獣医師の松本 千聖さんに回答していただきました。
松本 千聖(獣医師)さんの回答
まず大前提として「愛犬が水に対して恐怖心を持たず遊ぶことができるか」を事前に確認する必要があります。いきなり海に行くのではなくプールを併設しているドッグランなどで愛犬の水に対する反応をよく観察しておくようにしましょう。その上で、注意点としては主に適切な予防を行っておくことと必要なグッズの持参を挙げることができます。
前者としてはノミダニ感染予防薬の投与や狂犬病ワクチンの接種はもちろんのこと、かかりつけの獣医師と相談の上で犬レプトスピラ感染症の予防が含まれる8種または10種ワクチンを接種しておくことをおすすめします。なお、その時に海遊びをしても問題がないか健康チェックも行っておいた方がより安心でしょう。後者としては普段使用しているリードやハーネスなどのお散歩グッズに加えて犬用のライフジャケット、海遊びの後にしっかりと海水を洗い流すことができる十分な水道水並びに水気を拭いてあげることができる吸水機能が高いペットタオル、砂浜で肉球を火傷しないように犬用の靴やパラソル、日差しを防ぐことができる犬用テントもあるといいでしょう。
また、念のためとなりますが海には打ち上げられた海藻や塩分濃度が高い海水などといった危険なものが多く存在しているため、愛犬が普段から好奇心旺盛で何でも口に入れてしまいそうなタイプならば海遊びは控えた方が良いかもしれません。