犬の病気や怪我による、医療費は100%自己負担、人間と違って急なものが多く、思いがけない大きな出費になってしまうケースがあります。
このような時には、保険に入っていると手厚い補助を受けられることもあります。
ただ、掛け捨てになるため、病気や怪我がなければ無駄になってしまいます。
今回はそんな、犬の医療保険の必要性と当サイトで独自に犬を飼っている114人にアンケート(2023年)をした結果を交えながら解説します。
目次
補償内容の種類とは?
まずは補償内容について解説します。
通院補償 | 怪我や病気などによって動物病院に通院し、診察・治療を受けた際に受け取れる保険金などのことです。 |
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入院補償 | 怪我や病気などによって動物病院への入院し・診療・治療を受けた際に受け取れる保険金などのことです。 診療、治療、入院費まで補償をしてくれます。 |
手術補償 | 怪我や病気などによって動物病院にて手術をした際に受け取れる保険金などのことです。 注意が必要なのは、基本的には術前・術後の通院費用や入院費用は含まれません。 また、補償の対象外となる手術が設定してあるため、病気などによっては保険金を受け取れない場合もあります。 |
通院にかかる費用とは?
通院費用は怪我や病気によって大きく異なります。
皮膚疾患などであれば薬の処方のみとなるケースも多くあるため、数千円でも済むケースが多くありますが、縫合が必要なケガなどでは数万円、がんの疑いなどで生検やCTを行う場合は十万円〜数十万円と高額になるケースもあります。
医療費については実例で知る犬の医療費・治療費とは?でご覧いただけます。
入院にかかる費用とは?
診察や治療費以外に入院費用がかかってきます。
筆者が利用している動物病院(都内)だと、以下の費用がかかります。
小型犬 | 3,300円 |
中型犬 | 3,750円 |
大型犬 | 4,400円 |
上記を見て、安いと感じるかもしれませんが、上記は単純な入院費用のみなので別途、診察代、注射代、点滴代などもかかってきます。
そもそも入院が必要な処置を行う場合は、高額な治療費が発生するケースが多いです。
それでは、どのような場合に愛犬が動物病院に入院する必要があるのかを見てみましょう。
- 動物病院への入院が必要なケースとは?
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- 全身麻酔が必要な処置を行った
- 避妊手術(メス)を行った
- 薬物の投薬を続ける必要がある
- 急変による命の危険がある場合
医療費については実例で知る犬の医療費・治療費とは?でご覧いただけます。
手術にかかる費用とは?
まず、手術の際には麻酔処置が必要になります。
犬のサイズ、自由診療のため病院によって異なりますが、全身麻酔(注射)の場合は10,000円〜、全身麻酔(吸入)の場合は15,000円〜となります。
当サイトのアンケートでは避妊手術を除くと、手術が必要なケースでは10万円以上はかかっているようです。
医療費については実例で知る犬の医療費・治療費とは?でご覧いただけます。
保険に加入している人はどのくらいいるの?
当サイトにて、犬を飼っている人、114人のアンケート結果(2023年版)を取りました。
犬を飼っている人の中で保険に加入している人の割合は53.5%という結果になりました。
半数以上が保険に入っているということですね。
それではこの61人の中で毎月、どのくらいの保険を支払っているのでしょうか?
以下に毎月の保険費用についてのアンケートをまとめました。
犬の毎月の保険料は大体、1,000円〜3,000円程度ということがわかりました。
ただ、数百円〜数千円と振り幅が大きいですね。
これは年齢や体重によって異なるためです。
保険料はどのように決まるの?
犬の保険料は、主に犬種、体重、年齢から算出されます。
これは犬種によって罹りやすい病気が異なったり、体重・年齢が上がると医療費もそれに比例するように上がってくるためです。
人気のペット保険、「わんデイズ・にゃんデイズ」の場合だと、以下のように異なります。
年齢における保険費用の違い(トイプードル)
5歳の場合 | 月2,010円 |
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10歳の場合 | 月4,760円 |
月々の保険費用に倍以上の差があります。
体重における保険費用の違い(5歳)
次に体重が違う・犬種が違う場合にはどのようになるのでしょうか?
6kg〜8kg | 月2,010円 |
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25kg〜30kg | 月3,670円 |
大きな差があることがわかります。
また、サイズの犬でも犬種によって違いがある場合もあります。
保険に加入する必要性
愛犬のペット保険に入るかどうか、というのは人によって異なります。
ペット保険が「必要」なケースとは?
愛犬の突然の怪我や病気の際に、突然の出費があった時に支払うための蓄えがない方、その出費が不安な方は保険に入った方がいいでしょう。
保険に加入している場合は、保険の補償内容によって自己負担を軽減することができます。
ペット保険が「不要」なケースとは?
愛犬の突然の怪我や病気の際に、急な出費があっても支払いできる方や、その出費をあまり気にされない方は不要でしょう。
ペット保険に加入できないケース
また、ペット保険に加入できないケースもあります。
ペット保険には告知義務というものがあり、保険会社にペットの健康状態、既往症、先天性疾患などを報告する義務があります。
保険会社が定める加入できない条件に該当する病気を持っている場合、過去に患ったことがある場合は原則、加入できません。
例えば糖尿病、慢性腎不全、椎間板ヘルニアなどが代表的な例えです。
原則、健康な状態でしか加入ができないということですね。
まとめ
以上、「犬に【医療保険】は必要かどうか」に関する記事でした。
ペット保険は急な出費を軽減してくれるものですが、そもそも必要なのか?というのは、個々のケースで変わってきます。
ただ、加入には条件があるため、もし、保険会社が指定する病気を患ってしまうと加入はできなくなります。
そのため、早めに検討して必要であれば、利用されることをおすすめします。