ドッグフードには賞味期限を長く保つためにさまざまな添加物を使用する場合があります。
この添加物の中にはBHT、BHA、エトキシキンなど、発がん性や毒性が問題視されている添加物もあります。
ドッグフードを選ぶ際には、その成分表示をよく確認し、リスクが低いものを選ぶことが重要です。
また、原材料についても注意が必要なものが、多く存在します。
本記事ではドッグフードを選ぶ際に避けたい添加物や注意が必要な原材料について解説します。
目次
ドッグフードにおける、添加物の役割とは?
ドッグフードに含まれる添加物などには注意が必要なものが多くあります。
犬には必要のないものであり、過剰に摂取したり、長期摂取したりすると、発がん性の危険性があったり、アレルギー、消化器官の不調、皮膚疾患などの原因になることがあります。
着色料 | 食品を美味しそうに見せるために使用されることが多いです。 |
保存料 | 食品の腐敗や微生物の増殖を防ぎ、賞味期限を長く保つためのものです。 |
酸化防止剤 | 食品の酸化を防ぎ、品質の低下を防ぐためのものです。 |
防湿剤 | 食品がパサつかないようにするために使用されることが多いです。 |
甘味料 | 食いつきや風味を良くするために使用されます。 |
乳化剤 | 油と水など、交わらないものを、混ぜやすくするためのものです。 |
リスト:ドッグフードに含まれる懸念のある添加物
ドッグフードによく含まれる添加物の中で懸念のある、添加物を以下にまとめます。
着色料
- 食用赤色2号
- 食用赤色3号
- 食用赤色40号
- 食用赤色102号
- 食用赤色104号
- 食用赤色105号
- 食用赤色106号
- 食用黄色4号
- 食用黄色5号
- 食用緑色3号
- 食用青色1号
- 食用青色2号
- カラメル色素(天然)
- コチニール色素(天然)
保存料
- ソルビン酸K(カリウム)
- ソルビン酸
- 安息香酸
- 安息香酸Na(ナトリウム)
酸化防止剤
- BHA
- BHT
- エトキシキン
- 没食子酸プロピル
- エリソルビン酸
- エリソルビン酸Na(ナトリウム)
避けたい保湿剤
- プロピレングリコール
- エリソルビン酸
- グリセリン
甘味料
- グリシリジン
- ソルビトール
- アンモニエート
乳化剤
- グリセリン
その他
- pH調整剤
- 亜硝酸Na(ナトリウム)
- 加工でんぷん
添加物のすべてが悪いわけではない
ただ、ドッグフードに含まれる添加物の全てが悪いわけではありません。
また、動物実験などを通して安全性が確認されているもの、危険度が低いものもたくさんあります。
栄養を補助する添加物
ドッグフードは製造過程の加熱や圧縮などによって食材本来の栄養素が失われることがあります。
これらの栄養素を補うために添加物が利用されることがあります。
例えばビタミンは熱や光、酸化によって、壊れたり、劣化することがあります。ミネラルは加熱調理などで水分と一緒に失われることがあります。
これらの栄養素を補うことは犬の健康を維持するために必要なもので、安全であると考えられています。
品質維持と嗜好性向上のための添加物
ドッグフードはほとんどが常温保存となり、賞味期限や鮮度を保つためには、酸化防止剤などの添加物は必要になります。
避けるべき原材料を把握しておき、過敏になりすぎないようにしましょう。
また、食いつきを上げるために使用される添加物もあります。
危険性のあるものも多数ありますが、嗜好性向上のために使われる添加物の効果は高く、クチコミを見ても食いつきの良さがわかります。
「無添加」を謳っていても食べてくれなくては意味がありませんので愛犬の様子を見ながらフード選びをする必要があります。
また、過剰な添加物の摂取を抑えるためにフードを二種類混ぜたりするなど工夫をすると摂取量は減ってきます。
合成添加物と天然由来の添加物の違い
添加物には合成添加物と天然由来の添加物があります。
その違いは合成添加物は自然に存在しない、化学合成によって製造されます。
天然由来の添加物は動物や植物から抽出されます。
合成添加物には確かに危険なものも多く存在しますが、天然由来の添加物も過剰摂取や個体差によって副作用が出ることもあります。
また、合成添加物と天然由来の添加物にはそれぞれのメリットやデメリットがあります。
合成添加物のメリット
合成添加物は工業的なプロセスを経て、製造されるため、その品質は一定で安定しているためロットによる違いなどがあまりありません。
また、その効果も高いものになります。
天然由来の添加物のメリット
対して、天然由来の添加物は、動物や植物から抽出されるため、その品質に微妙な違いが出ることがあります。また、合成添加物に比べると効果が弱くなります。
ただ、アレルギーや副作用のリスクが低く、愛犬の健康を第一に考える場合は天然由来の添加物が含まれるドッグフードは、安心して選べる選択肢になるでしょう。
添加物以外の「注意が必要」な原材料とは?
また、原材料の中には添加物以外にも安全性に懸念のある「注意が必要」なものが多く存在します。
それは、犬のアレルギーの原因になったりするもの、原材料の元となっている素材が開示されていないものです。
リスト:添加物以外の「注意が必要」な原材料
添加物以外でドッグフードによく含まれる原材料の中から懸念のある、「注意が必要」なものを以下にまとめます。
肉副産物 | 副産物は食用の家畜の体の「肉」と定義された部位以外を指します。副産物の多くは内臓となり、レバー、タン、ハツ、ミノ、センマイなど人間も日頃から食べているものです。ただ、具体的にどのような原材料かがわかりませんのでアレルゲンの特定は難しいため避けた方が無難でしょう。 |
家禽ミール | ニワトリ、アヒル、七面鳥などの羽毛、頭、脚、内臓を除く部位が使われています。鳥の種類がわからないため避けたほうがいいです。 |
ブドウ糖果糖液糖、ショ糖 | 血糖値を急上昇させる危険性があり、肥満や糖尿病の原因になります。 |
動物性油脂、油脂類 | 動物性油脂とだけ記載されているものは、動物の種類がわからない、また、油脂類とだけ記載されているものは、原料の元となるものがわからないため避けたほうがいいです。 |
「類」「等」とのみ記載されているもの | 原料の元となるものがわからないため、避けたほうがいいです。 |
まとめ
基本的には原材料がしっかり明記されたものを選びましょう。
「類」「等」「副産物」とだけ、記載があるものは原材料の元となるものがわからないため、良いか、悪いかの判断自体ができません。
また、合成添加物に関してはできるだけ使用されているものが少ないものを選びましょう。
ドッグフードに含まれる原材料をしっかりと把握・確認・判断して与えることで、愛犬の健康に良い選択をすることができます。
本記事を参考にドッグフードを選ぶ参考にしてください。