今回はウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの特徴、飼いやすさ、散歩の量や頻度、罹りやすい病気、月の食事代などについてまとめました。
目次
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの特徴とは?
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアはスコットランド原産で、キツネ、アナグマなどの狩猟やネズミなどの害獣の駆除を行なっていました。ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア(以下ウェスティ)は、遊ぶことや運動が大好きです。元々狩猟とネズミ捕りのために開発されたウェスティは、俊敏性や服従性も高く、捜索救助チームとして活躍していることもあります。また、知的で覚えることも早く、しつけにはそれほど手を取られません。トレーニングを行うのも大好きで、人と一緒に過ごす時間が大好きです。逆にトレーニングを行わないと、やや頑固なところもあるためしっかりとトレーニングを行なっていくことが大切です。そして、ウェスティは誰とでも仲良くなれる社交性の高い犬種です。小さい子から大人、他の犬とも簡単に挨拶をし仲良くなる事ができます。番犬としても優秀で、不審なものや人を見ると吠える事ができます。しつけをしないと無駄吠えに繋がることもあるため、しつけていく必要があります。
大胆で自信があり、楽しいことが大好き。楽しいことを見つける天才で、どんな場所でも遊びを生み出す事ができます。その無邪気さは、人を元気にする力があります。一緒に生活すれば、最高のパートナーになります。穏やかな性格で、愛情深く忠実です。日本国内においては、一般社団法人ジャパンケネルクラブの犬種別登録件数は419頭、134犬種中、31位になります。
参考:https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/24042
サイズ | 小型〜中型 |
体高 | 25-27cm |
体重 | 6-9kg |
毛色 | ホワイト |
原産地 | スコットランド |
平均寿命 | 13-15歳 |
知能 | 普通〜賢い |
吠え | 吠えやすい |
ウェスティは飼いやすい?
少し吠えやすい傾向がありますが飼いやすい犬種です。
必要な散歩量はどのくらい?
キツネ、アナグマなどの狩猟などで活躍していたこともあり、俊敏性が高く運動を好みます。
散歩の時間は2回に分けて各回30分程度が必要です。
子犬(成長期)の場合は激しい運動をすると発達中の関節を痛めてしまうことがありますので、距離や時間の調整、柔らかい芝生を歩かせるなど気を配る必要があります。
おおよそ12〜18ヶ月で体は成長が完了しますのでそれまでは愛犬の様子を見ながら適切な散歩量、強度を見極めましょう。
賢いですか?
コロンビア大学の博士号を取得したスタンリー・コレン氏が発表した研究結果である犬の知能ランクによるとウェスティは141犬種の中で89位と中程度となっています。あまり研究では良い結果の出なかったウェスティですが、捜索救助チームとして活躍することもあるため服従度は高いと言えるでしょう。
詳しくは「賢い犬ランキング、総勢141犬種を紹介!犬の知能テスト方法も紹介します!」をご覧ください。
どんな性格?
遊びや運動が大好きです。
基本的に明るく奔放な子が多いです。
しつけやすいですか?
しつけやすいと言われることが多いです。
犬の知能の研究結果では優れない結果でしたが知能が高いと言われることが多いです。もしかしたら飼い主を喜ばせることが好きだったり、服従度が高いからかもしれません。
吠えやすい?吠えにくい?
キツネ、アナグマなどの狩猟などで活躍していたこともあり、吠えやすい傾向があります。
抜け毛は多い?少ない?
犬の被毛には以下の2種類あります。
- 皮膚を守るための太くて硬い毛質のオーバーコート(上毛)
- 体の皮膚に近い側にある綿毛のような体温調節を司るアンダーコート(下毛)
上記の二つを持つ犬をダブルコート、アンダーコートのない犬がシングルコートと呼ばれます。
犬の抜け毛は主にアンダーコートが抜けるためダブルコートの犬種は抜け毛が多い犬種になります。
ウェスティはダブルコートで抜け毛が多い犬種です。
抜け毛は1年を通してありますが換毛期の春(5〜7月)と秋(9〜11月)は特に抜けます。
ブラッシングの頻度は?
基本的に毎日必要です。
換毛期の春(5〜7月)と秋(9〜11月)は特にこまめに行いましょう。
ウェスティが罹りやすい病気とは?
ウェスティが罹りやすい病気には以下のようなものがあります。
レッグ・カルべ・ペルテス(大腿骨頭無菌性壊死病)
レッグ・カルべ・ペルテスは股関節を形成する後ろ足の大腿骨の骨頭部分(先端)への十分な血液が供給できなくなり骨頭部分が壊死していく病気です。
血液供給ができなくなる理由はわかっておらずホルモン、遺伝的因子などが原因ではないかと言われています。
〜12ヶ月までの成長期に多く見られます。
後ろ足を引き摺るように歩いたりすることで飼い主が気がづくことが多いです。
大腿骨、骨頭部分の壊死が進むと患部に骨折などが起きます。
痛みは鎮痛剤を使用しますが、一度、壊死した部分は再生することはないため、壊死した骨頭部分を切除する外科手術が必要になります。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼、通称パテラと言います。
小型犬に多い病気で、膝の皿が外れてしまう(脱臼)病気です。
原因は主に遺伝によるものですが、外傷が原因になる場合もあります。
症状としては・・・
- 足を気にしている様子
- 歩き方に違和感がある
- 後ろ足が上がらない
- スキップするように歩く
といったものがあります。
また、パキッと音が鳴ったり、目視で変形している様子が見られることもあります。
この病気はグレードによって分かれています。
グレード I
手で膝を伸ばすと外れるが、手を離すと元の位置に戻る。
基本的に無症状の状態が多い。
グレード II
膝を曲げたり、伸ばしたりすると外れる、また、手で戻してあげないと元の位置に戻りません。
スキップしたり、足を気にしたりなど症状が出てきます。
グレード III
継続的に脱臼していて、手で戻すことができるが、手を離すと自然に外れる。
グレードIIIより先は歩行時に継続的に姿勢などに異常が出てきます。
グレード IV
継続的に脱臼していて、手で戻すこともできない
治療法は投薬や体重管理、外科手術になります。
皮膚疾患
皮膚疾患が多い傾向があります。
皮膚炎の症状としては・・・・
- 身体を痒がる
- 皮膚が赤みを帯びる
- 毛が薄くまだらになる
・・・などです。
食物アレルギーとアトピー性皮膚炎(花粉やダニなど)などに気をつけることで予防が可能です。
ウェスティのドッグフードの選び方とは?
ウェスティのドッグフードの選び方をまとめました。
関節ケア
運動量が大好きなウェスティには関節の健康維持のためにグルコサミンやコンドロイチンなどの関節に効果のある成分を含むドッグフードを選びましょう。
具体的には原材料に緑イ貝などが含まれるドッグフードがオススメです。
また、関節症の原因になる肥満についても考えなければなりません。
筋肉質な体型を維持するタンパク質と低脂質なフード
ウェスティは体は小さいですが俊敏性が高いこともあり、多くの筋肉量を持っています。そのため、筋肉質な体型を維持するために良質な動物性タンパク質が多く含まれるドッグフードがおすすめです。
健康な皮膚を保つ成分
必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6が適度に含まれるフードがおすすめです。
これらの必須脂肪酸は皮膚の水分保持を助けてくれます。
また、天然由来の亜鉛やビタミンEなどもおすすめです。
亜鉛は被毛を構成するタンパク質であるケラチンの生成を助けます。
美しい被毛を維持するために一役買ってくれます。
アレルギーケアに新奇タンパク質&グレインフリー
新奇タンパク質は愛犬が今までに食べたことがないタンパク質のことで免疫の過剰反応によるアレルギー反応がでづらいといった特徴があります。具体的な食材としては鹿肉、ラム肉、魚、カンガルー、ウサギなどです。
サイズは小粒がおすすめ
まずは小型犬用の小粒サイズにしましょう。
愛犬の好みもありますので様子を見ながら最適なサイズを見極めましょう。
ウェスティにオススメのドッグフードとは?
ウェスティの罹りやすい病気などを参考にドッグフードを選びました。
ACANA
プレミアムペットフードの定番、アカナです。
その中でもおすすめは、「パシフィカドッグ」「クラシック・レッドミートレシピ」です。
商品名 | おすすめ度 | 価格(1kg) | ショップ |
---|---|---|---|
アカナ(ACANA) 「パシフィカドッグ」 | 4 | 2610円 (Amazon調べ2024.08.23) | |
アカナ「クラシック・レッドミートレシピ」 | 4 | 2154円 (Amazon調べ2024.08.23) |
筋肉量の維持に良質なタンパク質
良質な動物性タンパク質がパシフィカドッグは70%以上(タンパク質35%以上)、クラシック・レッドミートレシピは50%以上(タンパク質29%以上)使用されています。
ウェスティの筋力維持に最適なタンパク質量です。
低アレルギー原材料
「パシフィカドッグ」は魚、「クラシック・レッドミートレシピ」はラム肉が第一主原料のドッグフードです。
いずれも低アレルゲンな原材料です。
クラシック・レッドミートレシピのメリット
「クラシック・レッドミートレシピ」に含まれるラム肉はビタミンB12、亜鉛などが含まれます。
ビタミンB12には細胞分裂を促進し、肌の新陳代謝を改善する働きがあります。
亜鉛はタンパク質の合成に関わり不足すると皮膚炎などのトラブルが起きやすくなります。
ウェスティの皮膚の健康を保つのに最適です。
パシフィカドッグ
「パシフィカドッグ」は天然ニシン、イワシ、カレイ、シルバーヘイク、メバルなどの魚肉が使用されていてグレインフリー(穀物不使用)。
必須脂肪酸であるオメガ3が豊富なため、美しい被毛と皮膚の健康維持を役立ってくれます。
POCHI ザ・ドッグフード ベーシック ワイルドサーモン
POCHI ザ・ドッグフードはプレミアムドッグフード専門店POCHI企画のオールライフステージ総合栄養食です。
充分なタンパク質量
タンパク質は30%以上含まれていて、運動量が多くなりやすいウェスティには最適です。
関節ケアに緑イ貝
緑イ貝は、関節症状を持つ子向けのサプリメントによく使用されている成分で、運動量の多いウェスティには最適です。
グレイン・グルテンフリー
グレイン・グルテンフリーでアレルギーに配慮されています。
食物繊維はアルファルファや、えんどう豆、スイートポテトなどから補えます。
美しい被毛のためのオメガ3必須脂肪酸
サーモン油でオメガ3脂肪であるDHA・EPAがしっかり含まれています。
オメガ6脂肪酸はヒマワリ油で補われています。
ブラバンソンヌ
ブラバンソンヌはベルギーフランダース地方で製造されているプレミアムドッグフードです。
関節のケアにグルコサミンとコンドロイチン
関節軟骨を強化するグルコサミン・コンドロイチンが含まれています。
運動量が多くなりやすいウェスティには最適です。
グレイン・グルテンフリー
グレイン・グルテンフリーでアレルギーに配慮されています。
穀物類の代用としてサツマイモを使用しています。
食物繊維、ビタミン類、ミネラルなどの豊富な栄養素も摂取できます。
良質な必須脂肪酸
亜麻仁とサーモン油からとれる脂質はオメガ3脂肪であるDHA・EPAがしっかり含まれています。
これらは健康な皮膚の維持と美しい被毛を作り出すことに適しています。
ウェスティの1ヶ月の食事代は?
ウェスティの1ヶ月の食事代は8,400円程度が目安です。
以下の条件で想定しました。
ドッグフードの価格 = 2,000円/1kg ドッグフードのカロリー = 350kcal 犬の体重 = 7kg(標準体型) 犬の年齢 = 5歳(避妊・去勢済み) |
1日に必要なカロリーは482kcal、1日に必要なドッグフードは138g(月4.2kg)です。
必要なドッグフードの量は自動計算で簡単に確認できます。
※上記はあくまで参考値になり、ドッグフードの価格、おやつ、トッピングなどで変動します。