犬暮らし

犬暮らし

犬はターメリックを食べても大丈夫!注意点を解説

執筆

ターメリックは、美しい黄色が特徴のスパイスです。
ターメリックの和名であるウコンのほうが、馴染みのある人も多いかもしれません。ターメリックは、ショウガ科の植物をパウダー状にしたスパイスで、カレーなどのさまざまな料理の香辛料や着色料として活用されています。
今回は、そんなターメリックを犬に与えていいのか?また、注意点などについて詳しく紹介します。

犬に「ターメリック」を食べさせても大丈夫?

答えは、「大丈夫」です。
ターメリックは犬に与えても問題ありません。食欲増進のための風味付や着色としてドックフードに配合されている場合もあります。ただし、過剰摂取や長期にわたる摂取によって、消化器や肝臓に負担がかかり、副作用が出ることがあるため注意する必要があります。
他にも、ターメリックを与える際の注意点があるので、本記事でお話しします。

ターメリックに含まれる栄養・成分は?

「ターメリック」に含まれる栄養と成分について、以下で詳しく説明します。

食物繊維

「ターメリック」には、食物繊維が含まれています。食物繊維は善玉菌のエサとなって、善玉菌を増やし腸内環境を改善する役割があります。
食物繊維による便秘の予防や、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下などのさまざまな効果が期待できます。肥満傾向のあるワンちゃんや、便秘気味のワンちゃんにも効果を期待できるでしょう。

ミネラル

「ターメリック」には、ミネラルが豊富に含まれています。カルシウム、マグネシウム、鉄分、カリウム、リンなどです。
カルシウムは骨や歯を作るために必要な栄養素で、骨格を強化する役割があります。マグネシウムは、カルシウムと連携することによって筋肉の収縮を調整したり、血栓をできにくくする働きがあります。
カリウムは、利尿作用があり、体内の余分なナトリウムを排出して塩分のバランスを整える重要な役割を果たします。

ターメリックを与えるメリット

ワンちゃんに「ターメリック」を与えるメリットは、以下のとおりです。

  • 消化不良の改善促進と健胃作用
  • 肌と被毛の健康を保つ
  • 抗酸化作用による健康維持

消化不良の改善促進と健胃作用

「ターメリック」には、ポリフェノールの一種であるクルクミンという成分が含まれています。クルクミンは、胃酸や胆汁といった消化液の分泌を促進する効果があり、消化酵素の分泌が活発になることで、胃腸の消化機能が高まるといわれています。
胆汁には、脂肪の消化を助ける働きがあるため、脂質の分解にも役立ちます。ワンちゃんの食欲がないときに「ターメリック」を与えてみてはいかがでしょうか。

肌と被毛の健康を保つ

「ターメリック」に含まれるクルクミンには、抗炎症作用があります。抗炎症作用によって、皮膚の炎症を防ぎ、ワンちゃんの肌と被毛の健康を保つ効果が期待できます。また、関節炎やアレルギー、がんなどの慢性炎症の予防にも効果が期待されています。

抗酸化作用による健康維持

抗酸化作用のあるクルクミンは、活性酸素を除去し、ワンちゃんの老化防止に役立ちます。また、血中の悪玉コレステロールに働きかける効果も期待されています。そのため、動脈硬化や脳卒中、心臓病などの予防を期待できるでしょう。

ターメリックを与えるときの注意点

ワンちゃんに「ターメリック」を与えるときの注意点は、以下のとおりです。

  • 過剰摂取と長期間の摂取は避ける
  • 軟便や胃の不調に注意する
  • 高品質のターメリックを使用

過剰摂取と長期間の摂取は避ける

「ターメリック」の過剰摂取や長期にわたる摂取によって、胃痛や胸焼けといった消化器トラブルを引き起こす場合があります。クルクミンが胃酸の分泌を促進して、胃が荒れるためです。
また、肝臓障害のリスクも指摘されているので、肝臓病を患っているワンちゃんには注意が必要です。妊娠中や授乳中のワンちゃんにも「ターメリック」は与えないようにしましょう。
「ターメリック」は毎日与えず、他のスパイスと交互に使用するなどの工夫をして過剰摂取を防ぐことが大切です。

軟便や胃の不調に注意する

「ターメリック」をワンちゃんの食事に取り入れる際は、少量から始めて徐々に増やしていくことが大切です。少量の「ターメリック」をごはんに混ぜ、数週間かけてゆっくりと量を増やすとよいでしょう。
ただし、「ターメリック」には腸の運動性を高める作用があるため、軟便や胃の不調が見られた場合は、少量のままで様子をみることが推奨されています。

高品質のターメリックを使用

ワンちゃんの健康を考えて、添加物や防腐剤を含まない高品質の「ターメリック」を選ぶようにしましょう。添加物や防腐剤は、ワンちゃんにとって悪影響があるといわれています。

与えていいのはどのくらいの量ですか?

「ターメリック」は刺激が強いのであくまで風味付け、香り付け程度にしてください。
過剰摂取は胃に炎症を起こします。
ターメリックを嫌うワンちゃんは少ないと思いますので食欲不振などの際に少しフードに混ぜたりしてみてください。
また、「ターメリック」を食べてアレルギーを引き起こすワンちゃんもいますので、初めて「ターメリック」を与えるときは、ごく少量を与えて、皮膚のかゆみや下痢、嘔吐などのアレルギー症状がないかをよく観察すると安心できるでしょう。

「ターメリック」のおすすめの与え方

「ターメリック」をココナッツオイルやプレーンヨーグルトといった材料と混ぜ合わせることで、ワンちゃんが食べやすくなります。パウダーが気管に入り、ワンちゃんがむせるのを防ぐことができます。

「ターメリック」は、ペット用のサプリメントやおやつとしても販売されているので活用してみてください。与えるときはパッケージをよく見て、使用量を守るようにしましょう。

ドッグフードの評価一覧