犬暮らし

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ゴールデン・レトリバーは飼いやすい?特徴や賢さ、罹りやすい病気などを徹底解説

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今回はゴールデン・レトリバーの特徴、飼やすさ、散歩の量や頻度、罹りやすい病気、月の食事代などについてまとめました。

ゴールデン・レトリバーの特徴とは?

温厚で人懐こく賢いゴールデン・レトリバー。
日本における大型犬の中でも最も高い人気を誇っています。
一般社団法人ジャパンケネルクラブの日本における犬種別登録件数は7千頭近くで137犬種中、第11位となっています。
参考:https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/21072
アメリカでは特に人気が高く、全犬種中でもトップクラスの飼育頭数を誇り、多くのゴールデン・レトリバーが人間と共に生活しています。

ゴールデン・レトリバーはスコットランドの銃猟犬として活躍していたとされています。
知能が高く従順なため、盲導犬、救助犬、ドッグスポーツなどで活躍しています。

サイズ 大型犬
体高 50〜60cm程度
体重 25〜35kg程度
毛色 ダークゴールド・クリーム・ライトゴールド・ゴールデン
原産地 イギリス
寿命 10〜12歳程度
知能 とても賢い
吠え 吠えにくい

ゴールデン・レトリバーは飼いやすい?

サイズを除けばとても飼いやすい

吠えにくい犬種

大型犬は元々、吠えにくい犬が多いですが、その中でもゴールデン・レトリバーは特に吠えにくい犬種とされています。
街中で見かける筆者もよくゴールデンを見かけますが、吠えているところを見たことがありません。

とても賢く、従順でしつけやすい

人間の社会でも多く活躍するゴールデン・レトリバーはとても賢いため、しつけもしやすいです。
コロンビア大学の博士号を取得したスタンリー・コレン氏が発表した研究結果である犬の知能ランクによるとゴールデン・レトリバーは141犬種の中で4位となっています。
詳しくは「賢い犬ランキング、総勢141犬種を紹介!犬の知能テスト方法も紹介します!」をご覧ください。

社交性が高く、温厚で他の犬や人間と仲良くできる

温厚で人間が大好きで、人間を喜ばせることに熱心な性格です。
子供とも仲良く遊べる子も多いです。
また、他の犬に対しても温厚であることが多く、仲良くすることができます。

抜け毛はかなり多い

犬の被毛には以下の2種類あります。

  • 皮膚を守るための太くて硬い毛質のオーバーコート(上毛)
  • 体の皮膚に近い側にある綿毛のような体温調節を司るアンダーコート(下毛)

上記の二つを持つ犬をダブルコート、アンダーコートのない犬がシングルコートと呼ばれます。
犬の抜け毛は主にアンダーコートが抜けるためダブルコートの犬種は抜け毛が多い犬になります。
ゴールデン・レトリバーはダブルコートなので抜け毛が多いです。
さらに体格も大きいこともあり、よく抜けます。
特に換毛期はブラッシングを怠ると部屋中が被毛だらけになることも。

ブラッシングの頻度とは?

基本的に毎日必要です。
換毛期は小まめに行うといいでしょう。

運動量は多く必要

成犬は1日2回各30〜60分程度の散歩が最適です。
子犬(成長期)の場合は激しい運動をすると発達中の関節を痛めてしまうことがありますので、距離や時間の調整、柔らかい芝生を歩かせるなど気を配る必要があります。
おおよそ12〜18ヶ月で体は成長が完了しますのでそれまでは愛犬の様子を見ながら適切な散歩量、強度を見極めましょう。
ゴールデン・レトリバーは関節の病気に罹りやすい犬種なので愛犬に合わせて適切な距離を探しましょう。

寿命がかなり短い

残念ながらゴールデン・レトリバーは多くの犬種の中でも寿命がかなり短い犬種です。
その理由としてはガンの罹患率にあります。
詳しくは本記事内のゴールデン・レトリバーが罹りやすい病気:ガン(悪性腫瘍)で解説します。

ゴールデン・レトリバーが罹りやすい病気とは?

ゴールデン・レトリバーが罹りやすい病気には以下のようなものがあります。

股関節形成不全

主に遺伝性の疾患で、股関節を形成している骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)と、大腿骨の噛み合わせが悪くなる病気です。
大型犬に多く、ゴールデン・レトリバーにはよく見られる病気です。
症状としては・・・

  • 腰を左右に振りながら歩く
  • 足の動きが不自然
  • 散歩を嫌がる
  • 階段などの段差を嫌がる

・・・などがあります。
治療法は基本的には体重管理、抗炎症薬や鎮痛剤やサプリメントなどの投薬、レーザー療法などの保存療法を行います。
保存療法で改善が見られない場合は手術などの外科的治療となります。

汎骨炎

大型犬によく見られる骨の病気ですがゴールデン・レトリバーには多く見られます。
現代の獣医学では原因がわかっておらず、発育障害、代謝性、分泌性などが疑われています。
症状は痛みによる歩行障害が多く、前足によく見られますが、他の足に移動したり、症状が治ったりします。
成長期である〜12ヶ月くらいに多く発症しますが、成長するにつれて改善することが多いです。
治療法はありませんが対処療法として痛みを抑えるために投薬などを行います。

皮膚疾患

ゴールデン・レトリバーはダブルコートと言われる、太くて硬い毛質のオーバーコート(上毛)と綿毛のような毛質のアンダーコート(下毛)を持つ犬種です。アンダーコートは皮膚に熱と湿気を蓄えるため細菌の増殖など皮膚炎を起こしやすい環境を作ってしまいます。
また、ゴールデン・レトリバーがアレルギーを起こしやすいことも要因の一つです。
皮膚炎の症状としては・・・・

  • 身体を痒がる
  • 皮膚が赤みを帯びる
  • 毛が薄くまだらになる

・・・などです。
食物アレルギーとアトピー性皮膚炎(花粉やダニなど)などに気をつけることで予防が可能です

ガン(悪性腫瘍)

ゴールデン・レトリバーのガンの罹患率は全ての犬種を合わせても2倍近くとなっています。
ゴールデン・レトリバーの多くはガンで死亡します。
その中でも血管肉腫(血管内側の細胞に発生したもの)とリンパ腫が多くみられます。
いずれも病気の進行はかなり早いため、早急な治療が必要になります。
特に血管肉腫の場合は生存率が低く初期症状があまりないため、完治することが難しい病気です。
症状は幅広く、できる場所によっても異なりますが、多くの場合で元気がなくなったり、食欲が低下したりして気づくことが多いです。
治療法は抗がん剤、手術などの外科治療、放射線治療になります。

白内障

目の表面に白い膜が張ったように眼球が白く濁る病気です。
視力の低下、最悪の場合は失明することもあります。
加齢、代謝、外傷などが要因となる場合と、遺伝的な要因となる場合がありますがゴールデン・レトリバーの場合は遺伝的な要因が多く存在します。
年齢と共に発症しやすい病気ですが、遺伝的な要因の場合は若いうちから起こります。
治療法は基本的には外科手術となり、白い濁りの原因である水晶体を取り除きます。

ゴールデン・レトリバーのドッグフードの選び方とは?

ゴールデン・レトリバーのドッグフードの選び方をまとめました。

大型犬に多い悩みである関節に配慮した成分

グルコサミンやコンドロイチンなどの関節に効果のある成分を含むドッグフードを選びましょう。
具体的には原材料に緑イ貝などが含まれるドッグフードがオススメです。

免疫力を高める食事

ガンが原因で亡くなってしまうことの多いゴールデン・レトリバー。
免疫力の維持・向上が予防になるかもしれません。

腸内環境を整える

免疫機能の多くは腸に集まっています。
そのため、腸内環境を維持することで免疫力の向上が期待できます。
乳酸菌、オリゴ糖などが含まれるドッグフードがおすすめです。

血液を健康な状態に保つ

DHA、EPAを多く含む青魚は、免疫力アップや血液を健康に保つ効果が期待でき、がんの予防につながるとされています。

皮膚と被毛を健康に役立つ成分

必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6が適度に含まれるフードがおすすめです。
これらの必須脂肪酸は皮膚の水分保持を助けてくれます。
また、天然由来の亜鉛やビタミンEなどもおすすめです。
亜鉛は被毛を構成するタンパク質であるケラチンの生成を助けます。
美しい被毛を維持するために一役買ってくれます。
ビタミンEは強力な抗酸化作用があります。

アレルギーケアに新奇タンパク質&グレインフリー

アレルギーの多いゴールデン・レトリバーには新奇タンパク質&グレインフリーがおすすめです。
新奇タンパク質は愛犬が今までに食べたことがないタンパク質のことで免疫の過剰反応によるアレルギー反応がでづらいといった特徴があります。具体的な食材としては鹿肉、ラム肉、魚、カンガルー、ウサギなどです。

価格も大事

30キロくらいのゴールデンになってくると月に必要なドッグフードは12kgほどになります。
そのため、価格のことも考慮する必要もあります。
大容量のパッケージを扱っているドッグフードだと内容のいいものを低価格で購入できるのでおすすめです。

サイズは中粒〜がおすすめ

まずは中粒サイズを与えてみましょう。
愛犬の様子を見ながら最適なサイズを見極めましょう。

ゴールデン・レトリバーにオススメのドッグフードとは?

ゴールデン・レトリバーの罹りやすい病気などを参考にドッグフードを選びました。

Nutro ナチュラルチョイス ラム&玄米 13.5kg

ニュートロは自然素材、栄養バランス、品質、美味しさにこだわっている、2026年に100周年を迎える大手ドッグフードメーカーです。
豊富なラインナップの中でもおすすめはラム&玄米です。

Nutro ナチュラル チョイス ラム&玄米 超小型犬~小型犬用 成犬用1,624(2024.08.23/Amazon)
低価格&大容量パッケージ

ナチュラルチョイスは2kg、4kg、7.5kg、13.5kgと豊富なパッケージが用意されています。
amazonの場合だと2kgのパッケージは1,500円/kgを超えてしまいますが、13.5kgのパッケージになってくると1,100円/kgほどまで価格が下がってきます。フードの内容もよく、コスパ抜群のドッグフードです。

低アレルギー原材料

Nutro ナチュラルチョイス ラム&玄米は、第一主原料にアレルゲンになりづらい、ラム肉を使用しています。
玄米やオートミールなどがバランスよく含まれていて、消化吸収に配慮されています。

皮膚の健康維持

ラム肉はビタミンB12、亜鉛などが含まれます。
ビタミンB12には細胞分裂を促進し、肌の新陳代謝を改善する働きがあります。
亜鉛はタンパク質の合成に関わり不足すると皮膚炎などのトラブルが起きやすくなります。
また原材料の亜麻仁はオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)とオメガ6脂肪酸をバランスよく含むため、ゴールデン・レトリバーの健康な皮膚の維持と美しい被毛を作り出すことに適しています。

関節のケアにグルコサミンとコンドロイチン

関節軟骨を強化するグルコサミン・コンドロイチンが含まれています。
関節の悩みの多いゴールデン・レトリバーには最適です。

ゴールデン・レトリバーの1ヶ月の食事代は?

ゴールデン・レトリバーの1ヶ月の食事代は24,600円程度が目安です。
以下の条件で想定しました。

ドッグフードの価格 = 2,000円/1kg
ドッグフードのカロリー = 350kcal
犬の体重 = 30kg(標準体型)
犬の年齢 = 5歳(避妊・去勢済み)

1日に必要なカロリーは1436kcal、1日に必要なドッグフードは410g(月12.3kg)です。
必要なドッグフードの量は自動計算で簡単に確認できます。

※上記はあくまで参考値になり、ドッグフードの価格、おやつ、トッピングなどで変動します。

ドッグフードの評価一覧