健康に良いと聞くことが多いヨーグルト。
ヨーグルトには腸内環境を整える善玉菌が豊富に含まれています。その健康効果は人間だけでなくワンちゃんにも効果的と言われています。
今回はそんなヨーグルトをワンちゃんに食べさせてもいいのか?具体的にどのような働きがあるのか?また、注意点などについて詳しく紹介していきます。
目次
犬にヨーグルトを食べさせても大丈夫?
答えは「大丈夫」です。
ただ、ヨーグルトに含まれる乳糖を消化できない乳糖不耐症の場合もあるため注意が必要です。
また、加糖や風味付けされたものは避ける必要があります。
その他にも注意点がありますので本記事にて解説します。
ヨーグルトに含まれる栄養・成分とは?
食材名 | エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 食塩 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 亜鉛 | コレステロール |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヨーグルト | 56kcal | 87.7g | 3.6g | 3g | 4.9g | 0.8g | 0.1g | 48mg | 170mg | 120mg | 12mg | 100mg | 0.4mg | 12mg |
ヨーグルト/低脂肪無糖 | 40kcal | 89.2g | 3.7g | 1g | 5.2g | 0.8g | 0.1g | 48mg | 180mg | 130mg | 13mg | 100mg | 0.5mg | 5mg |
ヨーグルト/無脂肪無糖 | 37kcal | 89.1g | 4g | 0.3g | 5.7g | 0.8g | 0.1g | 54mg | 180mg | 140mg | 13mg | 110mg | 0.4mg | 4mg |
タンパク質
100g中に3.6〜4gのタンパク質が含まれます。
ヨーグルトに含まれるタンパク質のアミノ酸スコアは100となっており、とても質が高く、効率的に吸収されます。
カルシウム
カルシウムが豊富と言われる牛乳と同じくヨーグルトにも多くのカルシウムが含まれます。単純にカルシウムが豊富なだけでなく。牛乳に含まれるカルシウムは人間にとって吸収率が高いことがわかっていますが、ヨーグルトになることで乳酸とカルシウムがくっつき、乳酸カルシウムとなり、より吸収されやすいカルシウムになります。
乳酸菌
ヨーグルトには腸内環境を整える善玉菌である乳酸菌が含まれています。
また、善玉菌を構成する成分には免疫機能を強化するものもあり、健康に一役買ってくれます。
また、ビフィズス菌というものが含まれるヨーグルトもありますが、基本的に期待できる効果としては同じですが、菌が活動する場所、産生する成分などに違いがあります。
ビタミン群
目や粘膜の健康維持に関わるビタミンA、健康な皮膚や美しい被毛の維持に関わるビタミンB2、血液を作ったり、タンパク質を合成をサポートするB12などが含まれます。
ヨーグルトを与えることのメリット
ヨーグルトをワンちゃんに与えることでのメリットは以下です。
腸内環境の改善と免疫力強化
ヨーグルトに含まれる乳酸菌によって腸内環境を整える効果が期待できます。
また、免疫機能を高めてくれる効果もあり、アレルギー抑制や大腸がん予防などにも有用性を期待されています。
ただ、一部の獣医師によると、ヨーグルトに含まれる乳酸菌の量は少ないとされ、ヨーグルトから効果が出るような量の乳酸菌を摂取するのは難しいといった意見もあるようです。
食欲がないワンちゃんの嗜好性アップ
ヨーグルトが好きのワンちゃんはとても多いです。
食欲が落ちてなかなかドッグフードを食べてくれないシニア犬、夏バテで食欲がなくなってしまったワンちゃんにはそのまま与えたえり、トッピングで与えたりすることで嗜好性をアップさせることができます。
特に夏バテのワンちゃんには冷たい食べ物は効果的でしょう。
ヨーグルトを与えるときの注意点
加糖や風味がつけられているものは避ける
加糖されているヨーグルトは多くの甘味料が含まれているため、避けた方がいいでしょう。また、風味付けされているものもワンちゃんに危険な食材が含まれている可能性もあるので避けましょう。
ワンちゃんに与えることができるヨーグルトの種類とは?
- プレーンヨーグルト(無糖)
- 低脂肪ヨーグルト(無糖)
- 無脂肪ヨーグルト(無糖)
- ギリシャヨーグルト(無糖)
※上記にはワンちゃんに危険なものが含まれていないものとします。
また、ギリシャヨーグルトは低脂質で食感もあるため特にワンちゃんが喜んでくれることが多いでしょう。
与えすぎない
ヨーグルトが好きなワンちゃんは多いですが、脂肪分が多く含まれているため、肥満に繋がることもあるため与えすぎないようにしましょう。また、水分量がとても多く冷たいので食べ過ぎると下痢をしたり体を冷やし過ぎたりします。
与えていいのはどのくらいの量ですか?
ワンちゃんのおやつの適正量は総摂取カロリーに対して10%程度が推奨されています。
成犬(普通体型)の場合で1日に必要な摂取カロリーの10%をプレーンヨーグルトを与えた場合は以下です。
愛犬の体重が5kg | 1/3〜4カップ程度 |
愛犬の体重が10kg程度 | 1/2カップ程度 |
愛犬の体重が20kg程度 |
※上記はあくまで単純に総摂取カロリーの10%とした場合の目安です。
大きな犬になればなるほど、ヨーグルトだけで総摂取カロリーの10%を賄うのは難しいでしょう。特に愛犬が20kgの場合に1カップは与えすぎと言えます。1カップは200g、明治ブルガリアヨーグルトの大きなパッケージが400gですので半分も与えることになります。人間に置き換えると400gで、1日に摂取する量ではないことがわかります。
このような場合は人間の体重と比較してみると良いでしょう。
50kgの人間がコンビニに置いていあるような1食分の小さいパッケージのヨーグルトを食べた場合、約110gとなります。愛犬の体重が25kgの場合はその半分55g(1/4カップ程度)となります。
1日に2回ヨーグルトをワンちゃんに与えた場合は110g(1/2カップ程度)になりますね。総摂取カロリーの10%の半分程度になりますが、人間に置き換えると朝晩に小さいヨーグルトを2回食べたということになりますので適量と言えるでしょう。
25kg程度のワンちゃんの場合は1/2カップ程度を上限とするのがいいでしょう。
ヨーグルトの与え方
そのまま食べさせるか、いつものドッグフードに混ぜてあげるといいでしょう。