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犬はびわを食べても大丈夫!注意点を解説

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甘くみずみずしい果肉が魅力のびわ。
びわは、中国原産のバラ科ビワ属の常緑高木です。古くから食用として多くの人たちに愛されています。
今回はびわを犬に与えていいのか?また、注意点などについて詳しくご紹介します。

犬に「びわ」を食べさせても大丈夫?

答えは、「大丈夫」です。

びわをワンちゃんに与えても問題ありません。ただし、びわの種には毒性のあるシアン化物が含まれているため、絶対に与えてはいけません。

その他にも、いくつか注意点がありますので、本記事でお話しします。

「びわ」に含まれる栄養・成分とは?

「びわ」に含まれる栄養と成分について、以下で詳しく説明します。

ビタミン

「びわ」には、ビタミンが豊富に含まれています。βカロテン、ビタミンB群、ビタミンC、葉酸、ビタミンEです。

βカロテンは、皮膚や粘膜、被毛を丈夫にする役割を果たしています。ビタミンB群は、エネルギーの産生や神経の健康維持に重要な役割を果たしています。

抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEには、免疫力を高める効果が期待できます。

ミネラル

「びわ」には、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄分、亜鉛、銅などのミネラルが含まれています。

カリウムは、体内の水分バランスを調整し、むくみを改善する効果が期待できるでしょう。また、カリウムはカルシウムを骨に蓄積する働きを高めるといわれています。

鉄分は、血液中の酸素を運搬する働きを果たしています。そのため、貧血の予防や筋肉の働きをサポートする効果が期待できます。

「びわ」を与えるメリット

ワンちゃんに「びわ」を与えるメリットは、以下のとおりです。

  • 肥満予防の効果に期待
  • 便秘改善の効果に期待

健康維持の効果に期待

「びわ」には、クロロゲン酸が含まれています。クロロゲン酸はポリフェノールの一種で、抗酸化作用によって、健康維持に役立ちます。

さらに、クロロゲン酸には脂肪の蓄積を抑える効果があるといわれており、ワンちゃんの肥満の予防に効果が期待できます。

便秘改善の効果に期待

「びわ」には、豊富な食物繊維が含まれています。食物繊維は、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素の排出を促すことによって、腸の健康を保つ役割があります。

また、脂質や糖分などを吸着して体外に排出する働きもあるため、健康な体づくりにも欠かせない栄養素といわれています。

「びわ」を与えるときの注意点

ワンちゃんに「びわ」を与えるときの注意点は、以下のとおりです。

  • 種によるシアン化物中毒
  • 種による窒息や腸閉塞に注意
  • 過剰摂取は控える
  • 皮は与えない
  • 加工品は与えない

種によるシアン化物中毒

「びわ」の種には、アミグダリンというシアン化物が含まれています。誤って食べてしまうと、体内で有毒なシアン化水素が発生するので注意が必要です。

シアン化物中毒を引き起こすと、嘔吐や下痢、瞳孔の拡大、歩行困難、意識障害などの症状がみられ、最悪の場合は死に至ることもあります。

種による窒息や腸閉塞に注意

「びわ」の種は大きく、ワンちゃんが飲み込むと窒息や腸閉塞を引き起こす可能性があります。

腸閉塞の兆候として、嘔吐や排便が困難になることがあり、悪化すると命に関わることもあります。そのため、「びわ」の種を誤食してしまい、嘔吐や消化器症状が生じた場合は、すぐに動物病院に相談してください。

ワンちゃんが誤って「びわ」を食べないように、手の届かない場所に保管しましょう。

過剰摂取は控える

「びわ」を与えすぎると、肥満の原因になる可能性があります。「びわ」には、糖分が含まれているからです。

ワンちゃんに与える目安として、体重に応じて調整してあげてください。体重4kg以下の小型犬には1/3〜半分程度、25kg以下の中型犬には1個半~3個程度、25kg以上の大型犬には3〜4個程度が目安です。

また、「びわ」をはじめて与える際は、アレルギーを引き起こす可能性があるので、少量から与えてください。嘔吐や下痢、かゆみなどの異変がないかを確認しながら、与える量を増やしていくと安心できるでしょう。

皮は与えない

「びわ」は、皮をむいてから与えてあげてください。「びわ」の皮には食物繊維が多く含まれており、消化不良を引き起こす可能性があるためです。

また、皮には農薬が残留している可能性もあります。ワンちゃんに「びわ」を与える際は、皮を剥き、果実の部分だけを与えてください。

加工品は与えない

「びわ」を使ったジャムやコンポート、ゼリーなどの加工食品をワンちゃんに与えないようにしましょう。「びわ」の加工品には、砂糖や添加物が多く含まれており、肥満や病気の原因になる可能性があるからです。

「びわ」をワンちゃんに与える際は、新鮮なものを与えてあげましょう。

与えていいのはどのくらいの量ですか?

ワンちゃんのおやつの適正量は総摂取カロリーに対して10%程度が推奨されています。
ただ、びわには糖質が多く含まれているため、与えすぎると肥満や糖尿病、虫歯の原因になりかねません。
びわを与える際には、以下の表を目安にするとよいでしょう。

愛犬の体重が5kg 1/2個程度
愛犬の体重が10kg程度 1個程度
愛犬の体重が20kg程度 2個程度

ちなみにびわひと粒の重さは、約60gです。
ワンちゃんにびわを与える際の参考にしてください。

びわのおすすめの与え方

必ず、種や皮を取り除いて果肉部分だけを与えるようにしましょう。
また、ワンちゃんのサイズによっては喉に詰まらせる心配がありますので細かく刻んであげましょう。加工品は避けてください。加工品には、防腐剤やキシリトールなどのワンちゃんに有害な成分が含まれている可能性があるからです。

まとめ

健康的なおやつとして、「びわ」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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