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犬はシソ(大葉)を食べても大丈夫!注意点を解説

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シソ(大葉)は薬味として使われ、日本でも古くから馴染みのあるハーブです。
シソは、栄養価の高い緑黄色野菜として知られています。今回は、シソをワンちゃんにも与えていいのか?また、シソを与えるメリットや注意点などについてくわしく紹介します。

犬にシソ(大葉)を食べさせても大丈夫?

答えは、「大丈夫」です。
シソはワンちゃんの健康をサポートしてくれるでしょう。ただし、ワンちゃんの胃腸に負担がかからないように、細かく刻むなどシソの与え方には気をつけましょう。

その他にも、いくつか注意点がありますので、本記事でお話します。

シソ(大葉)に含まれる栄養・成分は?

※左右にスライドできます。
食材名エネルギー水分タンパク質脂質炭水化物灰分食塩ナトリウムカリウムカルシウムマグネシウムリン亜鉛コレステロール
野菜類/しそ/葉/生32kcal86.7g3.9g0.1g7.5g1.7g-1mg500mg230mg70mg70mg1.3mg-
※上記は100gあたりの成分となります。※参考:文部科学省食品成分データベース

ビタミン

「シソ」には、ビタミンが豊富に含まれています。βカロテンや、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKなどです。

特に、多く含まれているのがβカロテンで、抗酸化作用によって皮膚や粘膜を強化してくれます。さらに、免疫力を高め、がんや心臓病の予防などにも効果が期待できます。

抗酸化作用によって免疫力を高めてくれるビタミンCや、造血や骨の維持に役立つビタミンKも含まれています。ビタミンEには抗酸化作用があるため、老化防止や皮膚の健康維持に役立つでしょう。

ミネラル

「シソ」には、カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛などのミネラルが多く含まれています。

カリウムには、塩分を排出する働きがあり、血圧の調整や利尿作用によって、体内の水分量を適切に調節してくれます。カルシウムは、骨密度の低下や骨粗しょう症などの予防に役立ちます。

鉄は、ヘモグロビンの生成に必要な栄養素で、ワンちゃんの貧血予防に効果があります。

オメガ3脂肪酸

「シソ」にはオメガ3脂肪酸として、α-リノレン酸が含まれています。α-リノレン酸は、ワンちゃんの体内でDHAやEPAに変換されます。

抗アレルギー作用によって、花粉症やアレルギーの症状を軽減してくれる効果が期待できます。また、抗炎症作用もあるので、皮膚のかゆみや炎症を抑えてくれるでしょう。

中性脂肪や悪玉コレステロールを減らしてくれる作用もあり、血流の改善や動脈硬化の予防に繋がるといわれています。

シソ(大葉)を与えるメリット

ワンちゃんに「シソ」を与えるメリットは、以下のとおりです。

栄養補給

「シソ」には、ビタミンやミネラル、オメガ3脂肪酸などの多くの栄養素が含まれています。さまざまな栄養素がバランスよく含まれているので、栄養補給に役立つ効果的な食材です。

食が細いワンちゃんや食欲のないときに与えてあげてください。

暑さによる夏バテ予防

「シソ」は、暑い時期の体調管理に役立ちます。「シソ」の独特な香りはペリルアルデヒドによるもので、ポリフェノールの一種です。

ペリルアルデヒドが嗅覚を刺激することによって、胃酸の分泌が促され、食欲が増進するといわれています。

また、ペリルアルデヒドには、防腐や抗菌作用があるため、食中毒を防ぐ効果もあります。

腸内環境を整える効果

「シソ」には、食物繊維が豊富に含まれており腸内の掃除をしてくれます。ワンちゃんの排便促進や腸内環境を整えるのに役立ちます。

シソ(大葉)を与えるときの注意点

ワンちゃんに「シソ」を与えるときの注意点は、以下のとおりです。

シソの与え方に注意する

ワンちゃんの胃腸に負担がかからないように、「シソ」を与えるときは細かくカットしたり、ペースト状にしたりすることが大切です。
「シソ」を細長く切ると、ワンちゃんが飲み込めない可能性があるので、小さく刻みましょう。

新鮮なシソを与える

ワンちゃんに「シソ」を与える場合は、新鮮なシソを選ぶことが大切です。
刺身に添えてある「シソ」には、ワンちゃんにとって有害な細菌や寄生虫が含まれている場合があり、与えると食中毒を引き起こす可能性があります。
また、人向けの調味料が付着していることもあるので、注意してください。

適量を与える

「シソ」は犬によっては、アレルギー反応を起こす可能性があります。皮膚に赤みやかゆみ、嘔吐、下痢などのアレルギー症状が現れる可能性があるので、初めて「シソ」を与えるときは、極少量から取り入れてみてください。

与えていいのはどのくらいの量ですか?

小型犬であれば1〜2枚程度、中型犬で3〜4枚程度、大型犬で5〜7枚程度が目安です。

シソ(大葉)のおすすめの与え方

「シソ」はワンちゃんのフードに混ぜたり、トッピングしたりして与えるとよいでしょう。生のままでも加熱しても、どちらでも食べられます。「シソ」の香りを生かしたいときは、生のままで与えてください。

葉にむせて食べにくいワンちゃんには、刻んだ「シソ」をチキンスープなどの料理に混ぜて与えることで食べやすくなります。
庭先やベランダで「シソ」を育てている人は、「シソ」の葉だけでなく、実も活用してみてください。α-リノレン酸は、葉よりも実に多く含まれています。

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