獣医師の松本 千聖さんに回答していただきました。
松本 千聖(獣医師)さんの回答
基本的に「吐く」という行為は「吐き戻し」と「嘔吐」の2つに分けることができ、メカニズムや原因などは異なってくるため見分けることはとても大切です。
吐き戻し
食べたものは口から食道を通って胃に運ばれますが、口から食道、または食道から胃に入るまでの間において食べたものが逆流して口から吐き出されることを「吐き戻し」、医学的には「吐(と)出(しゅつ)」と呼びます。多くの場合はフードを食べている間や食べた後すぐに見られ、消化されておらず元の形を保ったものが吐しゃ物となります。
嘔吐
食べたものが胃に運ばれた後に胃から吐き出されるため、消化されている、または消化途中のドロドロした元の形を保っていないものが吐しゃ物となります。なお、状況によっては胃液や胆汁などの液体が吐しゃ物として「嘔吐」では見られることがあります。
どちらの場合も吐しゃ物やその写真を持参するとともに吐いた時間や状況などをメモした上で動物病院を受診することをおすすめします。