獣医師の松本 千聖さんに回答していただきました。
松本 千聖(獣医師)さんの回答
最近は愛犬との遠出や災害時に共に避難するときの予行演習などで犬と一緒に車中泊を行う人が増えてきていますが、車は本来ならば寝る場所ではないことから気をつけなければいけないことは数多くあります。まず、一酸化炭素中毒のリスクを防ぐために基本的に就寝時はエンジンを切ることとなるため、夏は暑さ対策、冬は寒さ対策が必須となります。特に犬は人間以上に気温の変化に敏感なため車内には必ず温湿度計を持ち込み、快適な温度を保つようにしましょう。また、愛犬が排泄を我慢しないよう車内に防水シートやペットシートを用意してトイレ環境を整えてあげてください。
さらに、体質などによっては運転中でなくてもガソリンや車のシートの素材などといった様々な匂いによって「車酔い」してしまう場合もあります。よって車中泊を行う前に短い時間、距離をドライブすることで愛犬が車にストレスを感じないか、車に酔わないかどうかを確認するようにしてあげてください。