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犬はクミンを食べても大丈夫!注意点を解説

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カレーのスパイスとして有名なクミン。
クミンはエジプト原産のセリ科のハーブで、中東からインド、ヨーロッパまで幅広く使用されています。
独特の香りが特徴のクミンは、風味増強剤としてドッグフードにも使用されているのをご存知でしょうか。
今回は、ワンちゃんへのクミンの与え方や注意点などを紹介していきます。

犬にクミンを食べさせても大丈夫?

はい、「大丈夫」です。
ただし、クミンを一度に多く与えすぎると、胃の不調や消化器系の問題など、ワンちゃんの健康に問題を引き起こす可能性があるので、避けてください。

その他にも、いくつか注意点がありますので、本記事でお話します。

クミンに含まれる栄養・成分は?

「クミン」に含まれる代表的な栄養・成分は以下のとおりです。

食物繊維

「クミン」には、不溶性の食物繊維が多く含まれています。食物繊維によって、消化を促進し、腸内環境の改善にも役立つといわれていますが。ただ、与える量は風味付け程度になるため、あまり期待できないでしょう。

ビタミン・ミネラル

「クミン」には、鉄分やカルシウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。

ミネラルのなかでも特に含有量が多いのが、鉄分です。鉄分は、赤血球の形成に重要な役割を果たし、ワンちゃんの貧血予防に役立ちます。

カルシウムは、ワンちゃんの骨や歯の健康維持に重要なミネラルです。マグネシウムは、エネルギーの生成や筋肉と神経の働きをサポートしてくれます。

ビタミン

「クミン」には、さまざまなビタミンが含まれています。ビタミンAやビタミンB6、ビタミンC、ビタミンEなどです。

特に、ビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンEは、体内の細胞を酸化ストレスから守ってくれる抗酸化作用があり、老化予防に繋がります。

ビタミンB6は、赤血球を運ぶために必要なヘモグロビンの生成を助ける役割をします。ビタミンCには、ストレスや病気への抵抗力を高める働きも期待できるそうです。ビタミンAには、粘膜や皮膚の健康維持や感染症予防に役立ちます。
以上から免疫力アップが期待できるでしょう。

クミンを与えることのメリット

ワンちゃんに「クミン」を与えるメリットは、以下のとおりです。

暑さによる夏バテ予防

「クミン」は、暑い時期の体調管理に役立ちます。独特の香りや味によって、嗅覚や味覚を刺激し、食欲を増進してくれる働きがあります。暑さのせいでワンチャンに食欲がないときなどに効果が期待できます。

体重管理の効果に期待

「クミン」には、インスリンの分泌を促進し、グルコースの細胞への取り込みを改善することで、血糖値を下げる効果が期待できます。

また、植物ステロールが豊富に含まれており、体内のコレステロール吸収を抑えてくれます。「クミン」は肥満気味のワンチャンにも役立ちます。

リラックス効果

「クミン」の香りには、クミンアルデヒドやリモネンなどが含まれており、鎮静作用やリラックス効果があります。リモネンは脳をリラックスさせて、脳内にα波を増やす効果があるといわれています。

クミンを与えるときの注意点

ワンちゃんに「クミン」を与えるときの注意点は、以下の4つがあります。

  • シニア犬や胃腸の弱いワンちゃんには与えない
  • 妊娠中や妊娠する予定のあるワンちゃんには与えない
  • 血液凝固障害を患っているワンちゃんには与えない
  • アレルギーを持っていないかどうか確認する
  • 与えすぎないようにする

シニア犬や胃腸の弱いワンちゃんには与えない

シニア犬や胃腸の弱いワンちゃんには、「クミン」を与えないようにしてください。胃酸の分泌を促す作用のある「クミン」によって、胃を刺激し、吐き気や嘔吐、下痢などの症状を引き起こす可能性があります。

妊娠中や妊娠する予定のあるワンちゃんには与えない

「クミン」は、妊娠中や妊娠する予定のあるワンちゃんには与えないようにしてください。「クミン」には、陣痛促進作用があるので、流産や早産を誘発する可能性があります。

血液凝固障害を患っているワンちゃんには与えない

血液凝固障害を患っているワンちゃんや、血液をサラサラにする作用のある薬を服用しているワンちゃんには「クミン」を与えないようにしてください。

クミンには血液をサラサラにする作用があり、出血のリスクが高まる恐れがあるので注意が必要です。

アレルギーに注意する

「クミン」は犬によっては、アレルギー反応を起こす可能性があります。皮膚の発疹やかゆみ、呼吸困難などの症状が現れることがあるので、初めて「クミン」を与えるときは、アレルギー症状を確認するため極少量から取り入れてみてください。
ワンちゃんが「クミン」の味を好むかどうかも確認できるでしょう。

与えすぎないようにする

クミンには消化酵素(胃酸)の働きを高める作用があるため、大量に与えると下痢などを引き起こす場合があります。

与えていいのはどのくらいの量ですか?

ワンちゃんに与える「クミン」の適量は、ワンちゃんの体重によって異なります。大型犬の場合は小さじ1杯程度まで、小型犬の場合は、小さじ4分の1杯程度までを上限に与えましょう。
あくまで風味付けとして使用しましょう。

クミンの与え方

「クミン」には、クミンの種子であるクミンシードと、種子をパウダー状にしたクミンパウダーがあります。
クミンパウダーの与え方としては、ドッグフードやおやつに少量の「クミン」を振りかけるとよいでしょう。ドッグフードやおやつの補助的な風味として、ワンちゃんの食事に変化を加えることができます。クミンシードは、煮出すことでお茶にして飲ませることができます。

「クミン」は毎日与えず、ほかのスパイスと交互に与えるように調整してください。過剰摂取や、「クミン」の風味への飽きを避けることができます。

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