今回はオールド・イングリッシュ・シープドッグの特徴、飼いやすさ、散歩の量や頻度、罹りやすい病気、月の食事代などについてまとめました。
目次
オールド・イングリッシュ・シープドッグの特徴とは?
オールド・イングリッシュ・シープドッグは、毛むくじゃらの愛らしい見た目をしています。その愛らしさ、抱きしめたくなる見た目から、たくさんのアニメや子供向けの映画にとって欠かせない存在です。気楽な性格で、家族にとても愛情深いです。
元々、牧羊犬として活躍していた犬種のため、散歩や遊びは欠かせません。運動量が少ないと、ストレスや不安になる可能性があります。それによって、無駄吠えなどの問題行動を引き起こしてしまう恐れがあるため注意が必要です。
しかし、運動さえしっかりとしてれば、遊び心があり、とてもユーモアの溢れる犬種です。そして、温厚なため全ての人にとってとても素敵な家族の一員となることでしょう。飼い主への忠誠心と愛情の深さは計り知れません。頑固な一面を持ち合わせているため、忍耐強く一貫性を保ちながらのしつけが必要でしょう。
オールド・イングリッシュ・シープドッグに欠かせないのは、体を覆っている毛の管理です。できれば毎日のブラッシングがおすすめです。また、たくさんの毛に覆われているため、暑いのがとても苦手です。夏の室温の調子や、散歩の時間帯などは工夫が必要です。
そんな愛らしい、抱きしめたくなるような見た目のオールド・イングリッシュ・シープドッグですが、日本国内においては、一般社団法人ジャパンケネルクラブの犬種別登録件数は118頭、134犬種中、第59位となっています
参考:https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/24042
サイズ | 大型犬 |
体高 | 51~61㎝ |
体重 | 27~45㎏ |
毛色 | ブラック&ホワイト、ブルー、フォーン&ホワイト |
原産地 | イングランド |
平均寿命 | 10~12歳 |
知能 | 中程度〜あまり賢くない |
吠え | 吠えやすい |
オールド・イングリッシュ・シープドッグは飼いやすい?
とても飼いにくい犬種です。
その理由は・・・
- 日本の気候に合わない
- 多くの運動量が必要
- サイズが大きい
- こまめなブラッシングが必要
- しつけを行う上で、頑固なところがあるため難しい
・・・などがあります。
必要な散歩量はどのくらい?
牧羊犬として活躍していたこともあり、多くの運動量が必要です。
散歩の時間は2回に分けて合計120分の散歩が必要です。
また、単調な散歩だけではなくさまざまな香りを感じたり、ボール遊びなど充実した散歩が必要です。
体重が重いので激しい運動は関節や骨に大きな負担がかかるため注意が必要です。
子犬(成長期)の場合は激しい運動をすると発達中の関節を痛めてしまうことがありますので、距離や時間の調整、柔らかい芝生を歩かせるなど気を配る必要があります。
おおよそ12〜18ヶ月で体は成長が完了しますのでそれまでは愛犬の様子を見ながら適切な散歩量、強度を見極めましょう。
賢いですか?
研究結果ではあまり賢くないとされています。
コロンビア大学の博士号を取得したスタンリー・コレン氏が発表した研究結果である犬の知能ランクによるとオールド・イングリッシュ・シープドッグは141犬種の中で121位となっています。
これは頑固な気質で飼い主の指示を理解しながらも従わなかったという面もあるかもしれません。
詳しくは「賢い犬ランキング、総勢141犬種を紹介!犬の知能テスト方法も紹介します!」をご覧ください。
どんな性格?
大型犬らしい、穏やかな性格を持っています。
家族への愛情が深く、子供ともうまく過ごせる子が多いです。
また、ほかの犬にもフレンドリーなことが多いでしょう。
しつけやすいですか?
頑固なところがあるため、しつけにくいです。
根気が必要でしょう。
また、子犬の時に正しい、しつけを行わずに自由奔放に育ててしまうと体の大きさからコントロールが困難になるため注意が必要です。
吠えやすい?吠えにくい?
あまり吠えることはない犬種です。
抜け毛は多い?少ない?
犬の被毛には以下の2種類あります。
- 皮膚を守るための太くて硬い毛質のオーバーコート(上毛)
- 体の皮膚に近い側にある綿毛のような体温調節を司るアンダーコート(下毛)
上記の二つを持つ犬をダブルコート、アンダーコートのない犬がシングルコートと呼ばれます。
犬の抜け毛は主にアンダーコートが抜けるためダブルコートの犬種は抜け毛が多い犬種になります。
オールド・イングリッシュ・シープドッグは分厚いアンダーコートを持つので抜け毛が多い犬種です。
また、被毛の密度も高く、体表の面積も広いため、とても多く抜けると感じるでしょう。
抜け毛は1年を通してありますが換毛期の春(5〜7月)と秋(9〜11月)は特に抜けます。
ブラッシングの頻度は?
基本的に毎日必要です。
換毛期の春(5〜7月)と秋(9〜11月)は特にこまめに行いましょう。
寒さに強い犬種
とても豊かな被毛を保つためとても寒さに強い犬種です。
ただ、暑さにはとても弱いため夏場の温度管理はとても注意が必要です。
日本の機構では飼いにくい犬種です。
オールド・イングリッシュ・シープドッグが罹りやすい病気とは?
オールド・イングリッシュ・シープドッグが罹りやすい病気には以下のようなものがあります。
股関節形成不全
主に遺伝性の疾患で、股関節を形成している骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)と、大腿骨の噛み合わせが悪くなる病気です。
大型犬に多く、オールド・イングリッシュ・シープドッグも例外ではありません。
症状としては・・・
- 腰を左右に振りながら歩く
- 足の動きが不自然
- 散歩を嫌がる
- 階段などの段差を嫌がる
・・・などがあります。
治療法は基本的には体重管理、抗炎症薬や鎮痛剤やサプリメントなどの投薬、レーザー療法などの保存療法を行います。
保存療法で改善が見られない場合は手術などの外科的治療となります。
甲状腺機能低下症
甲状腺の機能不全により甲状腺ホルモンの分泌が少なくなる病気で、大型犬によく見られる病気です。
原因は免疫機能の異常で、甲状腺の組織を破壊してしまうことによるものが主です。
症状としては・・・
- 元気がない
- 散歩の時などにすぐに疲れる
- 散歩に行きたがらない
- 食べる量は変わっていないのに太る
- 顔が腫れぼったく悲しそうな表情に見える
・・・などがあります。
治療法としては甲状腺ホルモンを投薬することになります。
何かしらの病気が原因で患っている場合を除いて生涯を通して投薬が必要になります。
外耳炎
オールド・イングリッシュ・シープドッグの豪華な被毛は湿気や汚れが溜まりやすく、細菌が繁殖しやすい環境が整っています。
そのため、外耳炎などの耳の病気を多く発症してしまいます。
症状としては・・・・
- 首を振る
- 耳を足で掻く
- 匂いがきつい
- 耳垢が溜まっている
- 皮膚の赤みや炎症
予防法としてはとにかく耳を清潔に保つことです。
定期的な耳の掃除や炎症などがないかを確認しましょう。
動物病院での治療は点耳薬、洗浄などが主になります。
ひどい場合は抗菌薬の投薬などですが、再発しやすい病気なので日頃から清潔に保つことが必要です。
オールド・イングリッシュ・シープドッグのドッグフードの選び方とは?
オールド・イングリッシュ・シープドッグのドッグフードの選び方をまとめました。
豪華な被毛と健康な皮膚を保つ成分
必須脂肪酸
必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6が適度に含まれるフードがおすすめです。
これらの必須脂肪酸は皮膚の水分保持を助けてくれます。
また、天然由来の亜鉛やビタミンEなどもおすすめです。
新奇タンパク質
新奇タンパク質は愛犬が今までに食べたことがないタンパク質のことで免疫の過剰反応によるアレルギー反応がでづらいといった特徴があります。
具体的な食材としては鹿肉、ラム肉、魚、カンガルー、ウサギなどです。
アレルギーを起こさないことで、皮膚の健康、美しい皮毛の維持につながります。
亜鉛
亜鉛は被毛を構成するタンパク質であるケラチンの生成を助けます。
美しい被毛を維持するために一役買ってくれます。
関節の健康維持
関節のトラブルを抱えやすい大型犬には関節の健康維持に配慮されたフードがおすすめです。
グルコサミンやコンドロイチンなどの関節に効果のある成分を含むドッグフードを選びましょう。
具体的には原材料に緑イ貝などが含まれるドッグフードがオススメです。
大量のドッグフードが必要なので価格も重要
大型犬のため、ドッグフードの消費量も多くなります。
ドッグフードのカロリーにもよりますが、月に15kg程度のドッグフードが必要になるため、続けられる価格であるかどうかを考える必要があります。
サイズは中粒(普通)〜がおすすめ
まずは中粒サイズにしましょう。
愛犬の好みもありますので様子を見ながら最適なサイズを見極めましょう。
オールド・イングリッシュ・シープドッグにオススメのドッグフードとは?
オールド・イングリッシュ・シープドッグにオススメのドッグフードを選びました。
Nutro ナチュラルチョイス ラム&玄米 13.5kg
ニュートロは自然素材、栄養バランス、品質、美味しさにこだわっている、2026年に100周年を迎える大手ドッグフードメーカーです。
豊富なラインナップの中でもおすすめはラム&玄米です。
低価格&大容量パッケージ
ナチュラルチョイスは2kg、4kg、7.5kg、13.5kgと豊富なパッケージが用意されています。
amazonの場合だと2kgのパッケージは1,500円/kgを超えてしまいますが、13.5kgのパッケージになってくると1,100円/kgほどまで価格が下がってきます。フードの内容もよく、コスパ抜群のドッグフードです。
低アレルギー原材料
Nutro ナチュラルチョイス ラム&玄米は、第一主原料にアレルゲンになりづらい、ラム肉を使用しています。
玄米やオートミールなどがバランスよく含まれていて、消化吸収に配慮されています。
皮膚の健康維持
ラム肉はビタミンB12、亜鉛などが含まれます。
ビタミンB12には細胞分裂を促進し、肌の新陳代謝を改善する働きがあります。
亜鉛はタンパク質の合成に関わり不足すると皮膚炎などのトラブルが起きやすくなります。
また原材料の亜麻仁はオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)とオメガ6脂肪酸をバランスよく含むため、オールド・イングリッシュ・シープドッグのゴージャスな被毛を美しく維持することに適しています。
関節のケアにグルコサミンとコンドロイチン
関節軟骨を強化するグルコサミン・コンドロイチンが含まれています。
オールド・イングリッシュ・シープドッグの重い体を支えるために最適な成分です。
タンパク質量は控えめ
低価格なナチュラルチョイスですがタンパク質の量は少し控えめです。
活動量が多いようであれば価格は上がってきますがたんぱく質量をもっと多く含むものを検討しましょう。
オールド・イングリッシュ・シープドッグの1ヶ月の食事代は?
オールド・イングリッシュ・シープドッグの1ヶ月の食事代は30,400円程度が目安です。
以下の条件で想定しました。
ドッグフードの価格 = 2,000円/1kg ドッグフードのカロリー = 350kcal 犬の体重 = 40kg(標準体型) 犬の年齢 = 5歳(避妊・去勢済み) |
1日に必要なカロリーは1781kcal、1日に必要なドッグフードは509g(月15.2kg)です。
必要なドッグフードの量は自動計算で簡単に確認できます。
※上記はあくまで参考値になり、ドッグフードの価格、おやつ、トッピングなどで変動します。