犬暮らし

犬暮らし

犬にわさびを食べさせるのはNG!注意点を解説

執筆

お寿司や蕎麦、刺身などに添えられることが多いわさびは、和食に欠かせない薬味の一つです。強い辛味と鼻にツンと抜けるような刺激的な香りを持ち、少量でもしっかりとした風味が感じられます。
今回は、そんなわさびとワンちゃんの関係性について、詳しく紹介します。

「わさび」はワンちゃんに与えてもいい?

答えは、「わさび」です。
わさびに含まれる辛味成分は、ワンちゃんの口の中や胃を刺激し、下痢や嘔吐などの消化器症状を引き起こす恐れがあります。

この記事では、ワンちゃんにわさびを与えてはいけない理由や、誤って食べてしまった場合の対処法について詳しく紹介します。

「わさび」をワンちゃんに与えてはいけない理由とは?

「わさび」をワンちゃんに与えてはいけない理由を、以下で詳しく説明します。

「わさび」の辛味成分

「わさび」の辛味は、アリルイソチオシアネートという成分によるものです。この成分は揮発性が高く、わさび特有の鼻にツーンとくるような刺激を生み出します。

アリルイソチオシアネートは、本わさびだけでなく、西洋わさびやカラシにも含まれる成分です。人にとっては、「わさび」特有の辛味や香りが料理のアクセントとして好まれますが、ワンちゃんにとっては刺激が強すぎるため、体にやさしい食材とはいえません。

強い毒性があるわけではないものの、少量でもワンちゃんの体には負担となります。

「わさび」を食べたことによる症状とは?

ワンちゃんが「わさび」を食べたことによる症状は、以下のとおりです。

消化器症状

ワンちゃんが「わさび」を食べてしまうと、消化管に炎症を起こし、嘔吐や下痢などの胃腸炎の症状が現れることがあります。

さらに症状が悪化すると、食欲が低下したり水分が摂れなくなったりして脱水症状を引き起こす恐れもあるので、注意が必要です。

目や鼻の症状

「わさび」の強い刺激によって、前足で口元をかいたり、床に顔をこすりつけたりするしぐさが見られることがあります。
また、涙が止まらなくなったり、鼻水やくしゃみを繰り返したりといった症状が出る場合もあります。

「わさび」を食べてしまった時の対処法とは?

ワンちゃんが「わさび」を食べてしまったときの対処法を、以下で説明します。

少量であれば様子を見る

少量の「わさび」を舐めた程度であれば、しばらく様子を見ても問題ないでしょう。よだれが出たり、落ち着かない様子を見せたりすることもありますが、多くの場合は時間とともに自然におさまります。
ワンちゃんが「わさび」に驚いて暴れたり、不安そうな様子を見せることもありますが、慌てずに落ち着いて見守ることが大切です。

水を与える

「わさび」を食べてしまったワンちゃんには、まず水をしっかり飲ませてあげましょう。

辛味成分は食道や喉を刺激することがあるため、水を飲むことで不快感をやわらげる効果が期待できます。

また、「わさび」の強い刺激によってよだれが多く出るので、水分が失われやすくなります。さらに、嘔吐や下痢が起こると脱水のリスクが高まるので、しっかりと水分を補給させましょう。

症状が見られたら動物病院に相談

「わさび」を食べた後に、嘔吐や下痢が続いたり、ぐったりした様子が見られたりする場合は、すぐに動物病院に相談しましょう。
また、いつまでも口の中を気にしたり、痛がるようなしぐさが続いたりする場合は、早めに動物病院に相談すると安心です。
特に、子犬やシニア犬、体調を崩しているワンちゃんは「わさび」の刺激に弱く、症状が出やすいため注意が必要です。

「わさび」の加工品に注意

スナック菓子やせんべいの中には、「わさび」の粉末が使われているものもあるので気をつけましょう。

また、ワンちゃんが「わさび」ペーストや加工品を食べてしまった場合は、まず製品の成分表を確認してください。

「わさび」以外にも、ニンニクやオニオンパウダーなどワンちゃんにとって有害な成分が含まれていることがあります。そのような成分が使われている場合は、すぐに動物病院に相談しましょう。

「わさび」の誤食に注意

ワンちゃんは嗅覚が優れているので、基本的には「わさび」のような刺激の強い食べ物を本能的に察知し、危険だと判断すれば口にしません。
しかし、「わさび」が手の届く場所に置かれていると、好奇心からうっかり口にしてしまうこともあります。特に、チューブタイプの「わさび」を常温で保管している場合は要注意です。

誤食を防ぐためにも、棚の高い位置やフタ付きの収納ボックスなど手や口が届かない場所にしっかりと保管しましょう。

ワンちゃんに「わさび」を与えないのはもちろん、誤って食べてしまわないように注意し、健康を守ってあげましょう。身近な食材でも、ワンちゃんにとっては思わぬリスクになることがあります。

日ごろから食材の扱いや保管場所に気を配り、大切な家族の一員であるワンちゃんが安心して過ごせる環境を整えてあげてください。

ドッグフードの評価一覧