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犬に鶏の骨を食べさせるのはNG!注意点を解説

ワンちゃんは骨が好きというイメージを持つ方も多いかもしれません。特に鶏の骨には、ワンちゃんにとって嬉しい栄養素であるカルシウムやコラーゲンが豊富に含まれています。
今回は、鶏の骨について詳しく紹介していきます。

「鶏の骨」は犬に食べさせてもいい?

答えは、「いいえ」です。
鶏の骨はワンちゃんに与えないほうがよいでしょう。鶏の骨を食べることで感染症や腸閉塞などを引き起こす可能性があります。

本記事では、鶏の骨がワンちゃんにとって危険な理由や対処法などについてお話します。

鶏の骨」を犬に食べさせてはいけない理由とは?

「鶏の骨」をワンちゃんに食べさせてはいけない理由を、以下で説明します。

「鶏の骨」の丸呑みによる窒息

「鶏の骨」や骨付き肉を丸呑みすることによる窒息の恐れがあります。特に、手羽元や手羽先のような骨付き肉は、ワンちゃんが勢いよく食べてしまうことがあり、喉に詰まるリスクがあります。
「鶏の骨」をそのままの大きさで与えると、喉に詰まって呼吸困難を引き起こす危険があるため、注意が必要です。

「鶏の骨」の破片による腸閉塞や腹膜炎

「鶏の骨」がワンちゃんの消化器に詰まると腸閉塞を引き起こし、最悪の場合、命に関わることもあります。
また、「鶏の骨」は割れやすい特徴があります。特に過熱した骨は砕けやすく、鋭い破片がワンちゃんの消化器を傷つけ、腹膜炎を引き起こす恐れもあるため、注意してください。

「鶏の骨」の破片による口腔内のけが

「鶏の骨」は硬いため、ワンちゃんの歯が折れる場合があります。また、鋭い骨の破片が、ワンちゃんの口腔内を傷つけ、出血や炎症を引き起こす危険性もあります。

生の「鶏の骨」による感染症

ワンちゃんに、生の「鶏の骨」を与えるのはやめましょう。生の鶏肉や「鶏の骨」を与えると、サルモネラ菌や大腸菌、カンピロバクターなどの細菌により、感染症を引き起こす恐れがあるからです。

加工された骨付き肉による影響

フライドチキンなどの加工された骨付き肉を、ワンちゃんに与えないようにしましょう。加工された骨付き肉には、ワンちゃんにとって有害な成分が含まれていることが多いためです。
塩分が高い場合は、ワンちゃんの腎臓に負担をかける恐れがあります。また、油分の多い骨付き肉は膵炎を引き起こす可能性もあるので、避けてください。

「鶏の骨」を食べたことによる症状とは?

ワンちゃんが「鶏の骨」を食べたことによる症状は、以下のとおりです。

感染症による症状

ワンちゃんがサルモネラ感染症を発症すると、発熱、嘔吐、下痢、食欲不振、元気がなくなるといった症状がみられるでしょう。
通常は、「鶏の骨」を食べてから3~5日で発症しますが、早い場合は12時間ほどで症状が出ることもあります。特に、子犬は症状が早く出やすいといわれています。
重症化すると敗血症を引き起こし、命に関わることもあるため、注意が必要です。

腸閉塞や腹膜炎による症状

ワンちゃんが「鶏の骨」を食べた際、腸閉塞や腹膜炎といった深刻な症状が起こる可能性があります。

激しい嘔吐や血便、腹痛、ぐったりとした様子がみられることがあり、痛みによってワンちゃんの落ち着きがなくなることもあります。

「鶏の骨」を食べてしまった時の対処法とは?

ワンちゃんが「鶏の骨」を食べてしまった時の対処法を以下で紹介するので、万が一の際は参考にしてください。

体調をよく観察する

「鶏の骨」をワンちゃんが食べてしまった場合でも、症状がみられなければ、ただちに病院を受診する必要はないでしょう。ワンちゃんの体調を注意して観察し、症状がみられたらすぐ動物病院に相談してください。
「鶏の骨」を食べた時間や部位、調理方法、症状などを事前にメモしておいてください。動物病院に相談する際に、落ち着いて情報を伝えられます。

症状がみられる場合はすぐに受診

「鶏の骨」を食べた後、ワンちゃんに呼吸困難や嘔吐、下痢などの症状が現れた場合は、すぐに動物病院を受診してください。「鶏の骨」による窒息や感染症、腸閉塞、腹膜炎などの可能性が考えられます。

ワンちゃんの便に異常がある場合は、なるべく新鮮な便をペットシーツやビニール袋に包み、診察時に持参すると診断の助けになるでしょう。

ただし、サルモネラ感染症が原因の可能性もあるため、便の処理は素手で行わず、作業後はしっかりと手洗いや消毒を行いましょう。

「鶏の骨」は食べやすいように工夫する

「鶏の骨」は工夫次第で、ワンちゃんに与えることができます。「鶏の骨」を圧力鍋で柔らかくなるまで調理したり、細かくカットしたりすることで、ワンちゃんの消化器を傷つけるリスクを軽減できます。

「鶏の骨」にはカルシウムやコラーゲンなどの栄養が豊富で、ワンちゃんにとってメリットもありますが、与えることによるリスクも伴います。

安全性を考慮して、ワンちゃん用に加工された骨の製品を選ぶと、より安心できるでしょう。

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