犬暮らし

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犬は生姜を食べても大丈夫!注意点を解説

生姜は、古くから薬効成分を持つスパイスとして知られ、薬味や料理に幅広く利用されています。体を温める作用や風邪予防といった健康にすぐれた効果のある生姜を、犬にも与えたいと思う人もいるのではないでしょうか。
今回は、犬に生姜を与える際のメリットや注意点について詳しく紹介します。

犬に「生姜」を食べさせても大丈夫?

答えは、「大丈夫」です。
生姜入りのドッグフードも販売されているので、ワンちゃんが食べても問題ありません。ただし、過剰に摂取すると生姜の辛味成分によって胃腸に負担がかかり、下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。

その他にも、いくつか注意点がありますので、本記事でお話しします。

生姜に含まれる栄養・成分は?

※左右にスライドできます。
食材名エネルギー水分タンパク質脂質炭水化物灰分食塩ナトリウムカリウムカルシウムマグネシウムリン亜鉛コレステロール
野菜類/(しょうが類)/しょうが/根茎/皮なし/生/おろし58kcal81.6g0.7g0.8g16.0g0.9g-4mg380mg39mg27mg24mg0.2mg-
※上記は100gあたりの成分となります。※参考:文部科学省食品成分データベース

ビタミン

「生姜」には、ビタミンが豊富に含まれています。βカロテンや、ビタミンB1、B2、B6、ビタミンC、ナイアシン、葉酸などです。βカロテンは、抗酸化作用によって皮膚や粘膜を強化する効果があります。
βカロテンは、体内でビタミンAに変換され、目や皮膚、粘膜の健康に役立ちます。ビタミンB群は、エネルギーの代謝を助ける効果があり、疲労の回復にも役立つでしょう。

ミネラル

「生姜」には、ミネラルも多く含まれています。カリウムやカルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、マンガンなどです。
特に含有量の多いカリウムは、体内で過剰になった塩分を、汗や尿として排出する役割があり、むくみの解消にも役立ちます。

生姜を与えるメリット

ワンちゃんに「生姜」を与えるメリットは、以下のとおりです。

  • 体を温めて免疫力アップ
  • 食欲増進効果
  • 老廃物や水分の排出効果

体を温めて免疫力アップ

生姜に含まれるジンゲロールには、血行促進効果があります。血行不良による冷え性に効果が期待できます。「生姜」を加熱することによって、ジンゲロールはショウガオールという成分に変化します。
ショウガオールには、熱を産生する働きがあり、体を温めることで免疫力を向上できるため、ワンちゃんの風邪予防にも役立つでしょう。

食欲増進効果

「生姜」に含まれるジンゲロールとショウガオールには、胃腸の消化不良を改善して、吐き気を抑える効果があります。
また、「生姜」の独特の辛味や香りによって、食欲増進をサポートします。暑さによる食欲の低下や、風邪をひいたときに「生姜」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

老廃物や水分の排出効果

「生姜」に含まれるジンゲロンは、ショウガオールと同様に「生姜」を加熱することでジンゲロールから変化した成分です。ジンゲロンは、体内の老廃物や余分な水分を排出する効果が期待できます。

生姜を与えるときの注意点

ワンちゃんに「生姜」を与えるときの注意点は、以下のとおりです。

  • 出血性疾患や心臓病のワンちゃんに与えない
  • 加工された生姜は与えない
  • 適量を与える

出血性疾患や心臓病のワンちゃんに与えない

「生姜」は血をサラサラにする作用があるため、出血性疾患を患っているワンちゃんや手術を受ける予定のあるワンちゃんには与えないでください。
また「生姜」には、血圧や血糖値を下げる作用もあるため、糖尿病や心臓病を患っているワンちゃんにも注意が必要です。安全性が確認されていないので、妊娠中や授乳中のワンちゃんにも「生姜」は与えないようにしてください。

加工された生姜は与えない

加工された「生姜」は、ワンちゃんに悪影響を及ぼす調味料や添加物が含まれている可能性があるので、注意が必要です。
ガリや紅生姜には、食塩、酢などの調味料や着色料、添加物などが含まれている場合があります。市販の生姜チューブにも保存料が含まれていることがあるので、ご自身ですりおろした「生姜」が望ましいでしょう。

与えすぎないこと

生姜に含まれる辛み成分によっては胃や腸を刺激する作用があるため与えすぎないようにしましょう。

与えていいのはどのくらいの量ですか?

人間でも生姜は味付け、風味づけとして少量しか摂取することはないでしょう。
それを考慮した場合として「生姜」は、小型犬には小さじ1/4程度以下、大型犬には小さじ1/2程度以下を目安としてください。
あくまで味付け、風味づけとして使用します。
まれに「生姜」を食べてアレルギーを引き起こすワンちゃんがいます。初めて「生姜」を与えるときは、ごく少量を与えて、皮膚のかゆみや下痢、嘔吐などのアレルギー症状がないかをよく観察すると安心できるでしょう。

「生姜」のおすすめの与え方

「生姜」は、生でも加熱でも与えることができます。「生姜」の皮には、ジンゲロールなどの栄養成分が豊富に含まれているので、皮のまま与えるのもよいでしょう。ただし、皮には農薬がついている場合があるため、よく洗ってから与えてください。

細かく刻んだり、すりおろしたりした「生姜」をワンちゃんのごはんやドッグフードに混ぜて与えるとよいでしょう。基本的にワンちゃんは辛味が苦手なので、生の「生姜」は食べてくれないことがあります。加熱や乾燥することで、辛味成分が抑えられるため、「生姜」のすりおろしを混ぜたスープや、パウダー状の「生姜」を活用してみてください。

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