鮮やかなサーモン(鮭)は、刺身や焼き物、おにぎりの具などさまざまな料理に活用されている魚です。
健康や美容に役立つ栄養素を豊富に含んでいるサーモンは栄養価の高さから、ドッグフードの原材料としても使用されています。
今回は、サーモンをワンちゃんに与える際のポイントや注意点について詳しく紹介します。
目次
犬に「鮭(サーモン)」を食べさせても大丈夫?
答えは、「大丈夫」です。
ワンちゃんはサーモンを食べることができます。ただし、細菌や寄生虫が含まれている可能性があるため、生のサーモンは与えないようにしましょう。
その他にも、いくつか注意点がありますので、本記事でお話しします。
「サーモン」に含まれる栄養・成分とは?
食材名 | エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 食塩 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 亜鉛 | コレステロール |
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種実類/(くり類)/日本ぐり/生 | 147kcal | 58.8g | 2.8g | 0.5g | 36.9g | 1.0g | - | 1mg | 420mg | 23mg | 40mg | 70mg | 0.5mg | - |
種実類/(くり類)/日本ぐり/ゆで | 152kcal | 58.4g | 3.5g | 0.6g | 36.7g | 0.8g | - | 1mg | 460mg | 23mg | 45mg | 72mg | 0.6mg | - |
タンパク質
「サーモン」は、動物性のタンパク質を豊富に含んでいます。タンパク質は筋肉、皮膚、被毛の生成に欠かせない栄養素であり、ワンちゃんの体の成長や健康維持に役立ちます。
ビタミン
「サーモン」にはビタミンA、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンEなどの多くのビタミンが含まれています。
特にビタミンDは、カルシウムとともに骨の健康を維持する重要な役割を果たしています。
ビタミンEには抗酸化作用があり、活性酸素を除去することで健康維持に効果が期待できます。ビタミンB1、B2、B6、B12は、体内の代謝をサポートする働きがあります。
ミネラル
「サーモン」には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、セレンなどのさまざまなミネラルが豊富に含まれています。
特にカリウムは、ナトリウムとのバランスを保ちながら、細胞の浸透圧を調整する重要な役割を担っています。そのため、むくみの改善や塩分過多による体調管理に効果が期待できます。
脂肪酸
「サーモン」には、DHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。オメガ3脂肪酸は、ワンちゃんの皮膚や被毛の健康を守るだけでなく、抗炎症作用によって関節の健康をサポートする効果も期待できます。
「サーモン」を与えるメリット
ワンちゃんに「サーモン」を与えるメリットは、以下のとおりです。
健康と老化防止の栄養源
「サーモン」は、ワンちゃんにとって優れたタンパク源であり、最適な食材のひとつです。また、「サーモン」にはアスタキサンチンやビタミンEなど、強力な抗酸化作用を持つ成分が豊富に含まれています。
アスタキサンチンは「サーモン」の鮮やかなオレンジ色を生み出す天然色素で、活性酸素を除去することで、体の老化を抑制する効果が期待できます。
「サーモン」を与えるときの注意点
ワンちゃんに「サーモン」を与えるときの注意点は、以下のとおりです。
生の「サーモン」は与えない
生の「サーモン」は、ワンちゃんに与えないようにしましょう。生の「サーモン」にはチアミナーゼという酵素が含まれており、過剰に摂取するとビタミンB1欠乏症を引き起こす可能性があるからです。
また、生の「サーモン」にはアニサキスなどの寄生虫や有害な細菌が含まれている場合もあり、ワンちゃんの健康に悪影響を及ぼすリスクがあるため、特に注意が必要です。
「サーモン」の骨に注意
ワンちゃんに「サーモン」を与える際は、必ず骨を取り除くか、骨なしの切り身を選びましょう。
「サーモン」の骨は、たとえ小さくてもワンちゃんにとっては窒息の危険があるほか、呑み込むことで消化器を傷つける恐れがあります。安全のため、骨の有無をしっかり確認してあげてください。
加工された「サーモン」は与えない
人用に加工された鮭フレークやスモークサーモンには、調味料や添加物が含まれているため、ワンちゃんに与えるのは避けてください。
また、店頭に並ぶ切り身の「サーモン」には、塩を添加していない生鮭と塩鮭があるので、ワンちゃんには生鮭を選ぶとよいでしょう。
与えていいのはどのくらいの量ですか?
おやつは全体の総摂取カロリーの10%程度が適切とされていますが、栗には炭水化物が多く含まれているため、食べさせすぎると肥満や糖尿病の原因になってしまうこともあります。
愛犬の体重が5kg前後 | 30g程度 |
愛犬の体重が10kg前後 | 50g程度 |
愛犬の体重が20kg前後 | 100g程度 |
ただし、「サーモン」にアレルギーのあるワンちゃんもいるため、初めて与える際は少量を与え、しばらく様子を見守りましょう。嘔吐や下痢、皮膚のかゆみなどの症状が出ないかを確認してください。また、膵炎や消化器の病気を抱えているワンちゃんには与えないでください。
「サーモン」のおすすめの調理法
ワンちゃんに「サーモン」を与える際は、茹でる、蒸すなどの加熱調理が適しています。必ず、骨を取り除いてから与えるようにしましょう。
まとめ
ジューシーな風味が魅力の「サーモン」は、多くのワンちゃんが好む傾向があります。満足感を得られやすいので、ぜひワンちゃんの食事に取り入れてみてください。