犬暮らし

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『獣医師が回答』犬の黒目が白く濁っているようですが、どのような原因が考えられますか?

執筆
  • 松本 千聖(獣医師)

    岐阜大学応用生物科学部獣医学課程を卒業後、3年ほど獣医師として動物愛護団体付属動物病院やペットショップ付属動物病院にて主に一次診療業務、ペット保険会社での保険金査定業務などに従事。現在は製薬関係の業務に携わりつつ、ペットの健康相談、動物関係のライティングに加えてペット用品並びに犬猫の健康記事に関する監修経験多数。なおプライベートでは個人で保護猫活動並びに保護猫達の健康管理実施中。

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獣医師の松本 千聖さんに回答していただきました。

松本 千聖(獣医師)さんの回答

犬の黒目が白く濁っている場合、目のどの部分が濁っているかによって考えられる原因は異なります。
目の最も外側にある透明な膜を角膜といいますが、この角膜に傷がついたり乾燥したりすることで炎症が起きると黒目が白く濁ってしまいます。また、目の中でカメラのレンズのような役割を果たしている水晶体という部位が遺伝的な要因や加齢などの影響で白濁したときも黒目が白くなり、「白内障」という疾患に該当します。

これら以外にも黒目が白く濁ってしまう病気は数多く存在するため、愛犬の目が白く見えた際はすぐに動物病院を受診するようにしましょう。なお、老化現象の1つとして水晶体の中心部分の透明度が落ちることで、光のあたり方によって黒目が白く濁って見える状態を「核硬化症」といいますが、白内障と誤って診断されるケースもまれにあることため注意が必要です。

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