夏の風物詩であるスイカ。
瑞々(みずみず)しい果肉とさっぱりとした甘味、崩れるような食感が特徴の食材です。
今回はそんなスイカをワンちゃんに食べさせてもいいのか?また、注意点などについて詳しく紹介していきます。
目次
犬にスイカを食べさせても大丈夫?
答えは「大丈夫」です。
ただ、一度に食べ過ぎると下痢を起こす場合もあります。
その他にも注意点がありますので本記事にて解説します。
スイカに含まれる栄養・成分とは?
食材名 | エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 食塩 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 亜鉛 | コレステロール |
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スイカ/生 | 41kcal | 89.6g | 0.6g | 0.1g | 9.5g | 0.2g | - | 1mg | 120mg | 4mg | 11mg | 8mg | 0.1mg | - |
豊富な水分
スイカは全体の大部分である約90%を水分が占めています。
栄養価がない?と思われがちですが、美味しく水分の摂取ができるため、夏の暑い日には水分補給や熱中症予防に活躍してくれます。
ビタミンCを筆頭に複数のビタミン群を含む
スイカ100g中には10mgのビタミンCが含まれます。
抗酸化作用が高く、免疫力の強化や健康な皮膚を作る役割を持ちます。
また、ビタミンAも含まれます。ビタミンAも皮膚の健康に役立ちます。尚且つ目の機能を正常に保つ役割があります。そのほかにビタミンB1、B6なども含まれます。
カリウム
カリウムには細胞内液の浸透圧を一定に保つ役割があります。そのほかにも神経伝達、筋肉収縮など体の生命維持に必要な機能をサポートしてくれます。また、ナトリウムを体外に排出する作用もあります。
スイカを与えることのメリット
スイカをワンちゃんに与えることでのメリットは以下です。
暑い夏を凌ぐ夏バテ食材
ワンちゃんも夏の暑さによって、食欲がなくなったりすることもあります。
90%が水分でできているスイカは美味しく水分摂取することができます。また、体温調整があまり上手ではないワンちゃんの体温を下げるなどのメリットがあります。
太りにくいオヤツにおすすめ
スイカにはコレステロールや脂質などはほとんど含まれていません。また、ほとんどが水分のため、糖質も少なく、血糖値の上昇が緩やかです。そのため、おやつとしてはヘルシーで最適と言えます。
ビタミンCで免疫力強化と皮膚の健康維持
暑さが苦手なワンちゃんですが、ビタミンCは免疫力強化と皮膚の健康維持をはじめ夏バテにも効果があります。
ビタミンCには疲労を引き起こす原因の活性酵素を抑える効果があります。
さらに、被毛に覆われていますが夏の強い紫外線は皮膚へとダメージを蓄積させます。
ビタミンCは紫外線からの皮膚へのダメージを抑える働きがあります。
スイカを与えるときの注意点
スイカの「皮」と「種」は必ず取る
スイカの皮と種は犬にとっては消化がしにくいものです。
胃腸への負担、また、大きさによっては消化管に詰まって、嘔吐や下痢に加え、最悪、腸閉塞を引き起こす危険性もあります。
細かく切って食べさせる
赤い果肉だけを2cm角くらいにカットして与えましょう。
とても暑い日に水分をとってくれないという場合は事前に冷凍庫でスイカを凍らせておいて、与えると体を冷やすのに役立ちます。また、一口サイズのスイカをジップロックに入れて食感が残る程度に潰して、冷凍庫に入れて少し溶かしてシャーベット状にして与えるのもいいでしょう。
調味料や人工甘味料は加えない
人間はよく塩をかけてスイカを食べますが、ワンちゃんが食べるスイカに塩は不要です。また、人工甘味料も不要でしょう。
もし食べてくれない、美味しくなさそうだ・・・と感じるのであればプレーンのヨーグルトを混ぜてあげてください。乳製品を好きな子は多いので喜んでくれるでしょう。
※乳製品にアレルギーがある場合は要注意です。
大量に与えると下痢をする
スイカが好きなワンちゃんは多いですが、水分量がとても多いので食べ過ぎると下痢をしたり体を冷やし過ぎたりします。過度に与えないようにしましょう。
与えていいのはどのくらいの量ですか?
おやつは全体の総摂取カロリーの10%程度が適切とされていますが、とてもカロリーが低く水分量がかなり高いので総摂取カロリーの10%もあげてしまうとワンちゃんのサイズなどによっては水分の摂りすぎで下痢したり、体を冷やしたりします。
以下を目安に与えましょう。
愛犬の体重が5kg前後 | 2cm角を4〜5切れ |
愛犬の体重が10kg前後 | 2cm角を7〜8切れ |
愛犬の体重が20kg前後 | 2cm角をワンカップ |
スイカのおすすめの調理法
一口サイズ(2cm角)にカット、生で与えて大丈夫です。ただ、必ず種と皮は取り除いてください。
暑さが厳しい時は一口サイズにカットしたものを冷凍したり、一口サイズのスイカをジップロックに入れて食感が残る程度に潰して、冷凍庫に入れて少し溶かしてシャーベット状にして与えるのもいいでしょう。