桃は7月から旬を迎え、老若男女に愛されている人気のフルーツの一つですね。
とても美味しいので飼っているわんちゃんにも食べさせてあげたい!と思う飼い主さんも少なく無いのではないでしょうか?
今回はそんな桃はわんちゃんに食べさせていいのか?ということを解説していきたいと思います。
目次
犬に桃を食べさせても大丈夫?
答えは「大丈夫」です。
ただ、甘味料や調味料が加えられてないものを与えない、あげすぎない、丸ごとあげない、といったことに気をつけましょう。
その他にも注意点がありますので本記事にて解説します。
桃に含まれる栄養・成分は?
食材名 | エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 食塩 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 亜鉛 | コレステロール |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
桃/生 | 38kcal | 88.7g | 0.6g | 0.1g | 10.2g | 0.4g | - | 1mg | 180mg | 4mg | 7mg | 18mg | 0.1mg | - |
ビタミンやミネラルだけでも大量で、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、銅、亜鉛、葉酸、リンマンガン、マグネシウム、ナイアシンなどがあります。
これらは犬の免疫の強化や細胞が損傷したときの修復、つまりターンオーバーなどに大きく貢献しています。
糖分は肥満や糖尿病につながり、食物繊維は快便にもつながりますが、食べ過ぎは下痢を引き起こします。
桃を与えることのメリット
桃をワンちゃんに与えることでのメリットは以下です。
嗜好性の高いオヤツ
犬も人間同様に甘いものが大好きです。
ただ、人間用のお菓子を与えると健康には懸念が出てきます。
桃はとても栄養価が高いこともありオヤツとして最適です。
暑い夏の水分補給に
水分も十分に含んでいるため、少しでも与えると水分の供給にもつながります。あまり水を飲むのが好きではない子には桃を与えることで水分補給をしてあげられそうですね。
しかし無理して与える必要はありません。好きなのであれば適量を与えてあげましょう。
桃を与えるときの注意点
桃を与えるときの注意点として、甘味料、調味料が加えられていないものにすること、丸ごとあげないこと、あげすぎないこと、が挙げられます。
一つずつ解説していきます。
甘味料、調味料が加えられていないものを与える
できる限り生の桃を与えましょう。
缶詰の桃などは、長期保存できるように、たっぷりの砂糖水に浸されています。
そのため、人にとっても甘く感じる缶詰の桃は犬にとっては病気を引き起こしかねない大量の砂糖が含まれているのです。また、ドライフルーツなどならいい、と考える方もいらっしゃいますが、ドライフルーツにすると栄養素が凝縮するため、少ない量で多くの糖分を取ってしまいます。ついついあげてしまうと思いますから、注意しましょう。
まずは少量から与える
桃のアレルギーは少なくありません。
初めから大量に与えたりすると、万一桃アレルギーだった時に取り返しのつかないことになります。
初めは少し与えて、1日様子を見て、問題なければもう少し増やしてもいいかもしれません。
また、アレルギーだった場合は、吐いた形跡があったり、目も周りや顔の腫れなど、酷いと呼吸が荒かったりします。
その場合はすぐに病院に連れていきましょう。
また、食物アレルギーを持っている子は他にも食物アレルギーを持っている可能性がありますから、病院でアレルギー検査を受けておくのもいいかもしれません。
皮は与えない
ほとんどの果物がそうであるように、桃も同様に農薬をかけられていることが多いです。
特に桃は柔らかい果物ですから、ゴシゴシと洗うこともできないので、皮についた農薬をしっかり洗うことは難しいです。
そのため、まず桃をあげるときはしっかりと皮を剥いてあげることが大切です。
種を取り除く
桃のタネとその周辺には、アミグダリンやプルナシンといったシアン化合物があり、これは体内で分解されることで青酸という毒になります。
青酸は犬だけでなく、人にも中毒症状をもたらします。
これは桃だけではなく、あんず、びわ、うめ、さくらんぼなどにも存在しますので、このような果物も注意が必要です。
また、桃のタネは大きいため、丸ごと飲み込んでしまった時に問題になります。
例えば小型犬は、食道で桃が詰まって息ができなくなり、窒息死することがあります。
それより大きい犬では、運よく食道を通過したとしても、まず食道に傷がつく可能性がありますし、つかなかったとしても、種は胃で消化されないのでそのまま腸に運ばれ腸閉塞などを引き起こし、最悪の場合死に至ります。
大量に与えない
桃は糖度が高いため、肥満に繋がることもあるため与えすぎないようにしましょう。
与えていいのはどのくらいの量ですか?
犬は甘い食べ物を好む傾向にあるため、おねだりされてついあげすぎてしまうかもしれませんが、糖尿病をはじめとした病気のリスクを考えたら、適度な量でやめておくのが賢明でしょう。
ワンちゃんのおやつの適正量は1日の総摂取カロリーに対して10%程度が推奨されています。
ただ、糖質が高いため総摂取カロリーの10%をそのまま与えてしまうと肥満の原因や、胃の調子が悪くなったりしますので以下を参考に与えましょう。
愛犬の体重が5kg | 約40g程度まで(1〜2切れ) |
愛犬の体重が10kg程度 | 約60g程度まで(2〜3切れ) |
愛犬の体重が20kg程度 | 約100g程度まで(4〜5切れ) |
桃の与え方
おすすめの調理方法ですが、普通に切って剥いて与えるのが良いでしょう。
皮を剥いて、タネをとり、タネの周りの赤い部分も出来るだけ取り除いて与えましょう。
暑さが厳しい時は一口サイズにカットしたものを冷凍したり、ミキサーなどでスムージー状にしたものを冷蔵、冷凍してなめさせるのもいいでしょう。
また、プレーンヨーグルトも添えてあげると、より美味しく食べてくれるでしょう。