犬暮らし

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『獣医師が回答』愛犬と山登りに行きます。注意点は?

執筆
  • 松本 千聖(獣医師)

    岐阜大学応用生物科学部獣医学課程を卒業後、3年ほど獣医師として動物愛護団体付属動物病院やペットショップ付属動物病院にて主に一次診療業務、ペット保険会社での保険金査定業務などに従事。現在は製薬関係の業務に携わりつつ、ペットの健康相談、動物関係のライティングに加えてペット用品並びに犬猫の健康記事に関する監修経験多数。なおプライベートでは個人で保護猫活動並びに保護猫達の健康管理実施中。

獣医師の松本 千聖さんに回答していただきました。

松本 千聖(獣医師)さんの回答

年齢や体力などによって山登りに向いている人と向いていない人がいるように、全ての犬種が山登りに適しているとはいえません。
基本的にはバーニーズ・マウンテン・ドッグやジャーマン・シェパード・ドッグ、ラブラドール・レトリバーなどの体重が25㎏以上ある「大型犬」に分類される犬種が山登りには向いていると考えることができるでしょう。
反対にチワワやトイ・プードルなどの体重が10㎏未満の「小型犬」は体力があまり無いことからもおすすめできません。
また、大型犬でも年齢がシニアであったり何かしらの持病があったりした場合は山登りに行くことで健康状態を悪化させる可能性が高いことから、可能な限り事前に動物病院で健康診断を受ける方が安心でしょう。

また、予防としてノミダニ感染予防薬や狂犬病ワクチンの接種の投与はもちろんのこと、かかりつけの獣医師と相談の上で犬レプトスピラ感染症の予防が含まれる8種または10種ワクチンを接種しておくことをおすすめします。

注意点としては、いきなり標高が高い山から始めるのではなく、まずは初心者向けといわれる山から初めてみて登山から下山までの間に愛犬が呼吸状態などの体調に問題がなく、元気で楽しんでいる様子ならば次はもう少し難しい登山コースにチャレンジするというようにステップを踏むようにしましょう。必要なグッズとしては普段使用しているリードやハーネスなどのお散歩グッズに加えて山の急な天気の変化に対応できるようにレインコートや念のための非常食として普段食べているフードを2食分、さらには万が一、愛犬が登山中に体調を崩しても運ぶことができるようにリュック型のキャリーバッグがあれば良いですね。

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