獣医師の松本 千聖さんに回答していただきました。
松本 千聖(獣医師)さんの回答
シャワーで体を洗うことは皮膚の清潔を保ったり、使用するシャンプー剤によっては皮膚病の治療の一環になったりと犬の健康を維持するためには欠かすことのできないケアとなります。
しかし、頻度を間違ってしまうと皮膚のバリア機能低下や乾燥などといった逆に健康状態を悪化させてしまう危険性もあるため注意が必要となります。
シャンプーの頻度は犬の状態によっても異なりますが以下を目安にしてみるといいでしょう。
子犬の時は『1~2ヶ月に1回』
子犬の時期のシャンプーは子犬の体に大きな負担をかけて疲れさせてしまうことから、生後2カ月頃までは控えることをおすすめします。もしその間に汚れてしまったらペット用のウェットティッシュなどで汚れを拭き取るようにしましょう。2回目のワクチン接種後1週間ほど経過してからが、子犬にとってシャワーを始める適切な時期と考えられており、また頻度は1~2ヶ月に1回ほどとなります。
成犬期は『1ヶ月に1回』
成犬の時期におけるシャワーの頻度は1ヶ月に1回ほどとなりますが、皮膚病などで獣医師から特別な指示が出ている場合は必ず従う必要があります。また、その際はシャンプー剤も飼い主さんのみで決めるのではなく必ず獣医師に相談してから使用するようにしましょう。
シニア期は『1~2ヶ月に1回』
老犬の時期では健康状態にもよりますが、特に問題がなく元気ならば今までと同様に1~2ヶ月に1回ほどで行っても良いでしょう。
しかし、加齢の影響による体力低下やシャワーにストレスを感じる場合は頻度を2~3ヶ月に1回程度に減らすことをおすすめします。
なお、何かしらの持病がある場合はシャワーによって悪化する場合もあるため、頻度については必ずかかりつけの獣医師に確認するようにしてください。