原材料の安全性、成分の安全性、コストパフォーマンスなど軸に、当サイトの専門家が分析を行い、評価の高いドッグフード、9品をセレクトしました。アフィリエイト目的じゃないの?という疑惑を払拭できるよう、忖度なしで商品を選びました。
目次
当サイトにおけるドッグフードの評価基準について
当サイトでは獣医師、ペット栄養士、動物看護師、そのほかの資格保有者の協力によってドッグフードの評価を行っています。
このページでは評価基準と傾向を紹介します。
グレインフリーのドッグフード
日本のサイトではグレインフリーを高評価とするものが多く存在します。
ただ、犬にとって穀物類のアレルギーはそれほど多いものではありません。
犬の食物アレルギーの原因のトップは牛肉です。乳製品、鶏肉と続いて4番目に初めて穀物類である小麦が出てきます。
穀物を原因とする犬のアレルギーは少ないと言えます。
また、ドッグフードに含まれる多くの穀物類は消化吸収がされやすいように加工されていることがほとんどです。穀物類は食物繊維を含みますので多少の摂取は腸内環境を整えるために役立ちます。
ただ、グレインフリーの良さというのは確かに存在します。
それは穀物類を使用しない代わりに、さつまいも、じゃがいも、豆などを使い食物繊維などの栄養素を取り入れる工夫を行っていたり、穀物類の比率が下がることにより、肉類が第一種原料として使われることが多い傾向にあります。良質な肉類はアミノ酸スコアの高く体内での利用効率が良く、余分な老廃物となるものが少ないといったメリットがあります。
そのほかにもグレインフリーのドッグフードは健康志向に寄せた原材料構成、成分となっていることが多く高い評価になりやすい傾向があります。
まとめますと、穀物類不使用だからと高く評価はしません、ただ、穀物類を使用しないことでそれを補うための工夫、メリットがある場合は高く評価します。
食物アレルギーに配慮されたフード
ドッグフードにあまり入っていなかった、犬があまり食べたことのなかったりするタンパク源を新奇タンパク質と言います。この新奇タンパク質は食物アレルギーを抑えることができます。また、すでにアレルギーを持っているワンちゃんが新奇タンパク質に切り替えることでアレルギー症状を抑えることができます。
具体的な食材としては魚、うさぎ、カンガルー、馬肉などになります。
また、ラム肉は犬の食物アレルゲンとして5番目に入りますがその頻度は5%と、とても低い数値となりますのでラム肉も有効な場合が多いでしょう。
アレルゲンになりにくい食材を使用している場合は高く評価する傾向があります。
ただ、このアレルゲンになりにくい新奇タンパク質はコストが高いことや、味があまり美味しくないと言うこともあります。
添加物について
日本は食品への添加物に対して使用が緩い国です。
海外の規制状況や臨床研究などの報告例を参考にして評価を行います。
添加物全てを悪いものとはせず、必要なもので危険性が報告されていないものを低く評価することは基本的にありません。
例えば発がん性のあるものや、犬にとって意味のないとされる着色などは低く評価を行う傾向があります。
成分について
栄養基準を策定しているアメリカの団体、AAFCO(アーフコ・全米飼料検査官協会)が開示している基準値を参考にしています。これは日本のペットフードメーカーも基準としているとされます。
また、療法食に関してはAAFCOの基準に加えて動物病院で処方されるヒルズサイエンスダイエット、ロイヤルカナンを参考にしています。
なぜヒルズサイエンスダイエットやロイヤルカナンを参考にするのかというと、いずれのメーカーも療法食に関しては研究によるデータが存在します。
何頭の犬に、このフードを与えて、何頭にどのような効果があったなど、同社の療法食に関するものは数値としてデータが示されています。この二つのメーカーを除くほとんどのメーカーではデータはないが効果が期待できるとして販売しています。研究結果と数値としてのデータがあるかないかというのはとても大きなものです。
そのため、療法食はヒルズサイエンスダイエット、ロイヤルカナンを参考するようにしています。
嗜好性と食いつきについて
基本的に実際に食べさせて確認するようにしていますが、懸念のある添加物は実食させることはほとんどありません。それ以外には口コミ(海外含む)や当サイトにお寄せいいただく口コミを参考に嗜好性と食いつきを評価しています。
また、高いフードの方が食いつきがいいと感じる方が多いかもしれませんが、実際は安いフードほど食いつきがいい傾向があります。人間がファーストフードやお菓子を美味しいと感じるようにワンちゃんたちも添加物や脂っこさがあり、味の濃いものが好きだということでしょう。
ドッグフードは価格が高くなるにつれて健康志向になり味が落ちてしまうということです。
ただ、そんな中でも各社、健康で美味しいドッグフードを作っています。
その他の評価について
食材のグレード(ヒューマングレードなど)、トレーサビリティ(どこで誰がどうやって作ったのか)の導入、保存性、原材料や成分値をどこまで開示しているのかなど、原材料や成分などを総評するなどの評価しています。
①ACANA
まずは健康志向ドッグフードの定番のACANA(アカナ)です。
動物性原材料を多く使用し、使われている肉の種類から割合まで細かく開示しています。
また、動物性原材料は新鮮なものを使用し原材料の受け入れから消費者に届くまで、「その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのか」という記録を残す、トレーサビリティも導入されています。
また、ビタミンやミネラルも自然のものから摂取できるようにするために多くの野菜や果物が使用されています。
こだわりの高品質ドッグフードということもあり、少し高めです。
小型犬用の「アダルトスモールブリード」のAmazonでの価格は2024年5月の段階で、2kg5,480円(2740円/kg)となっています。2,000円/kgを超えてくると少し高めのフードと言えますね。
ただ、原材料を考えるとコスパはいいと言えます。
当サイトでも特に評価の高いドッグフードです。
ラインナップが多いですが、当サイトのオススメはパシフィカドッグ、プレイリードッグです。
商品名 | おすすめ度 | 価格(1kg) | ショップ |
---|---|---|---|
アカナ(ACANA) 「パシフィカドッグ」 | 4 | 2610円 (Amazon調べ2024.05.26) | |
アカナ(ACANA)「ワイルドプレイリードッグ」 | 4 | 2340円 (Amazon調べ2024.05.26) |
パシフィカドッグのいい点は低アレルギーな原材料と良質な脂質を含む点です。
サバ、ニシン、メバル、ヘイク、カレイの魚がメインで使われていますが、魚はとても低アレルゲンでオメガ3必須脂肪を多く含むため皮膚の健康維持、美しい被毛を保つために最適なフードです。また、抗酸化作用も高く、免疫力向上などにも期待できます。
プレイリーポートリーのいい点はアカナのクオリティを保ちながらも低価格な点です。
動物性原材料は全体の50%と、その含有量は少し下がりますが、2kgで4,121円(2,060円/kg)と低価格で購入できます。また、血糖値が急に上がるような高GI値の原材料を使っていないため肥満にも配慮されています。
②キアオラ ドッグフード
穀物類が使用されていない、いわゆるグレインフリーのドッグフードとなっています。
穀物類と聞くと食物アレルギーを連想するかもしませんが、犬におけるアレルギーの原因物質はトップが牛肉、続いて乳製品、鶏肉、4番目に穀物類である小麦となっています。そのため、穀物類を過度に心配する必要はなく、逆に多少は含まれていた方が腸内環境を整えたりするのに役立ったりするものです。
ただ、このキアオラはその辺りも考慮してえんどう豆を代用として使っています。えんどう豆は不溶性食物繊維で、お腹に入ると水分を吸収して腸内で膨らみ、蠕動運動を促進する働きがあります。整腸作用があるということですね。
ラインナップは複数ありますがカンガルー、ラム&サーモンがおすすめです。
商品名 | おすすめ度 | 価格(1kg) | ショップ |
---|---|---|---|
キアオラ「カンガルー」 | 4.1 | 4092円 (Amazon調べ2024.05.26) | |
キアオラ「ラム&サーモン」 | 4.1 | 3177円 (Amazon調べ2024.05.26) |
おすすめの理由は、カンガルー、ラム&サーモン共に低いアレルゲンなレシピである点です。
特にカンガルーは新奇タンパク質と言われる愛犬が今まで食べてこなかった食材のことが多く、アレルギーになる確率が大きく下がります。
難点はとても高いことです。
ラム&サーモンは2.7kgパッケージで8,580円(3,177円/kg)とかなり高価なドッグフードです。カンガルーはさらに高くなり、2.5kgパッケージで10,230円(4,092円/kg)と継続的に与えるのはなかなか難しいでしょう。ただ、良いドッグフードではあるため、経済的に余裕があれば試してみてはいかがでしょうか?
③ブラバンソンヌ ドッグフード
ブラバンソンヌはベルギーで生産されているプレミアムドッグフードです。
ヒューマングレードのヨーロッパ産のお肉、野菜、フルーツを使用し、アレルギー源を特定しやすいように単一タンパク質を主原料としています。
穀物類を使用せず、代替としてサツマイモなどを使用しているため、食物繊維、ビタミン類、ミネラルなどの豊富な栄養素が摂取できます。
腸内環境の改善に効果があるとされる乾燥チコリ由来のオリゴ糖とイヌリンによる腸内環境を改善、またユッカ抽出物によるうんちの臭い軽減効果も期待できます。
そのほか、関節のトラブルの多いワンちゃんのために関節軟骨を強化するグルコサミン・コンドロイチンが含まれています。
複数のラインナップの中からオススメはオーシャンフィッシュです。
動物性原材料にはサーモン・カレイ・タラなどの白身魚を使用することで脂質を抑えながらも高タンパクなレシピに仕上げています。また、加水分解されたサーモンは消化に優れた食材です。
チキン由来の油脂が使われていますが低アレルゲンなフードと言えるでしょう。
プレミアムドッグフードなのでamazonでも3,000円/kg前後と高価ではありますが、中型犬や大型犬には嬉しい大容量パックがあります。こちらは10kgで15,400円(1540円/kg)とかなりリーズナブルになるため続けやすい価格になっています。
④HEKA(ヘカ)ドッグフード
HEKAはフレッシュな肉類を第一種原料として使った、ハーブやフルーツなどをふんだんに使用し、自然由来の栄養素を中心にレシピを構成しています。さらに抜く類はターキー、サーモン、ラムとワンちゃんがアレルギーになりにくい原材料が使用されています。
保存料・人工添加物不使用で、酸化防止剤なども植物由来のものを使用しています。
穀物類が使用されていませんが、それを補うために乾燥サツマイモ、乾燥えんどう豆などで食物繊維を補っています。
また、健康に効果のあるとされるハーブを多く使用しています。
以下にハーブの効能を紹介します。
イラクサ・ネトル | ビタミン・ミネラルを多く含んでいます。腎臓や肝臓の活性化、血液のデトックス効果、またおしっこに関する症状改善に効果があるとされています。 |
フェンネル | ビタミン、ポリフェノールを含んでいます。血管強化、健胃作用、成長効果があるとされています。 |
カモミール | 殺菌作用、消炎効果があるとされています。犬の口腔ケア商品によく見られる成分です。とくに歯と歯茎の健康維持が期待できます。ストレスや緊張緩和助けます。 |
クランベリー | ビタミン・ポリフェノールを含んでいることはよく知られています。他にキナ酸という成分が含まれておりおしっこに関する症状改善効果があるとされていますが、過剰摂取を継続することで尿が酸性に傾き結石の原因となる場合があります。 |
チコリ | 食物繊維イヌリンが豊富です。善玉菌の活動や成長を助けます。腸内環境改善、免疫アップを期待できます。また、腎臓や肝臓機能を高める効果があります。 |
ラインナップはターキー、サーモン、ラムですが特にサーモンが低アレルゲンで必須脂肪酸であるオメガ3が多く含まれるのでオススメです。また、どのラインナップも大容量パックが用意してあります。
公式サイトでは10kgパッケージの場合11,980円(1,198/kg)ととてもお得に購入できます。
ドラッグストアで売っている低価格帯のドッグフードにも迫る価格ですね。
中型犬、大型犬には特にオススメしたい商品です。
商品名 | おすすめ度 | 価格(1kg) | ショップ |
---|---|---|---|
HEKA(ヘカ) 「サーモン」 | 3.9 | 1711円 (公式サイト調べ2024.05.26) | |
HEKA(ヘカ) 「ラム」 | 3.9 | 1711円 (公式サイト調べ2024.05.26) | |
HEKA(ヘカ) 「ターキー」 | 3.9 | 1711円 (公式サイト調べ2024.05.26) |
⑤ニュートロ ナチュラルチョイス
プレミアムドッグフードと比べると原材料や成分は劣りますが、とてもコスパの高いドッグフードです。
ニュートロナチュラル チョイスドッグフードは、厳選した自然素材を使用し製品はすべて自社の工場で生産、厳しい独自の検査基準を設け、原材料の品質、均一性、安全性の確保に向けて厳格な検査を行っています。犬の特徴やライフスタイルに合わせて、最適な素材、最適な栄養バランス、高い嗜好性と消化性を実現し、愛犬の健康維持をサポートします。続けやすい価格でありながら安全性も信頼でき、またドラッグストアやペットショップの店頭でも購入できることから、手の届きやすいドッグフードです。
平均的なフードですが、中でもオススメはラム&玄米です。
第一主原料のタンパク源として、一般的なフードに使われることが少なくアレルゲンとなりにくいラム肉を使用しています。アレルゲンを特定しやすい原材料構成となっています。
また、穀物類は使用されていますがアレルギんの原因になりにくい米、玄米を使用しています。米類は食物アレルギーの療法食としても使用される食材です。
もちろん合成の酸化防止剤、着色料、化学合成物不使用です。
尚且つ価格は低価格で3kgパッケージで4,929円(1,643円/kg)と購入しやすいところは嬉しい点です。
さらに中型犬や大型犬のために13.5kgのパッケージを用意しており、その場合は1,244円/kgまで価格が落ちてくるため、とても続けやすいです。
難点としては低価格なフードですので原材料のレベルは低い、動物性原材料の比率は少ないと感じる、また、ラム肉は少し食いつきが落ちるかもしれません。
商品名 | おすすめ度 | 価格(1kg) | ショップ |
---|---|---|---|
ナチュラルチョイス 「ラム&玄米・ 超小型~小型・成犬用」 | 4 | 1643円 (Amazon調べ2024.05.26) | |
ナチュラルチョイス「ラム&玄米・ 中型~大型・成犬用」 | 4 | 1546円 (Amazon調べ2024.05.26) |
⑥Bwild(ビーワイルド) ドッグフード
Bwild(ビーワイルド)はELMOが販売する高級ラインのプレミアムドッグフードで低アレルゲンに焦点を当て製作されているようです。
そのほかにも腸内環境や関節維持など愛犬の健康問題を広くサポートするドッグフードになっています。
ラインナップからもわかるように、ドッグフードではあまり使用されていないものが使用されています。
- アンチョビwithポテト&エンドウ豆
- ラムwithポテト&エンドウ豆
- イノシシ
アンチョビはカタクチイワシ(青魚)のことです。
また、ラム、イノシシもアレルギーとしては報告が少ないですね。オススメはアンチョビwithポテト&エンドウ豆、イノシシです。これらはラムと比べても圧倒的にアレルギーの原因になりにくいでしょう。
さらにアンチョビwithポテト&エンドウ豆は青魚がふんだんに含まれるため、皮膚や被毛を健康に保つオメガ3必須脂肪酸が多く含まれます。
また、穀物類不使用のドッグフードで代替としてジャガイモを使っています。食物繊維が豊富なので腸内環境の健康維持に役立ってくれます。
腸内環境改善に役だつとされるマンナンオリゴ糖、キシロオリゴ糖などは腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整える役割や、ミネラルの吸収を助ける役割があります。
さらに関節の健康維持として人間用のサプリメントでもよく目にすることのあるグルコサミンやコンドロイチンを使用しています。
商品名 | おすすめ度 | 価格(1kg) | ショップ |
---|---|---|---|
ビーワイルド(アンチョビwithポテト&エンドウ豆:成犬用) | 3.9 | 2715円 (Amazon調べ2024.05.26) | |
ビーワイルド(イノシシ:成犬用) | 3.9 | 2044円 (Amazon調べ2024.05.26) | |
ビーワイルド(ラムwithポテト&エンドウ豆:成犬用) | 3.9 | 2178円 (Amazon調べ2024.05.26) | |
ビーワイルド(パピー鹿肉) | 3.9 | 2719円 (Amazon調べ2024.05.26) | |
ビーワイルド(パピーダックwithポテト) | 3.9 | 2318円 (Amazon調べ2024.05.26) |
⑦グレンコ スペシャルレシピドッグフード
グレンコは、世界有数のペット先進国であるイギリスにおいて、高品質なドッグフードを提供している会社です。商品は、イギリスの専門の栄養士が携わることで、栄養バランスを考え、開発されています。
穀物類不使用に加え、動物性タンパク質を1つに絞ることにより、アレルギーが心配なワンちゃんにも、安心して与えることができる商品です。
また、動物性原材料は65%以上使用していますので、炭水化物の比率も低くいため吸収率の高いドッグフードになっているようです。
ラインナップとしてはビーフ、サーモン、ラムの3つですが、オススメはサーモンです。
多くのドッグフードで単一動物性原料と言われていても実際はチキン由来のエキスなどを使用するケースが多いですが、グレンコスペシャルレシピは動物性原材料は全て魚を使用しています。とても低アレルゲンなフードであると言えます。
また、多くの野菜などから栄養素を摂取できるようなレシピになっています。
さらに、腸内環境の改善にフラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、関節の維持にはグルコサミン、コンドロイチンと愛犬の健康トラブルを幅広くサポートする原材料構成になっています。
商品名 | おすすめ度 | 価格(1kg) | ショップ |
---|---|---|---|
グレンコ スペシャルレシピ「ラム・小粒」 | 4.0 | 2444円 (楽天調べ2024.05.26) | |
グレンコ スペシャルレシピ「サーモン・小粒」 | 4.0 | 2444円 (楽天調べ2024.05.26) | |
グレンコ スペシャルレシピ「ビーフ・小粒」 | 4.0 | 2444円 (楽天調べ2024.05.26) | |
グレンコ スペシャルレシピ「サーモン・中粒」 | 4.0 | 2444円 (楽天調べ2024.05.26) | |
グレンコ スペシャルレシピ「ビーフ・中粒」 | 4.0 | 2444円 (楽天調べ2024.05.26) |
⑧オリジン ドッグフード
オリジンはチャンピオンペットフード社が手がけるドッグフードで、アカナの姉妹ブランドになります。
動物性原材料は85%で七面鳥、卵、ニシン、カレイからなる動物性たんぱく質で構成されている高栄養価なドッグフードです。アカナ同様に原材料の比率もしっかり開示されています。
オススメは定番のオリジン オリジナルです。
穀物フリーとなっているため、炭水化物の比率も低いといった傾向があります。代替として豆類やかぼちゃ、ズッキーニ、にんじん、りんご、洋梨など、穀物類の食物繊維やミネラルを補うように、こだわりのフルーツや野菜をふんだんに使用しています。
タンパク質は38%以上、脂質は18%と多くはありますが運動量のお多いワンちゃんには問題ないでしょう。
これだけ動物性原材料を使用して高タンパクだと、リンとカルシウムの数値が気になりますがこちらも問題なく収まっており、プレミアムドッグフードの名に恥じない逸品となっています。
ただ、難点なのはその価格。
2kgのパッケージで7,920円(3,960円/kg)とかなり高いため継続するのが難しいという方もいらっしゃるのではないかと思います。
ただ、とても良い内容のドッグフードなのでお試ししてみてはいかがでしょうか?
商品名 | おすすめ度 | 価格(1kg) | ショップ |
---|---|---|---|
オリジン「オリジナル」 | 3.9 | 3080円 (Amazon調べ2024.05.26) | |
オリジン「パピー」 | 3.9 | 3344円 (Amazon調べ2024.05.26) | |
オリジン「ツンドラドッグ」 | 3.9 | 4096円 (Amazon調べ2024.05.26) | |
オリジン 「シックスフィッシュドッグ」 | 3.9 | 4800円 (Amazon調べ2024.05.26) | |
オリジン「レジオナルレッドドッグ」 | 3.9 | 3179円 (Amazon調べ2024.05.26) |
⑨モグワン ドッグフード
モグワンは、人間用の食品と同じレベルで品質が管理された「ヒューマングレード」の肉や魚など、厳選した原材料をバランス良く使用し、欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)の厳しい基準をクリアしたイギリスの工場で製造されているドッグフードです。
また、米、麦類、とうもろこしなどの穀物を使用していないグレインフリーのドッグフードです。
主に使用しているのはフレッシュなチキンです。
※鶏肉にアレルギーがある場合には、本品を与えるのは避けた方が良いでしょう。
穀物はアレルギーの原因になると言われていますが、牛肉で、次いで乳製品、鶏肉となっており4番目に穀物の中でアレルギーの報告が最も多いもので小麦粉となっています。
穀物類の使用することによるデメリットは炭水化物の比率が上がり、太りやすくなったり、動物性原材料の比率が下がってしまうことにあります。
そのため、穀物類はアレルギーがなければあまり過度に心配する必要のない食材です。
ただ、モグワンは穀物類の代替としてサツマイモを使用しています。
サツマイモは低GI値の食材で、ゆっくりと糖質が吸収されるため、肥満になりづらい原料です。
ワンちゃんの肥満についても考えられたフードのようです。
その他、愛犬のお腹の調子を整える乳酸菌、酵母、食物繊維の豊富なアルファルファなどが含まれており、腸内環境の改善や免疫力アップなどが期待できます。さらに人用のサプリメントと同じく、関節症状に効果のあるメチルスルフォルニタンを合わせて配合しています。
商品名 | おすすめ度 | 価格(1kg) | ショップ |
---|---|---|---|
モグワン ドッグフード | 3.9 | 3287円 (Amazon調べ2024.05.26) |
番外編:療法食
療法食に関してはヒルズ、ロイヤルカナン以外は、なかなか選択肢に入らないでしょう。
この二つは昔から動物病院で処方食として取り扱っていることもあり、獣医師はお金もらっているんじゃないの?と疑いの目を向けられることもありますが、ドッグフードがひとつ売れたところで大きな利益になるわけでもなくお金が目的で取り扱っているというところは、ほぼないでしょう。
ヒルズやロイヤルが選ばれる理由として研究結果として数字が出ていることにあります。例えば腎臓のトラブルに対して処方されることが多い、ヒルズ・プリスクリプション・ダイエット「k/d」は腎臓機能の保護と、病気の進行を遅らせることが臨床結果によって証明されています。
こちらのページの中にある(英語サイト)Evidence-Based Clinical Nutrition(エビテンスに基づいた栄養代謝、身体に関する栄養の所見・問題)では・・・
初期のIRISステージ3の慢性腎臓病の犬に、k/dを2年間与えたところ、一般的な成犬用フードと比較して、尿毒症発作の発症が約5か月ほど遅らせることができ、寿命が3倍長くなり、生活の質が向上しました(腎臓病に関連する臨床症状を呈する可能性が72%低下しました)。
とあります。
このようにヒルズ、ロイヤルは実際の臨床結果によって数値が出ているため、それを参考にすることができるため安心して獣医師が推奨、処方することができるのです。
それ以外の多くのフードメーカーでは原材料や成分などを調整しただけで、実際の臨床結果などが行われず、効果が期待できるだろうという想像・想定のみで商品を展開しています。
そのため、療法食に関してはヒルズ、ロイヤルカナン共に信用できるものであると思っていいと思います。