今回はキースホンドの特徴、飼いやすさ、散歩の量や頻度、罹りやすい病気、月の食事代などについてまとめました。
目次
キースホンドの特徴とは?
キースホンドはオランダ原産の犬種です。
豊かな被毛とライオンのようなタテガミをもつスピッツ犬種です。
ポメラニアンやサモエドにとても似ていますが、近縁であるとされています。
起源はわかっていませんが古くから存在する犬種で1700年代のフランス革命中のオランダにおける愛国者党のシンボルとなっています。
キースホンドの名前の由来はこのグループを率いたキース・デ・ジセラーとハウンド(猟犬)から来ています。
警戒心が強く異変を察知すると吠えて知らせてくれるため、オランダでは番犬として活躍しました。
また、その愛らしさから愛玩動物としても広く飼われていました。
その後、イギリス、アメリカなどに持ち込まれ人気が加速、1930年にはアメリカケネルクラブで正式に品種として認められました。
とても愛らしい犬種ですが日本ではとても珍しい犬種です。
一般社団法人ジャパンケネルクラブの日本における犬種別登録件数はわずか14頭で137犬種中、第104位となっています。
参考:https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/24042
サイズ | 中型犬 |
体高 | 42~55cm |
体重 | 15~21㎏ |
毛色 | ブラック&グレー |
原産地 | オランダ |
平均寿命 | 12~14歳 |
知能 | とても賢い |
吠え | 中程度 |
キースホンドは飼いやすい?
飼いにくい犬種です。
理由は豊かな被毛が日本の気候には合わないこと、また、日本国内における繁殖頭数が圧倒的に少ないため家族に迎えること自体が難しいでしょう。
必要な散歩量はどのくらい?
中型犬ですがあまり多く運動量を必要としません。
理由は愛玩動物として飼われた歴史が長いことにあるでしょう。
必要な散歩の時間は2回に分けて合計60〜90分程度です。
子犬(成長期)の場合は激しい運動をすると発達中の関節を痛めてしまうことがありますので、距離や時間の調整、柔らかい芝生を歩かせるなど気を配る必要があります。
おおよそ12〜18ヶ月で体は成長が完了しますのでそれまでは愛犬の様子を見ながら適切な散歩量、強度を見極めましょう。
賢いですか?
とても賢い犬種です。
コロンビア大学の博士号を取得したスタンリー・コレン氏が発表した研究結果である犬の知能ランクによるとキースホンドは141犬種の中で17位となっています。
詳しくは「賢い犬ランキング、総勢141犬種を紹介!犬の知能テスト方法も紹介します!」をご覧ください。
どんな性格?
活発で遊び好き、家族への愛情は深く、人と一緒にいることを好みます。
番犬として活躍した歴史を持つため、警戒心が強く、見知らぬ人には吠えることもあります。
しつけやすいですか?
とても賢い犬種ですのでしつけやすいでしょう。
吠えやすい?吠えにくい?
警戒心が強く、見知らぬ人には吠えることもありますが無駄吠えは少ないとされています。
抜け毛は多い?少ない?
犬の被毛には以下の2種類あります。
- 皮膚を守るための太くて硬い毛質のオーバーコート(上毛)
- 体の皮膚に近い側にある綿毛のような体温調節を司るアンダーコート(下毛)
上記の二つを持つ犬をダブルコート、アンダーコートのない犬がシングルコートと呼ばれます。
犬の抜け毛は主にアンダーコートが抜けるためダブルコートの犬種は抜け毛が多い犬種になります。
キースホンドはアンダーコートを持つので抜け毛が多い犬種です。
抜け毛は1年を通してありますが換毛期の春(5〜7月)と秋(9〜11月)は特に抜けます。
ブラッシングの頻度は?
基本的に毎日必要です。
換毛期の春(5〜7月)と秋(9〜11月)は特にこまめに行いましょう。
キースホンドが罹りやすい病気とは?
キースホンドが罹りやすい病気には以下のようなものがあります。
股関節形成不全
主に遺伝性の疾患で、股関節を形成している骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)と、大腿骨の噛み合わせが悪くなる病気です。
症状としては・・・
- 腰を左右に振りながら歩く
- 足の動きが不自然
- 散歩を嫌がる
- 階段などの段差を嫌がる
・・・などがあります。
治療法は基本的には体重管理、抗炎症薬や鎮痛剤やサプリメントなどの投薬、レーザー療法などの保存療法を行います。
保存療法で改善が見られない場合は手術などの外科的治療となります。
アジソン病
アジソン病とは、副腎皮質からからのホルモン分泌が減少することで副腎皮質機能が低下してしまう病気です。
原因は判明していませんが、自己免疫プロセスが起因している可能性が指摘されています。
症状は以下のようにさまざまなものがあります。
- 下痢
- 嘔吐
- 喉の渇き
- 排尿量の増加
- 震え
- 元気喪失
また、より深刻な症状では衰弱や痙攣、失神などがあります。
投薬などにより治療をします。
進行性網膜萎縮
進行性網膜萎縮と言われる病気に罹りやすい傾向があります。
失明につながる遺伝性の目の病気です。
網膜は目に映った風景を視神経から脳に伝達する役割を担っています。
進行性網膜萎縮、この網膜が萎縮していく病気です。
初期症状として暗い場所での視力低下が現れます。
夕方〜夜間の散歩で鼻でさ探るように歩いたり、ものにぶつかったり、段差につまずいたりといった異変があります。
症状が進行すると日中でも見えづらくなります。
失明まで至ると白内障を発症します。
この病気はゆっくり進行する傾向がありますが、犬によっては早く進行する場合もあります。
予防法、治療法ともにありませんが命に関わる病気ではありません。
犬は臭覚、聴覚が発達していますので段々と環境に慣らせていくことができます。
目がしっかり見える段階から部屋の環境を整え、それ以降はできるだけ配置を変えない、触る前には優しく声をかける、静かな生活を心がける、ぶつかりそうになったら声をかけるなどの配慮をすることで愛犬も安心して暮らせます。
キースホンドのドッグフードの選び方とは?
キースホンドのドッグフードの選び方をまとめました。
良質なタンパク質
タンパク質は筋肉や臓器、皮膚、髪の毛などを作る重要な栄養素のひとつです。
良質な動物性タンパク質が多く含まれるドッグフードがおすすめです。
また、肥満による関節への負担を考慮して低脂質なフードがオススメです。
関節の健康維持
グルコサミンやコンドロイチンなどの関節に効果のある成分を含むドッグフードを選びましょう。
具体的には原材料に緑イ貝などが含まれるドッグフードがオススメです。
皮膚を強く保つ
キースホンドが持つ豊かな被毛を維持するには皮膚の健康維持が必要です。
必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6は皮膚の水分保持を助けてくれます。
皮膚の水分保持を適切に行えるようにすることでバリア機能の効果が期待できます。
また、天然由来の亜鉛やビタミンEなどもおすすめです。
亜鉛は被毛を構成するタンパク質であるケラチンの生成を助けます。
美しい被毛を維持するために一役買ってくれます。
ビタミンEは強力な抗酸化作用があります。
腸内環境を整えて免疫機能の強化
免疫機能は体調を整えたり、ウイルスから体を守ったり、体の損傷を正常に戻す役割があります。
その免疫機能の多くは腸に集まっています。
そのため、腸内環境を維持することで免疫力の向上が期待できます。
乳酸菌、オリゴ糖などが含まれるドッグフードがおすすめです。
アレルギーケアに新奇タンパク質&グレインフリー
新奇タンパク質は愛犬が今までに食べたことがないタンパク質のことで免疫の過剰反応によるアレルギー反応がでづらいといった特徴があります。具体的な食材としては鹿肉、ラム肉、魚、カンガルー、ウサギなどです。
サイズは小粒からがおすすめ
まずは小粒サイズにしましょう。
愛犬の好みもありますので様子を見ながら最適なサイズを見極めましょう。
キースホンドにオススメのドッグフードとは?
キースホンドにオススメのドッグフードを選びました。
アカナ(ACANA)
プレミアムペットフードの定番、アカナです。
その中でもおすすめは、「パシフィカドッグ」「クラシック・レッドミートレシピ」です。
商品名 | おすすめ度 | 価格(1kg) | ショップ |
---|---|---|---|
アカナ(ACANA) 「パシフィカドッグ」 | 4 | 2610円 (Amazon調べ2024.08.23) | |
アカナ「クラシック・レッドミートレシピ」 | 4 | 2154円 (Amazon調べ2024.08.23) |
良質なタンパク質
良質な動物性タンパク質がパシフィカドッグは70%以上(タンパク質35%以上)、クラシック・レッドミートレシピは50%以上(タンパク質29%以上)使用されています。
低アレルギー原材料
「パシフィカドッグ」は魚、「クラシック・レッドミートレシピ」はラム肉が第一主原料のドッグフードです。
いずれも低アレルゲンな原材料です。
クラシック・レッドミートレシピのメリット
「クラシック・レッドミートレシピ」に含まれるラム肉はビタミンB12、亜鉛などが含まれます。
ビタミンB12には細胞分裂を促進し、肌の新陳代謝を改善する働きがあります。
亜鉛はタンパク質の合成に関わり不足すると皮膚炎などのトラブルが起きやすくなります。
キースホンドの美しい被毛を保つには最適です。
パシフィカドッグ
「パシフィカドッグ」は天然ニシン、イワシ、カレイ、シルバーヘイク、メバルなどの魚肉が使用されていてグレインフリー(穀物不使用)。
必須脂肪酸であるオメガ3が豊富なため、美しい被毛と皮膚の健康維持を役立ってくれます。
POCHI ザ・ドッグフード ベーシック ワイルドサーモン
POCHI ザ・ドッグフードはプレミアムドッグフード専門店POCHI企画のオールライフステージ総合栄養食です。
充分なタンパク質量
タンパク質は30%以上含まれているため、筋力維持には最適です。。
関節ケアに緑イ貝
緑イ貝は、関節症状を持つ子向けのサプリメントによく使用されている成分です。
グレイン・グルテンフリー
グレイン・グルテンフリーでアレルギーに配慮されています。
食物繊維はアルファルファや、えんどう豆、スイートポテトなどから補えます。
美しい被毛のためのオメガ3必須脂肪酸
サーモン油でオメガ3脂肪であるDHA・EPAがしっかり含まれています。
オメガ6脂肪酸はヒマワリ油で補われています。
キースホンドの1ヶ月の食事代は?
キースホンドの1ヶ月の食事代は18,000円程度が目安です。
以下の条件で想定しました。
ドッグフードの価格 = 2,000円/1kg ドッグフードのカロリー = 350kcal 犬の体重 = 20kg(標準体型) 犬の年齢 = 5歳(避妊・去勢済み) |
1日に必要なカロリーは1059kcal、1日に必要なドッグフードは303g(月9kg)です。
必要なドッグフードの量は自動計算で簡単に確認できます。
※上記はあくまで参考値になり、ドッグフードの価格、おやつ、トッピングなどで変動します。