さわやかな香りが特徴のローズマリー 。
ラテン語で海のしずくを意味するローズマリーは、地中海沿岸が原産のハーブです。強い香りを生かして、肉や魚料理の香りづけにも使われています。
ハーブの中でも人気の高いローズマリーは、犬に与えてもよいのでしょうか。
今回は、ローズマリーをワンちゃんに与えるメリットや注意点などについて詳しく紹介します。
目次
犬にローズマリーを食べさせても大丈夫?
答えは、「大丈夫」です。
ただし、食べ過ぎると嘔吐や下痢などの消化器症状を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
その他にも、いくつか注意点がありますので、本記事でお話します。
ローズマリーに含まれる栄養・成分は?
「ローズマリー」に含まれる栄養・成分は以下のとおりです。
ビタミン
「ローズマリー」には、ビタミンEが含まれています。ビタミンEは抗酸化作用を持つ脂溶性のビタミンです。活性酸素から体を守る働きがあり、老化予防に役立ちます。
食物繊維
「ローズマリー」には、食物繊維が多く含まれています。食物繊維は便通を整える働きをしています。腸内環境の改善にも役立ち、ワンちゃんの便秘にも効果が期待できるでしょう。
ローズマリーを与えるメリット
ワンちゃんに「ローズマリー」を与えるメリットは、以下のとおりです。
アレルギー症状の緩和効果
「ローズマリー」の香りの主要成分は、ロスマリン酸です。ロスマリン酸はポリフェノールの1種で、ヒスタミンを抑制する作用があり、花粉症やアレルギーの緩和効果を期待できます。
「ローズマリー」は天然の酸化防止剤として、ドッグフードにも使用されています。ロスマリン酸には抗酸化作用があるためです。
口臭予防
食材の臭い消しに利用される「ローズマリー」のさわやかな香りは、ワンちゃんの口臭予防に役立ちます。
「ローズマリー」には抗菌作用のあるシオネールが含まれています。シオネールの抗菌作用によって、口臭を軽減できます。
天然の虫よけ剤
「ローズマリー」には虫が好まないカンファーという成分が含まれているため、天然の虫よけ剤として活用されています。
蚊やハエ、アブラムシ、ダニ、ノミなどの虫に対して効果が期待できるので、ワンちゃんの散歩に活用できるでしょう。
ローズマリーを与えるときの注意点
ワンちゃんに「ローズマリー」を与えるときの注意点は、以下のとおりです。
- 適量を与える
- ローズマリーのエッセンシャルオイルは与えない
- てんかんの持病があるワンちゃんには与えない
適量を与える
「ローズマリー」を食べ過ぎてしまうと、嘔吐や下痢、食欲不振などの消化器症状を引き起こす可能性があります。「ローズマリー」には食物繊維が豊富に含まれているためです。
消化器症状やアレルギー症状がないかどうかを確認するため、「ローズマリー」をはじめて与えるときは、ごく少量から試すようにしましょう。
また、「ローズマリー」は香りが強いので、ワンちゃんが嫌がることもあります。無理に与えることがないよう様子をよく観察しながら与えてください。
ローズマリーのエッセンシャルオイルは与えない
「ローズマリー」のエッセンシャルオイルは、薄めて使用することが大切です。エッセンシャルオイルには、濃縮された「ローズマリー」の成分が含まれています。原液を与えるのは危険なので絶対にやめましょう。
ワンちゃんがいる室内では、アロマディフューザーなどを使って香りを楽しんでみてください。
エッセンシャルオイルをワンちゃんが誤って舐めないように、安全な場所に保管しましょう。
てんかんの持病があるワンちゃんには与えない
てんかんなどの発作性の病気を抱えているワンちゃんには、「ローズマリー」を与えないように注意してください。脳や脳内血流に働きかける効果のある「ローズマリー」によって、てんかんの発作を悪化させてしまう可能性があるためです。
また、高血圧や妊娠中のワンちゃんにも「ローズマリー」を避けたほうがよいといわれています。
細かく切ってから与える
いちごは細かく切ってから与えるようにしましょう。そのままの状態で与えると、のどに詰まらせたり、消化不良を起こしたりする原因になるからです。
すりつぶしてピューレ状にしたものを与えるのも、非常に食べやすいのでおすすめです。
ヘタを取り除いて与える
いちごのヘタ部分は固く、消化に悪いです。固いヘタ部分はあらかじめ取り除いて、柔らかな実の部分をワンちゃんに与えましょう。
与えていいのはどのくらいの量ですか?
香り付けなどとして少量です。
メインで食べさせていいものではありません。
基本的に香りの強さから、嫌がるワンちゃんも多いので、無理して与えるものではありません。
ローズマリーのおすすめの調理法
「ローズマリー」は、生のもの、乾燥したものどちらでも食べられます。ワンちゃんに与えるときは、少量の「ローズマリー」をフードにトッピングしてあげましょう。生のものを与えるときは、消化しやすいように細かく刻んでください。
「ローズマリー」のハーブティーを与えることもできます。水で薄めて、少量を与えましょう。市販のハーブティーを使用するときは、ワンちゃんにとって有害なハーブを避けるため、「ローズマリー」だけを使用したハーブティーを選んでください。
生の「ローズマリー」を煮出してハーブティーを作ることもできます。自宅のベランダや庭先で「ローズマリー」を育てている人は、手作りのハーブティーを作ってみてはいかがでしょうか。