成長期)では8.5%以上、成犬期(維持期)では5.5%以上を推奨していますが、18%と余裕でクリアしていることがわかります。
平均的なドッグフードの脂質は13〜15%と言われますので、一般的なドッグフードより少し多めといって良いでしょう。脂質は皮膚や毛並みの健康維持には欠かせませんので肥満気味でなければあまり気にする必要はないでしょう。
繊維について
繊維は基準値は設けられていません。一般的なドッグフードは2〜5%で、AATU(チキン:成犬用)には2%となっているので平均的な数値と言えます。
成分値の安全性はどうなの?
とても栄養価の高いドッグフードであることがわかりました。活動量の多いワンちゃんには適しているでしょう。
ただ、肥満気味なワンちゃん、腎臓、肝臓、シニア犬などの場合は注意しましょう。