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犬にローリエ(月桂樹)を食べさせるのはNG!注意点を解説

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ローリエ(月桂樹)は、カレーやポトフなどの煮込み料理に使われている定番のハーブ。
クスノキ科ゲッケイジュ属の常緑高木で、地中海沿岸が原産です。爽やかでほのかに苦味のある香りが特徴的なローリエは、犬に与えてもよいのでしょうか。
今回は、ローリエについて詳しく紹介していきます。

犬にローリエ(月桂樹)を食べさせても大丈夫?

答えは、「いいえ」です。
残念ながら、ワンちゃんにローリエを与えることはできません。ローリエにはワンちゃんにとって有毒な成分が含まれており、分解することができないためです。

本記事では、ローリエがワンちゃんにとって危険な理由や、誤って食べてしまった場合の対処方法についてお話します。

ローリエを犬に食べさせてはいけない理由とは?

「ローリエ」をワンちゃんに食べさせてはいけない理由を以下で説明します。

リナロールによる中毒

「ローリエ」には、ワンちゃんに有毒なさまざまな香り成分が含まれています。
特に、リナロールは、柑橘類の皮に多く含まれる香り成分で、ワンちゃんにとっては中毒を引き起こす可能性があります。
人にとってのリナロールは、リラックス効果や鎮静作用があるとされる香り成分で、ストレスの軽減や安眠に効果が期待できますが、ワンちゃんにとっては危険なので注意が必要です。

オイゲノールによる中毒

「ローリエ」にはオイゲノールが含まれています。オイゲノールはフェノール類の香り成分で、ワンちゃんに対する強い毒性があると言われています。
オイゲノールを過剰に摂取すると、肝臓や腎臓にダメージを与える可能性があるため、注意が必要です。
人にとってのオイゲノールは鎮痛効果や抗酸化作用を期待できる香り成分ですが、ワンちゃんには危険なので注意しましょう。

硬い葉による口の中のケガ

「ローリエ」の硬い葉を食べると、口の中を傷つけてしまうことがあります。「ローリエ」の葉は、縁がギザギザしていて鋭いのが特徴で、乾燥させるとさらに硬くなります。

誤って口に入れてしまうと、ワンちゃんの歯ぐきや舌を傷つけることがあるため、注意してください。

硬い葉による腸閉塞や消化器損傷

「ローリエ」の葉は消化が難しいため、誤って食べてしまうと腸閉塞や消化器の内部損傷を引き起こす可能性があります。腸閉塞とは、異物の誤嚥などによって腸が塞がれてしまう状態のことで、命に関わるため注意が必要です。

ローリエを食べたことによる症状とは?

ワンちゃんが「ローリエ」を食べたことによる症状は以下のとおりです。

ローリエの成分による中毒症状

「ローリエ」に含まれるリナロールを多く摂取した場合、胃腸障害を引き起こすことが知られています。リナロールの主な中毒症状として、嘔吐や下痢、食欲不振などがあります。悪化すると、運動機能障害などの重篤な症状がみられるようになります。

また、オイゲノールを多く摂取した場合には、嘔吐や下痢、よだれの増加、震えなどが見られます。悪化すると、呼吸困難やけいれんといった重篤な症状が現れ、最悪のケースでは命に関わることもあるため注意が必要です。

腸閉塞による消化器症状

腸閉塞の症状として、食欲不振や元気のなさ、嘔吐、便秘、下痢、血便などがあります。
また、腸の粘膜が損傷してしまった場合は、腸内細菌が体内に入り込んでショック状態に陥る危険性があるため、注意が必要です。

ローリエを食べてしまった時の対処法とは?

好奇心旺盛なワンちゃんは、思いもよらない物を口にしてしまうこともあるでしょう。
ワンちゃんが「ローリエ」を食べてしまった時の対処法を以下で紹介するので、万が一の時は参考にしてください。

口の中にあるローリエを取り除く

ワンちゃんが「ローリエ」の葉を口に入れているのを見つけたら、すぐに取り出しましょう。口の中を確認して、ケガがないかを確認してあげてください。ケガをしていたら、動物病院に相談しましょう。

飲み込んでしまった場合は体調に異変がないか注意

ワンちゃんが「ローリエ」の葉をすでに飲み込んでしまっていた場合は、まずは落ち着いてワンちゃんの様子を確認してください。
「ローリエ」には中毒を起こす成分が含まれています。加えて、「ローリエ」の硬い葉は消化されにくいため、腸閉塞や消化器の内部損傷などのリスクがあります。

症状がみられた場合はすぐに動物病院に相談

嘔吐や下痢、食欲不振などの症状がみられたら、すぐに動物病院に相談してください。「ローリエ」を飲み込んでしまった時間や量を控えておくと、受診した際に状況を伝えやすいでしょう。
また、「ローリエ」を多量に食べてしまった場合は、ワンちゃんの体への負担を考えて、すぐに動物病院に連れて行ってあげてください。

まとめ

ローリエはワンちゃんに与えていいものではありませんので誤って食べないように、ワンちゃんの届かない場所や密閉容器に入れて保管しましょう。
また、「ローリエ」の樹木を庭先で育てている場合は、ワンちゃんが直接葉を食べないように対策してあげてください。
「ローリエ」を誤嚥するリスクを減らして、ワンちゃんの健康を守ってあげてくださいね。

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