今回は最も賢い犬種とされるボーダー・コリーの特徴、飼いやすさ、散歩の量や頻度、罹りやすい病気、月の食事代などについてまとめました。
目次
ボーダー・コリーの特徴とは?
ボーダー・コリーは犬の中で最も賢いとされます。
高い運動能力と作業能力の高さを持ち、かつては牧羊犬として人の役に立ち、現在はドッグスポーツの世界でも多く活躍しています。
一般社団法人ジャパンケネルクラブの日本における犬種別登録件数は2万頭近くで137犬種中、第4位となっており、人気の高さがわかります。
参考:https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/21072
サイズ | 中型犬 |
体高 | 約53㎝ |
体重 | 14〜22kg前後 |
毛色 | ブラック&ホワイト・ブラック&タン・レッド&ホワイト・ブルーマールなど |
原産地 | イギリス |
平均寿命 | 10~15歳 |
知能 | 犬の中でトップの賢さ |
吠え | 少し吠えやすい |
ボーダー・コリーは飼いやすい?
飼いづらいと思う方が多いでしょう。
愛犬に時間をかけられない人、運動が嫌いな人には向きません。
また、残念ながら育児放棄が多い犬種で、迎え入れる前に最後まで面倒をみる覚悟をしっかりとしてから迎えましょう。
飼いづらさの理由は・・・
- 賢すぎる
- 運動量が多すぎる
- 時間をかける必要がある
・・・などの理由が挙げられます。
その他にも都心では飼いづらいサイズ、抜け毛が多いので毎日のブラッシングが必要であったりといったものもあります。
ボーダー・コリーは軽い気持ちでは絶対に飼えません。覚悟を持って迎える犬と言えます。
驚くほど賢い犬種
多くの犬種の中でもトップの賢さを持ち、1,000語以上の言葉を覚えられるとされています。
また、好奇心・集中力・作業能力も高く、たくさんのことはすぐに覚えてくれます。
それだけを見ると飼いやすいのかな?と思われがちですが、この賢さが仇になります。
悪知恵がつくと自分の欲求を行動で示すようになります。
甘やかしたりすると主従関係が崩れ、問題行動を起こします。
子供の頃にしっかり時間をかけ、根気よくしつけを行い継続していく必要があります。
特に生後2ヶ月頃から12ヶ月目まではしつけを行う上で大切な期間で、その後の犬の行動などにもつながってきます。
多くの運動量が必要
ボーダーコリーは牧羊犬として何世代も活躍し、長時間の移動や活動ができる犬です。
多くの犬種の中でもトップクラスに運動量が必要です。
運動が嫌いな人には適さない犬種です。
散歩の時間は最低でも2回に分けて合計120分の散歩が必要です。
ただ、実際にはもっと多くの運動量が必要でしょう。特に驚くほど賢い頭脳を持つボーダー・コリーは単調な運動では満足しません。
他の犬や人とコミュニケーションを取ったり、フリスビーやボールを使って一緒に遊んであげるということが必要です。
そのため、一緒にジョギングしたり、スポーツしたりとアクティビティを共に行える人にはあった犬種でしょう。
ボーダー・コリーを迎えるにはかなりの覚悟が必要ですので、事前に満足できる運動量を確保してあげられるか、構ってあげられるのか、しっかり考えた上で迎えましょう。
※子犬(成長期)の場合は激しい運動をすると発達中の関節を痛めてしまうことがありますので、距離や時間の調整、柔らかい芝生を歩かせるなど気を配る必要があります。おおよそ12〜18ヶ月で体は成長が完了しますのでそれまでは愛犬の様子を見ながら適切な散歩量、強度を見極めましょう。
多くの時間をかけてかまう必要がある
しつけの時間、運動の時間、ブラッシングなどたくさんの時間をかけて上げる必要があります。これはコミュニケーションや主従関係を継続するためにも大変需要なことです。
仕事が忙しかったりして、かまってあげる時間を取れない方には適していない犬種です。
抜け毛はとても多い
一年を通して多く抜けます。
換毛期の春(5〜7月)と秋(9〜11月)はとてもたくさん抜けます。
ボーダー・コリーはダブルコートと言われる太くしっかりした毛と、細く柔らかい毛の二重構造になっていて、主に細く柔らかい毛が多く抜けます。
ブラッシングの頻度とは?
基本的に毎日が理想です。
特に換毛期の春(5〜7月)と秋(9〜11月)はしっかりと行いましょう。
特にブラッシングの時間は愛犬とのコミュニケーションの場です。こまめに行いましょう。
ボーダー・コリーが罹りやすい病気とは?
ボーダー・コリーが罹りやすい病気には以下のようなものがあります。
股関節形成不全
主に遺伝性の疾患で、股関節を形成している骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)と、大腿骨の噛み合わせが悪くなる病気です。
大型犬に多いとされていますが、ボーダー・コリーにも多く発症するとされています。
症状としては・・・
- 腰を左右に振りながら歩く
- 足の動きが不自然
- 散歩を嫌がる
- 階段などの段差を嫌がる
・・・などがあります。
治療法は基本的には体重管理、抗炎症薬や鎮痛剤やサプリメントなどの投薬、レーザー療法などの保存療法を行います。
保存療法で改善が見られない場合は手術などの外科的治療となります。
コリー眼異常(コリーアイ)
遺伝性の疾患で、その名前の通りコリー系の犬種に多く発症します。
具体的な犬種としてはボーダー・コリー、シェットランド・シープドッグ、オーストラリアン・シェパードなどです。
眼球の底を包み込む膜に異常が発生する病気です。
軽度であれば日常生活に支障はありませんが、重度の場合だと失明する場合があります。
症状は・・・
- 家具などにぶつかる
- 水や食事のボウルを見つけるのが難しい
- 目の濁り
- 眼球が小さくなる
- 外見的に目が窪む
などです。
治療法はありません。
関節系疾患
ボーダー・コリーは運動量が多いため、関節系疾患を起こしやすいです。
歩き方に違和感があったり、散歩を嫌がるなどした場合は関節系疾患を疑ってもいいかもしれません。
適切な体重を維持し、過度な運動を控えましょう、
痛みがひどいようであれば動物病院で相談しましょう。
ボーダー・コリーのドッグフードの選び方とは?
以下、ボーダー・コリーのドッグフードの選び方をまとめました。
関節の炎症に効果のある成分
運動量が多いため、関節の悩みを抱えることもありますので、グルコサミンやコンドロイチンなどの関節に効果のある成分を含むドッグフードを選びましょう。
具体的には原材料に緑イ貝などが含まれるドッグフードがオススメです。
皮膚と美しい被毛を保つための成分
必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6が適度に含まれるフードがおすすめです。
これらの必須脂肪酸は皮膚の水分保持を助けてくれます。
また、天然由来の亜鉛やビタミンEなどもおすすめです。
亜鉛は被毛を構成するタンパク質であるケラチンの生成を助けます。
ビタミンEは強力な抗酸化作用があります。
ボーダー・コリーにおすすめのドッグフードとは?
アカナ(ACANA)
プレミアムペットフードの定番、アカナです。
その中でもおすすめは、「パシフィカドッグ」「クラシック・レッドミートレシピ」です。
商品名 | おすすめ度 | 価格(1kg) | ショップ |
---|---|---|---|
アカナ(ACANA) 「パシフィカドッグ」 | 4 | 2610円 (Amazon調べ2024.08.21) | |
アカナ「クラシック・レッドミートレシピ」 | 4 | 2154円 (Amazon調べ2024.08.21) |
運動量が多くなりやすいボーダー・コリーに最適な高タンパク質
良質な動物性タンパク質がパシフィカドッグは70%以上(タンパク質35%以上)、クラシック・レッドミートレシピは50%以上(タンパク質29%以上)使用されています。
ボーダー・コリーの筋力維持に最適なタンパク質量です。
低アレルギー原材料
「パシフィカドッグ」は魚、「クラシック・レッドミートレシピ」はラム肉が第一主原料のドッグフードです。
いずれも低アレルゲンな原材料です。
クラシック・レッドミートレシピのメリット
「クラシック・レッドミートレシピ」に含まれるラム肉はビタミンB12、亜鉛などが含まれます。
ビタミンB12には細胞分裂を促進し、肌の新陳代謝を改善する働きがあります。
亜鉛はタンパク質の合成に関わり不足すると皮膚炎などのトラブルが起きやすくなります。
ボーダー・コリーの美しい被毛を保つには最適です。
パシフィカドッグ
「パシフィカドッグ」は天然ニシン、イワシ、カレイ、シルバーヘイク、メバルなどの魚肉が使用されていてグレインフリー(穀物不使用)。
必須脂肪酸であるオメガ3が豊富なため、美しい被毛と皮膚の健康維持を役立ってくれます。
POCHI ザ・ドッグフード ベーシック ワイルドサーモン
POCHI ザ・ドッグフードはプレミアムドッグフード専門店POCHI企画のオールライフステージ総合栄養食です。
充分なタンパク質量
タンパク質は30%以上含まれていて、運動量が多くなりやすいボーダー・コリーには最適です。
関節ケアに緑イ貝
緑イ貝は、関節症状を持つ子向けのサプリメントによく使用されている成分で、運動量の多いボーダー・コリーには最適です。
グレイン・グルテンフリー
グレイン・グルテンフリーでアレルギーに配慮されています。
食物繊維はアルファルファや、えんどう豆、スイートポテトなどから補えます。
美しい被毛のためのオメガ3必須脂肪酸
サーモン油でオメガ3脂肪であるDHA・EPAがしっかり含まれています。
オメガ6脂肪酸はヒマワリ油で補われています。
ブラバンソンヌ
ブラバンソンヌはベルギーフランダース地方で製造されているプレミアムドッグフードです。
関節のケアにグルコサミンとコンドロイチン
関節軟骨を強化するグルコサミン・コンドロイチンが含まれています。
運動量の多いボーダー・コリーには最適です。
グレイン・グルテンフリー
グレイン・グルテンフリーでアレルギーに配慮されています。
穀物類の代用としてサツマイモを使用しています。
食物繊維、ビタミン類、ミネラルなどの豊富な栄養素も摂取できます。
良質な必須脂肪酸
亜麻仁とサーモン油からとれる脂質はオメガ3脂肪であるDHA・EPAがしっかり含まれています。
これらは健康な皮膚の維持と美しい被毛を作り出すことに適しています。
Nutro ナチュラル チョイス エイジングケア
シニア犬用となり少しタンパク質、脂質ともに控えめですが、ボーダー・コリーには適した成分が含まれています。
7歳以降のシニアに入る前くらいからはおすすめです。
関節のケアにグルコサミンとコンドロイチン
関節軟骨を強化するグルコサミン・コンドロイチンが含まれています。
運動量の多いボーダー・コリーには最適です。
豊富な必須脂肪酸
フィッシュオイルでオメガ3必須脂肪酸、鶏脂でオメガ6必須脂肪酸が摂取できます。
ボーダー・コリーの1ヶ月の食事代は?
ボーダー・コリーの1ヶ月の食事代は16,000円程度が目安です。
以下の条件の場合で想定しました。
ドッグフードの価格 = 2,000円/1kg ドッグフードのカロリー = 350kcal 犬の体重 = 17kg(標準体型) 犬の年齢 = 5歳(避妊・去勢済み) |
1日に必要なカロリーは938kcal、1日に必要なドッグフードは268g(月8kg)です。
上記はあくまで参考値になります。
ボーダー・コリーは運動量が多い場合もありますので愛犬に合わせて適量を探しましょう。
必要なドッグフードの量は自動計算で簡単に確認できます。