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犬はパクチー(コリアンダー)を食べても大丈夫!注意点を解説

独特の香りが特徴のパクチー。
コリアンダーとも呼ばれるパクチーは、地中海沿岸が原産の植物です。エスニック料理をはじめ、さまざまな料理に利用されています。パクチーは、人にとって健康によい食材ですが、犬に与えても大丈夫なのでしょうか。
今回は、犬にパクチーを与える際のメリットや注意点、おすすめの与え方について紹介します。

犬に「パクチー」を食べさせても大丈夫?

答えは、「大丈夫」です。
パクチーはワンちゃんが食べても安全なハーブです。ただし、パクチーを過剰に与えると、胃腸の不調を引き起こす可能性があります。

その他にも、いくつか注意点がありますので、本記事でお話しします。

「パクチー」に含まれる栄養・成分とは?

「パクチー」に含まれる栄養と成分について、以下で詳しく説明します。

ミネラル

「パクチー」には、ミネラルが豊富に含まれています。カルシウム、マグネシウム、鉄分、リン、カリウム、マンガン、亜鉛、セレンなどです。

カルシウムは、ワンちゃんの骨や歯を形成するのに欠かせない栄養素です。さらに、筋肉や神経を落ち着かせる効果もあります。

カリウムは、健康維持に欠かせないミネラルで、体内の余分なナトリウムを汗や尿として排出する役割があります。むくみの解消にも役立つでしょう。

ビタミン

「パクチー」には、さまざまなビタミンが含まれています。βカロテン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKなどです。

体内でビタミンAに変換される栄養素であるβカロテンは、皮膚や粘膜、視力の健康をサポートしています。また、活性酸素の発生を抑えたり、免疫力を高めたりする働きがあり、老化予防にも役立つでしょう。

ビタミンCは、優れた抗酸化作用をもっている栄養素で、コラーゲン生成や免疫システムをサポートしています。ビタミンB2は、ワンちゃんの皮膚と被毛を美しく保つ効果が期待できます。

ビタミンEは、抗酸化作用が強く、体内の脂質の酸化を防ぐ働きがあるため、老化防止に役立つでしょう。

「パクチー」を与えるメリット

ワンちゃんに「パクチー」を与えるメリットは、以下のとおりです。

  • 消化促進の効果
  • 口臭予防の効果
  • 便秘予防の効果

消化促進の効果

「パクチー」の独特な香りは、ゲラニオールやボルネオールと呼ばれる精油成分によるものです。ゲラニオールには、胃腸の調子を整え、消化を促進する働きがあります。

「パクチー」にはリナロールも含まれており、整腸作用によって腸の働きを落ち着かせる作用が期待できます。

口臭予防の効果

「パクチー」の精油成分は、ワンちゃんの口臭予防に役立ちます。

口臭は、腸内環境の乱れが原因で発生している場合も考えられます。胃腸の調子を整える働きがあるゲラニオールによって、胃腸の調子がよくなることで、口臭の改善が期待できます。

便秘予防の効果

「パクチー」は食物繊維が豊富で、ワンちゃんの便秘解消や腸内環境の改善に役立ちます。「パクチー」に含まれる食物繊維は不溶性で、水に溶けません。腸内の老廃物をからめ取りながら便の排出をサポートしています。

また、不溶性食物繊維を摂取すると満腹感を得やすいといわれており、ワンちゃんの食べ過ぎ防止にも繋がるでしょう。

「パクチー」を与えるときの注意点

ワンちゃんにパクチーを与えるときの注意点は、以下のとおりです。

  • 刻んで与える
  • 茎は与えない
  • アレルギーに注意

刻んで与える

食物繊維が豊富で消化しにくい「パクチー」は、細かく刻んでから与えてください。
食物繊維の消化が苦手だといわれているワンちゃんの、胃腸にかかる負担を抑えることができます。

「パクチー」の茎は与えない

葉や茎、根、種に至るまで食べることができる「パクチー」。ただし、硬く繊維質が多い「パクチー」の茎は、消化しにくいため与えないようにしてください。

アレルギーに注意

セリ科の植物である「パクチー」は、人参やパセリ、セロリといったセリ科の植物にアレルギーのあるワンちゃんに与えないようにしてください。

「パクチー」をはじめて与える際は、ごく少量を与えてワンちゃんの体調に変化がないかを観察すると、より安心できるでしょう。

与えていいのはどのくらいの量ですか?

トッピングの香り付け程度に使用してください。
また、「パクチー」を美味しいと感じるワンちゃんはあまりいないと思いますので、食いつきが変わらないのであれば不要でしょう。

「パクチー」のおすすめの与え方

「パクチー」をワンちゃんに与える際は、葉を細かく刻んで、フードにトッピングしてあげてください。

また、「パクチー」の種も与えることができます。種にはパウダータイプとホールタイプがあり、ワンちゃんにはパウダータイプが食べやすいでしょう。少量をフードに混ぜて与えてください。

まとめ

人によって好き嫌いが分かれやすい「パクチー」ですが、ワンちゃんもクセの強い香りや味が苦手な場合があります。栄養価の高い「パクチー」を与えたいと思うこともあると思いますが、ワンちゃんの気持ちを優先してあげましょう。

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