犬暮らし

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犬にアルコールを飲ませるのはNG!注意点を解説

自宅でお酒を楽しむ人も多いと思いますが、その際にワンちゃんが近くにいると、思わぬハプニングが起こることがあります。お酒を楽しんでいる際に、うっかりワンちゃんがお酒を舐めてしまい、ヒヤッとした経験がある人もいるのではないでしょうか。
今回は、ワンちゃんがアルコールを摂取してしまった場合にみられる症状や、万が一の際にどのように対処すべきかについて詳しく紹介していきます。

「アルコール」は犬に与えてもいい?

答えは、「いいえ」です。
ワンちゃんにアルコールを与えてはいけません。
ワンちゃんはアルコールを代謝できないため、わずかな量であってもさまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。

本記事では、アルコールがワンちゃんにとって危険な理由や、誤って摂取してしまった場合の対処法などについてお話します。

「アルコール」を犬に与えてはいけない理由とは?

「アルコール」をワンちゃんに与えてはいけない理由は、以下のとおりです。

「アルコール」による急性中毒

人にとっては、気持ちをリラックスさせる効果がある「アルコール」。人が「アルコール」を摂取すると、アルコール脱水素酵素の働きによって、アセトアルデヒドと呼ばれる物質に分解されます。
アセトアルデヒドは、アルデヒド脱水素酵素の働きで無害な物質になりますが、ワンちゃんには「アルコール」を分解するための酵素や代謝の仕組みが備わっていません。そのため、「アルコール」が脳や中枢神経に悪影響を及ぼします。

「アルコール」を摂取後、30分〜1時間程度で中毒症状が生じます。そのまま放置すると命に関わる可能性があるので、早急な対応が必要です。

「アルコール」による長期的な影響

ワンちゃんが中毒症状から回復しても、長期的に健康へ悪影響を与える可能性があります。
「アルコール」は、ワンちゃんの肝臓や腎臓、神経系などの全身にダメージを与え、慢性的な健康問題を引き起こすことがあります。

「アルコール」を摂取したことによる症状とは?

ワンちゃんが「アルコール」を摂取したことによる症状は、以下のとおりです。

「アルコール」による中毒症状

「アルコール」は、中枢神経系に影響を及ぼします。初期症状として、嘔吐が生じる可能性があります。

また、落ち着きのなさ、見当識障害、けいれん発作、意識がはっきりせず呼びかけても反応が鈍いといった行動がみられます。

ワンちゃんは、ごく少量の「アルコール」でも深刻な影響を受けやすく、症状が重篤化する可能性が高いので、注意が必要です。

「アルコール」を摂取してしまった時の対処法とは?

ワンちゃんが「アルコール」を摂取してしまった時の対処法を以下で紹介するので、万が一の際は参考にしてください。

すぐに動物病院を受診する

「アルコール」による中毒は、迅速な対応が大切です。もし、ワンちゃんが「アルコール」を摂取してしまった場合は、すぐに動物病院を受診してください。

摂取した「アルコール」の製品がある場合は、容器やパッケージを持参すると診断に役立ちます。

自宅で嘔吐させるのは、誤嚥性肺炎の恐れがあるのでやめましょう。また、「アルコール」を舐めてしまった場合も、中毒症状を引き起こす可能性があるため、動物病院に相談して指示を仰いでください。

ワンちゃんの怪我に注意する

「アルコール」によって、意識がもうろうとしている状態では、高い場所から落ちたり、ぶつかったりと怪我をする危険があります。
動物病院に連れて行く際も、ワンちゃんが怪我をしないように保護してあげてください。

「アルコール」を含有する製品に注意

「アルコール」を含有する製品もワンちゃんにとって危険です。

お酒入りのお菓子、生のパン生地、手指消毒剤、洗剤といった食品や家庭用品の一部にも「アルコール」を含有しているものがあるので、注意が必要です。
特に、消毒用の「アルコール」には強い毒性を持つイソプロパノールが含まれています。また、一部の製品にはキシリトールなどのワンちゃんにとっての有害成分が含まれる可能性があります。
少量の「アルコール」でもワンちゃんの体には大きな負担がかかるため、食品や家庭用品はワンちゃんの手の届かない場所に保管しましょう。

「アルコール」の誤飲に注意

ワンちゃんが「アルコール」を誤って摂取した場合、人のようにしばらく経って酔いがさめることはなく、長時間にわたって体内に残り続けてしまい、悪影響を及ぼします。

ホームパーティーや自宅での集まりの際は、「アルコール」飲料を、テーブルに放置しないように注意しましょう。また「アルコール」飲料を床にこぼさないように気をつけてください。晩酌をする際は、寝る前に飲み残しの「アルコール」を片付けるようにしましょう。

お酒を飲んで楽しいひとときを過ごしている際は、つい気が緩みがちになりますが、ワンちゃんが誤って「アルコール」を口にしないように気をつけて、健康を守ってあげてください。

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