犬暮らし

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犬にシナモンを食べさせる場合は注意が必要!注意点を解説

シナモンは、クスノキ科ニッケイ属の樹木の樹皮を乾燥させたスパイスです。
甘く独特な香りがするシナモンは、パンやお菓子、紅茶などの風味づけとして使われています。そんなシナモンは、犬に与えても大丈夫なのでしょうか。
今回は、シナモンをワンちゃんに与えてもよいのか。また、注意点などについてくわしく紹介します。

犬にシナモンを食べさせても大丈夫?

答えは「大丈夫」ですが「注意が必要」です。
一部の犬用おやつにはシナモンが含まれることもありますが、シナモンを過剰に摂取すると、嘔吐や下痢、心拍数の変化、低血糖、肝臓病といった重篤な症状を引き起こす可能性があるので、注意が必要です。

その他にも、いくつか注意点がありますので、本記事でお話します。

シナモンに含まれる栄養・成分は?

※左右にスライドできます。
食材名エネルギー水分タンパク質脂質炭水化物灰分食塩ナトリウムカリウムカルシウムマグネシウムリン亜鉛コレステロール
調味料及び香辛料類/<香辛料類>/シナモン/粉356kcal9.4g3.6g3.5g79.6g3.9g0.1g23mg550mg1200mg87mg50mg0.9mg-
※上記は100gあたりの成分となります。※参考:文部科学省食品成分データベース

脂質

「シナモン」には脂質が含まれています。脂質は、体にとって欠かせない三大栄養素の1つで、エネルギー源として使われます。
また、皮下脂肪として、内臓の保護や体を寒さから守る働きをしてくれます。また、脂溶性ビタミンの吸収を促進する効果もあります。

ミネラル

「シナモン」にはミネラルが豊富に含まれています。カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、鉄、銅、マンガン、クロム、ヨウ素、セレン、モリブデンが含まれており、すべて必須ミネラルです。
必須ミネラルは、健康維持に欠かせない栄養素です。骨や歯の形成や、筋肉と神経の働きのサポート、免疫機能の強化などに役立ちます。

ビタミン

「シナモン」には、ビタミンB1、B2が含まれています。ビタミンB1は、糖質の代謝を助け、エネルギーを産生する役割を果たしています。神経に作用し、疲労回復にも役立ちます。また、脂質やタンパク質の代謝を促進し、エネルギーの産生をサポートしているのはビタミンB2です。抗酸化作用によって、皮膚や粘膜の健康を保っています。

シナモンを与えるメリット

ワンちゃんに「シナモン」を与えるメリットは、以下のとおりです。

抗酸化作用による老化防止

「シナモン」には抗酸化作用があるため、体内の酸化ストレスを軽減することで、老化防止や免疫力アップに役立つでしょう。ほかにも、抗炎症作用や血糖値の安定化、胃腸の健康維持など、さまざまな効果を期待できます。
ただし、人にとって「シナモン」は健康維持に有益なスパイスですが、ワンちゃんに「シナモン」を積極的に与えることは控えたほうがよいとされています。

シナモンを与えるときの注意点

ワンちゃんに「シナモン」を与えるときの注意点は、以下のとおりです。

シナモンの過剰摂取に注意

「シナモン」を過剰に与えると、ワンちゃんの肝臓に悪影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。「シナモン」に含まれるクマリンという成分は肝毒性を持っているため、肝障害が引き起こされる可能性があります。
また、小さじ1杯程度以上のシナモンパウダーを一度に食べると、嘔吐や下痢、低血糖、心拍数の変化などの重篤な症状につながる可能性があるので注意が必要です。

シナモンが含まれている食べ物に要注意

「シナモン」は、お菓子やドリンクの風味づけや隠し味としても使われています。目に見えにくい形で「シナモン」が含まれているため、ワンちゃんには与えないように気をつけてください。
「シナモン」は、シナモンロールやチャイのほかに、クッキーやアップルパイ、スイートポテトなどにも含まれている場合があります。
ただし、ごく少量のシナモンパウダーがかかっているパンやお菓子を食べてしまったとしても、ワンちゃんにとって大きな問題はないといわれています。

シナモンの香りにも注意する

「シナモン」の香りにもクマリン成分が含まれている可能性があるため、注意が必要です。
「シナモン」のエッセンシャルオイルは、ワンちゃんのいる部屋では使用しないようにしてください。

シナモンの誤嚥に注意する

シナモンパウダーやシナモンスティックを直接口に含むと、ワンちゃんの口の中に炎症が生じやすくなります。
シナモンパウダーを吸い込むと、咳や窒息につながる可能性があります。シナモンスティックを丸ごと食べてしまった場合は、クマリンの過剰摂取になり、さらに消化にも悪いため、すぐに動物病院を受診しましょう。

ワンちゃんが誤って「シナモン」を口にしてしまわないように、「シナモン」はワンちゃんの届かない場所に保管するようにしてください。

与えていいのはどのくらいの量ですか?

与えていいのは、ほんのわずかな香りづけ程度の量のみです。
「シナモン」は、少量であればワンちゃんの健康に大きな問題が生じることはないでしょう。
ただ、多くのワンちゃんは「シナモン」の香りを好まないといわれているので、食欲を高めるための「シナモン」のトッピングは適していないでしょう。

また、「シナモン」が含まれている犬用おやつが販売されています。安全な量に調節されているので、問題なく与えられます。

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