犬暮らし

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犬は栗を食べても大丈夫!注意点を解説

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秋の味覚の代表と言えば、甘くホクホクした栗が思い浮かびます。
肌寒い季節になると食べたくなるという方も多いことでしょう。
そんな栗ですが、はたして愛犬に食べさせても大丈夫なのか気になりますよね。
今回は、犬に栗を食べさせても大丈夫!と題して、栗の栄養価、与えるメリット、注意点などをご紹介します。

犬に「栗」を食べさせても大丈夫?

答えは、「大丈夫」です。
犬に栗を食べさせても問題ありません。
栗が入ったドッグフードも存在します。

栗によく似た「セイヨウトチノキ」は誤って食べさせないようにするという点だけ気を付けてください。
セイヨウトチノキの種子の鞘にはサポニンが含まれており、犬が摂取すると非常に危険です。
ただ、セイヨウトチノキはトルコ地域が原産の落葉高木で、日本ではほとんど自生していません。
また、大量のタンニンを含むため苦いこともあり食用には適していないためスーパーなどに並ぶことはないでしょう。

以下、栗を食べさせる場合の注意点について、本記事でご紹介します。

栗に含まれる栄養・成分は?

※左右にスライドできます。
食材名エネルギー水分タンパク質脂質炭水化物灰分食塩ナトリウムカリウムカルシウムマグネシウムリン亜鉛コレステロール
種実類/(くり類)/日本ぐり/生147kcal58.8g2.8g0.5g36.9g1.0g-1mg420mg23mg40mg70mg0.5mg-
種実類/(くり類)/日本ぐり/ゆで152kcal58.4g3.5g0.6g36.7g0.8g-1mg460mg23mg45mg72mg0.6mg-
※上記は100gあたりの成分となります。※参考:文部科学省食品成分データベース

炭水化物

栗には身体を動かすために必要なエネルギーのもととなる炭水化物(糖質)が豊富に含まれています。
ワンちゃんが元気に走り回れるのも、エネルギーのもとである炭水化物のおかげと言っていいかもしれません。

ビタミンB1

ビタミンB1は、栗に含まれる糖質をエネルギーに変え、代謝を促す大切な栄養素です。
また、身体の疲れを回復させる働きもあります。

ビタミンA

ビタミンAは、油に溶けやすい性質である脂溶性ビタミンのうちのひとつです。
犬の皮膚や粘膜、目の健康を保つ働きがあり、特に暗所での視力を保つ効果に優れています。

ビタミンC

ビタミンCは水に溶けやすい性質を持つ水溶性ビタミンのうちのひとつです。
優れた抗酸化作用を持つビタミンCは、愛犬のアンチエイジング、免疫力アップといった効果が期待できます。
犬の皮膚や粘膜を健やかに保つ働きもあります。

タンニン

栗には、渋み成分であるタンニンが含まれています。
タンニンはビタミンCと同じように抗酸化作用に優れており、犬のアンチエイジングや免疫力のアップ、動脈硬化の予防も期待できます。

食物繊維

栗には食物繊維が含まれています。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の二種類がありますが、栗に含まれているのは水に溶けない性質を持つ不溶性食物繊維です。
この不溶性食物繊維は犬のお腹のなかで水分を含んで膨らみ、便のカサを増やし、自然なお通じを促してくれます。

カリウム

ミネラルの一種であるカリウムには、体内の余分な水分を尿として排出する働きがあります。
また、心臓や筋肉の機能をうまく調節したり、血圧を下げたりする効果も望めます。

栗を与えるメリット

ワンちゃんに「栗」を与えるメリットは、以下のとおりです。

  • 犬が身体を動かすためにエネルギー補給になる
  • 便秘対策に効果的
  • アンチエイジング効果(老化の防止)が期待できる
  • 健康維持に役立つ

犬が身体を動かすためのエネルギー補給になる

栗に含まれる炭水化物は、お散歩などワンちゃんが身体を動かすためのエネルギー補給に役立ちます。

便秘対策に効果的

食物繊維が含まれている栗は、お腹の調子を整える働きがあり、ワンちゃんの便秘対策にとても効果的です。

アンチエイジング効果(老化の防止)が期待できる

栗に含まれるビタミンCやタンニンなど、抗酸化作用のある成分によって、ワンちゃんのアンチエイジング効果(老化の防止)が期待できます。

健康維持に役立つ

栗にはオメガ3脂肪酸が含まれており、皮膚や関節の炎症を抑え、血管や血液などの健康維持に役立つと言われています。
子犬に与えると、視力や脳の発達・成長にも好影響だとも考えられています。

栗を与えるときの注意点

ワンちゃんに「栗」を与えるときの注意点は、以下のとおりです。

  • 心臓や腎臓に持病がある犬の場合はかかりつけの獣医に相談を
  • 栗の皮は取り除いてから与える
  • 食べさせ過ぎない
  • 栗は丸飲みさせない
  • アレルギー反応に注意する

心臓や腎臓に持病がある犬の場合はかかりつけの獣医に相談を

栗にはカリウムが含まれています。
このカリウムは健康なワンちゃんの身体にはいい効果をもたらしますが、心臓や腎臓に持病があるワンちゃんには悪影響を及ぼすことがあります。
愛犬に持病がある場合には、栗を与える前に必ずかかりつけの獣医に相談するようにしましょう。

栗の皮は取り除いてから食べさせる

栗の皮は、硬い鬼皮、渋皮ともにきちんと取り除いてから食べさせるようにしましょう。
鬼皮は硬く、かみ砕いて飲み込んだ時にとがった状態になる為、犬の胃や腸を傷つけてしまう可能性があります。
また、渋皮は犬にとって非常に消化しにくいものなので、食べさせるとお腹を壊す危険性も。
間違っても大切な愛犬には与えないように気を付けてください。

食べさせすぎない

栗は炭水化物(糖質)が豊富に含まれています。
そのため、食べさせすぎると肥満や糖尿病の原因になってしまうことも。
栗を愛犬に与える場合には適量を守り、食べさせすぎないように注意しましょう。

栗は丸飲みさせない

栗を丸ごと犬に与えるのはやめましょう。
万が一栗を丸飲みしてしまった場合、窒息の危険性があるからです。
栗を与える場合には、細かく刻み、食べやすい状態にすることをおすすめします。

アレルギー反応に注意する

初めて犬に栗を食べさせる時や、他の食べ物にアレルギーのある犬の場合には、アレルギー反応が起きないか十分注意する必要があります。
まずは少量与え、以下のような反応がないか確認してください。

  • 口周りや皮膚の痒み、赤み
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 食欲不振

こうした症状が現れた場合には、必ずかかりつけの動物病院で診察してもらいましょう。

与えていいのはどのくらいの量ですか?

おやつは全体の総摂取カロリーの10%程度が適切とされていますが、栗には炭水化物が多く含まれているため、食べさせすぎると肥満や糖尿病の原因になってしまうこともあります。

愛犬の体重が5kg前後 1個程度
愛犬の体重が10kg前後 2個程度
愛犬の体重が20kg前後 2〜3個程度

上記で判断がつかない場合は犬の体重を自分の体重に置き換えてみてください。
50kgの人間が栗を6個食べると考えると、25kgの犬の場合は3個ほどでしょう。

「栗」のおすすめの与え方

犬に栗を食べさせる時には、人間が食べるときと同じように、茹でたり焼いたりしたものを与えてみてください。
茹でる場合には、硬い鬼皮に切り込みを入れて30分ほど煮て冷まし、皮を剥いてから与えましょう。
焼く場合にも必ず鬼皮に切り込みを入れてください。
これは栗の皮の内側に蒸気が溜まって爆発するのを防ぐためです。
鬼皮に切り込みを入れたら、200℃に予熱したオーブンで15〜20分焼き、冷めたら皮を剥いて食べさせるようにしましょう。
いずれも細かく刻んで、食べやすくするのを忘れないでくださいね。

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