犬暮らし

犬暮らし

犬に海苔を食べさせる場合は注意が必要!注意点を解説

執筆

パリッとした食感と香ばしい風味が魅力の海苔。
おにぎりや巻き寿司などに欠かせない食材で、日本人にとっては身近な海産物の一つです。そんな海苔を食べていると、隣でワンちゃんが食べたそうに見つめてくることはありませんか。つい一口あげたくなりますが、ワンちゃんにとって海苔は安全なのか気になった人もいるでしょう。
今回はワンちゃんに海苔を与えていいのか?また、注意点などについて詳しく紹介します。

ワンちゃんに「海苔」を食べさせても大丈夫?

答えは、「大丈夫」です。
ただし、味付け海苔や韓国海苔、海苔の佃煮には砂糖や醤油などが含まれており、ワンちゃんの健康に悪影響を及ぼす可能性があるため与えないようにしましょう。

「海苔」に含まれる栄養・成分とは?

タンパク質

「海苔」には、意外にも100gあたり41.4gもの豊富なタンパク質が含まれています。タンパク質は体を構成する栄養素の一つで、筋肉や皮膚などワンちゃんの体のさまざまな部分を形成するのに役立ちます。

ビタミン

「海苔」には、βカロテンやビタミンE、ビタミンK、ビタミンB群、ビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCはコラーゲンの合成に必要な成分で、血管や骨、筋肉などを丈夫にする働きを果たしています。また、抗酸化作用によって細胞の老化を防ぐ効果が期待できます。ビタミンB1はエネルギーの産生に不可欠で、ワンちゃんの疲労回復をサポートします。

ミネラル

「海苔」には、ナトリウムやカリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素などのさまざまなミネラルが含まれています。

カリウムは、余分なナトリウムを排出する役割を果たし、血圧を調節するのに役立ちます。マグネシウムは骨や歯の健康維持に欠かせないミネラルで、体内の酵素の働きを助ける重要な役割も担っています。

「海苔」を与えるメリット

ワンちゃんに「海苔」を与えるメリットは、以下のとおりです。

被毛の健康維持

「海苔」にはビタミンが豊富に含まれており、ワンちゃんの皮膚や被毛の健康維持に役立ちます。さらに良質なタンパク質やオメガ3脂肪酸も含まれており、健康的な毛並みを維持する効果を期待できます。

便通の改善に期待

「海苔」には食物繊維が豊富に含まれており、ワンちゃんの便通を促して便秘対策に役立ちます。腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える働きもあります。

「海苔」を与えるときの注意点

ワンちゃんに「海苔」を与えるときの注意点は、以下のとおりです。

「海苔」を過剰に与えない

「海苔」を過剰に与えると、便がゆるくなったり、ひどい場合は下痢を引き起こしたりすることがあるので注意が必要です。「海苔」には食物繊維が豊富に含まれており、過剰に与えると消化不良を起こす可能性があるからです。

甲状腺の病気のワンちゃんには与えない

甲状腺に持病のあるワンちゃんには与えないようにしましょう。「海苔」に含まれるヨウ素が、甲状腺ホルモンなどに悪影響を与える可能性があるからです。
また、「海苔」に含まれるナトリウムやカリウムが心臓や腎臓に持病のあるワンちゃんに負担をかける場合があります。そのため、「海苔」を与える前には必ず獣医師に相談しましょう。

加工された「海苔」は与えない

加工された「海苔」には、塩や調味料が加えられているものがあります。特に、味付け海苔や韓国海苔、海苔の佃煮には砂糖や醤油などが含まれており、ワンちゃんの健康に悪影響を及ぼす可能性があるため与えないようにしましょう。

見た目では無添加に見えても調味料が含まれていることがあるので、必ず原材料を確認して調味料が使われていない「海苔」を選びましょう。

与えていいのはどのくらいの量ですか?

愛犬の食事にトッピング程度にしましょう。スーパーでよく見かけるのは3切りと呼ばれる19cm×7cmのものです。
これを基準に・・・

  • 小型犬の場合は1枚
  • 中型犬の場合は2〜3枚程度
  • 大型犬の場合は4〜6枚程度

です。

「海苔」のおすすめの調理法

「海苔」を与えるときは、必ず細かくちぎるかハサミでカットしましょう。
ワンちゃんは丸飲みしやすい傾向があるため、大きいままの「海苔」を与えると、口の中や喉に張り付き、窒息や誤嚥の危険があります。スープなどの水分と一緒に与えると食べやすくなり、安全性が高まります。
また、市販の「海苔」には微量の塩分が含まれていることがあるので、気になる場合はお湯にさっと通してから与えると安心です。

ドッグフードの評価一覧