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犬はパセリを食べても大丈夫!注意点を解説

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料理のアクセントに大活躍のパセリ。
栄養価が高い緑黄色野菜でもあるパセリは、地中海沿岸が原産のセリ科の植物です。人にとっては健康効果の高い野菜ですが、パセリを犬に与えても大丈夫なのでしょうか。
今回は、パセリの効果や与えるときの注意点などを詳しく紹介します。

犬に「パセリ」を食べさせても大丈夫?

答えは、「大丈夫」です。
犬にパセリを与えても問題ありません。ただし、カーリーパセリのみを使用するようにしてください。イタリアンパセリなどの他のパセリは犬にとって有毒になる場合があるため、注意が必要です。
他にも、パセリを与える際の注意点があるので、本記事でお話しします。

パセリに含まれる栄養・成分は?

「パセリ」に含まれる栄養と成分について、以下で詳しく説明します。

ビタミン

「パセリ」には、ビタミンがバランスよく含まれています。βカロテンや、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、葉酸などです。
特に含有量が多いβカロテンは、体内でビタミンAに変化します。活性酸素の働きを抑える作用のあるビタミンのことを抗酸化ビタミンと呼び、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどが挙げられます。「パセリ」には、抗酸化ビタミンが豊富に含まれているため、免疫力のアップや老化防止の効果が期待できるでしょう。
ビタミンKには、血液凝固を助ける働きや骨を強化する働きがあります。

ミネラル

「パセリ」には、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの必須ミネラルが豊富に含まれています。
特に、カリウムの含有量が多いのが特徴です。カリウムには利尿作用があり、体内の余分なナトリウムを排出する効果があります。カリウムは、浸透圧のバランスや細胞の機能を調整する役割を果たしており、生命維持に欠かせない栄養素です。
カルシウムには、歯や骨を丈夫にするだけでなく、神経や筋肉の働きを円滑にサポートする役割があります。

パセリを与えるメリット

ワンちゃんに「パセリ」を与えるメリットは、以下のとおりです。

  • 口臭予防の効果
  • 体重管理の効果に期待

口臭予防の効果

「パセリ」の独特な香りは、精油成分であるアピオールとピネンによるものです。アピオールとピネンには、口内の雑菌の繁殖を抑える効果があり、ワンちゃんの口臭対策に役立つといわれています。
「パセリ」に含まれるクロロフィルという成分も悪臭を中和する働きがあるといわれています。

体重管理の効果に期待

「パセリ」には、不溶性食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維が腸を刺激して便通を促すため、ワンちゃんの便秘解消に役立つでしょう。
また、「パセリ」に含まれるビタミンB1やビタミンB2には、脂肪の燃焼を促進する効果があります。さらに、カリウムの利尿作用によって、むくみの改善も期待できます。

体重が気になるワンちゃんに「パセリ」を与えてみてはいかがでしょうか。

「パセリ」を与えるときの注意点

ワンちゃんに「パセリ」を与えるときの注意点は、以下のとおりです。

  • カーリーパセリ以外を与えない
  • 腎臓病や妊娠中のワンちゃんには与えない
  • 過剰に与えない

過剰摂取と長期間の摂取は避ける

ワンちゃんには、カーリーパセリを与えるようにしましょう。カーリーパセリは、ちぢれた葉が特徴で、日本では一般的な「パセリ」です。一方のイタリアンパセリは、葉が平たくて切れ込みがあるのが特徴です。
イタリアンパセリには、ワンちゃんにとって有害な毒素であるフラノクマリンが多く含まれている可能性があります。フラノクマリンを大量に摂取すると、失明や皮膚炎を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

腎臓病や妊娠中のワンちゃんには与えない

「パセリ」には利尿効果のあるカリウムが豊富に含まれているため、腎臓の病気を患っているワンちゃんには与えないでください。
また、精油成分であるアピオールによって子宮収縮を引き起こす可能性があるため、妊娠中のワンちゃんにも与えないほうがよいでしょう。

適量を与える

「パセリ」は栄養価の高い野菜ですが、過剰に与えると、体調不良や嘔吐、下痢などを引き起こす可能性があります。

与えていいのはどのくらいの量ですか?

小型犬であれば小さじで1/2程度(2.5g)、中型犬は小さじ1杯程度(5g)、大型犬は小さじ1杯〜2杯程度(10g)を目安としましょう。
また、はじめて与えるときは、ごく少量にしましょう。
アレルギー反応や胃腸反応がないか確認しながら、少しずつ与える量を増やすと安心です。

「パセリ」のおすすめの与え方

「パセリ」は、生のもの、乾燥したものどちらでも食べられます。ワンちゃんに与えるときは、少量の「パセリ」をフードにトッピングしてあげましょう。
生のものを与えるときは、消化しやすいように細かく刻んでください。食物繊維が豊富な「パセリ」は、消化しにくいためです。
生の「パセリ」を与えたほうが栄養素を無駄なく摂取することができますが、独特の風味を嫌がるワンちゃんもいるでしょう。生で食べるのが苦手なワンちゃんには、「パセリ」を加熱すると独特の風味が和らぐため、食べやすくなります。

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