犬暮らし

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子犬のお迎え初日〜1週間、ケージ内での生活に必要なもの

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子犬を家族にお迎えするのはとても心が弾む出来事ですね。
万全の準備をしてあげたいと思うものの、何を揃えたらいいのかわからない方も多いと思います。
特に初めて犬を飼う方は、「グッズが多すぎて何が必要かわからない」「家の中は何か対策した方がいいのか」などと困っているのではないでしょうか。
そこでこの記事では、子犬をお迎えしてから1週間のケージ内での生活に必要なものや、家の中の環境作りについて紹介します。

子犬のお迎え初日から1週間の過ごし方

待ちに待った子犬が家にやって来ると、たくさん抱っこして触れ合いたいですよね。しかしながら、子犬はお迎えから1週間はほとんどケージの中で生活します。
子犬が新しい環境に慣れたり十分に身体を休ませたりする期間のため、無理なストレスを与えないようケージに入れてそっと見守って過ごしましょう。
お迎えして数日はクンクン鳴いたり不安で吠えたりしますが、「鳴いたから出す」を繰り返してしまうと、鳴いたら出してもらえると覚えてしまうこともあるため注意が必要です。
先住犬がいる場合には、居場所を分けたり先住犬を優先したりなどの配慮をしてあげましょう。
共働きで子犬をお迎えする場合には、連休やペットシッターを利用する方法もあります。

子犬がケージで過ごすために必要なアイテム12選

1週間のほとんどをケージ内で過ごす子犬。安心して心地よく過ごしてもらうために必要なものを紹介します。

ケージ

ケージは子犬にとって一番くつろげる場所です。突然知らない場所にきて不安でいっぱいの子犬が快適に休める空間を作ってあげましょう。
運動神経の良い犬種は、柵をよじ登って脱走することもあるため、屋根付きのケージがおすすめ。
大型犬の子犬は将来大きくなることがわかっているため、パーツなどを使って手軽にサイズを変えられるサークルが便利です。
いずれの場合も、安全で掃除がしやすく衛生的に保てるケージを選びましょう。

ベッド

子犬は1日18〜20時間寝るともいわれています。ご飯やトイレ以外はほぼ寝て過ごすため、安心して眠れるベッドを用意してあげましょう。
子犬はトイレの失敗などでベッドを汚すこともあるため、丸洗いできるものやお手入れのしやすいものが良いです。
メッシュ仕様で通気性の良い夏用やふわふわで暖かい冬用など、季節に応じて選ぶことも可能です。また、粗相が多い子犬には洗い替え用があると安心ですね。

トイレ用品

子犬をお迎えした日から必要なトイレ。形やサイズなどさまざまな種類があります。
フラットタイプは平面のトレーにトイレシートをセットする、一番スタンダードな形状です。
L字タイプや3方向が囲われている壁付きタイプは尿の飛び散りを防いでくれるため、家の壁やリビングを汚すことがありません。
トレーで子犬がクルクル回転できるよう、子犬の2倍程度の大きさのものを選ぶようにしましょう。

ご飯用ボウル

ご飯用ボウルには陶器製やステンレス製、プラスチック製などさまざまな材質のボウルがあります。
煮沸消毒をする場合には陶器製、食器を噛んで遊んでしまう場合にはステンレス製がおすすめです。
子犬に合った大きさや高さのボウルで、食べている時に動いてしまわないよう滑りどめがついているものが良いでしょう。

フード

愛犬には少量でも栄養価が高く必要な栄養がバランスよく含まれている「総合栄養食」を与えます。
環境の変化でストレスや不安を感じると食欲にも影響します。また、ドッグフードをいきなり切り替えると消化不良などを起こします。
そのため、フードはお迎えする前にペットショップやブリーダーで使っていたものと同じフードを用意すると安心です。

ボトル式給水器

好きなタイミングで水が飲めるよう、水入れを用意しましょう。
ボウルタイプは、子犬がケージ内で足を入れたり倒したりするため、ケージに直接取り付けられるボトルタイプの給水器がおすすめです。
ホコリが入る心配もなく、1日に何度も水を入れ替える必要もないため便利です。

ご褒美用のおやつ

子犬のお迎えは早くても2ヶ月ごろになります。
お迎えして子犬が環境に慣れてきた頃からしつけを始めるのがおすすめです。
しつけをする際のご褒美として活躍するおやつも用意しておくといいでしょう。
トイレやお手などが上手にできたら褒めておやつを与えると、トレーニングが楽しくスムーズになります。
さまざまな形状や硬さのおやつがありますが、小さめのボーロやクッキーなどの消化が良く硬くないものを選びましょう。

おもちゃ

おもちゃには、プープー鳴るおもちゃやボール、おやつを探す知育おもちゃなど、さまざまなタイプがあります。
歯の生え替わりのむず痒さ対策には噛むおもちゃが重宝します。
子犬が噛んだり引っ張ったりしても壊れにくく安全なものを用意しましょう。
誤飲しないよう、子犬の口の2倍程度の大きさが目安です。

クレート

移動用として活躍するクレートは、子犬のお迎えの際はもちろん、お迎えからまもなく予防接種や健康診断などで動物病院に行くときにも必要です。
リビングやケージにハウスとして設置して慣らしておくと、災害時にもスムーズに入ってくれるようになり、避難時などにクレートで安心して過ごすこともできます。

除菌スプレー

トイレトレーニングを始めたばかりの子犬は、ケージの中やリビングなどで粗相をしてしまうことがあります。
また、まだ胃が小さく消化が追いつかなかったり、逆にお腹が空いたりなどで嘔吐することもあります。
丸洗いができない場所では、舐めても問題のない犬用の除菌スプレーで清潔に保ちましょう。

タオルシャンプー

タオルシャンプーとは、洗浄成分の入った大判のウェットシートで、シャンプーができない場合でも手軽に使えるものです。
子犬のシャンプーは生後60〜90日以上経過し、予防接種後3〜4日空ける必要があります。
特にまだシャンプーのできないこの時期は、おしっこやうんちで汚れやすいため、タオルシャンプーで優しく拭いてあげましょう。

ケア用品

愛犬を清潔に保つため、毎日のブラッシングや歯みがき、月に1回程度の耳掃除などが必要です。
ブラシにはスリッカーやピンブラシ、ラバーブラシやコームなどさまざまなタイプがあります。
長毛の場合はスリッカーやピンブラシがおすすめ。短毛ならラバーブラシやコームを用意すると良いでしょう。

他に、歯ブラシや耳掃除用の綿棒やシート、涙の出やすい犬種には涙やけ用のシートなども必要です。

子犬が安全に過ごすための環境作り

子犬をお迎えするために必要なのはグッズだけではありません。快適に過ごせるよう環境を整えていきましょう。

ケージの設置

人の出入りが少なく、エアコンの風や直射日光が当たらない場所にケージを設置しましょう。
家族の目が届きやすいリビングがおすすめです。ただし、テレビのそばなど大きな音が発生するところを避けて、比較的静かで快適に過ごせる場所を選びましょう。

床の滑りどめ

子犬はよちよち歩いたり走ったり元気いっぱいです。しかし、ツルツル滑るフローリングの床は膝の関節を痛めてしまう可能性があります。
特に小型犬では膝蓋骨脱臼(パテラ)、大型犬では股関節形成不全を引き起こしやすいため、滑りにくい床材に変えたりカーペットを敷いたりなどして対処しましょう。

安全対策

好奇心旺盛な子犬は、落ちているものをおもちゃにして口に入れて遊んでしまいます。誤飲は子犬の事故で最も多いため、床に危ないものが落ちていないかよく確認しましょう。
ボタン電池や人の薬、ビニールの切れ端やつまようじなど、日常生活でうっかり落としてしまうものが犬にとってはとても危険です。
電気コードをかじらないよう、ガードをつけるなどの対処も必要です。
また、人が楽しむ観葉植物が危険なことも。特にポトスやアロエベラは犬に有毒なため、犬の行動範囲には置かないようにしましょう。

室温管理

子犬は体温調節がうまくできないため、室温や湿度に気をつけてあげましょう。
犬種によって暑さ寒さに強い弱いなどあるものの、1年を通して室温23〜25度、湿度40〜60%を保つと快適に過ごせます。
小さく丸まって震えていないか、舌を出してハァハァと息をしていないかなど、子犬の様子を見てあげることも大事です。
エアコンの設定温度より、子犬の高さの室温や湿度を確認しましょう。

動物病院を探しておく

子犬は環境の変化で下痢や嘔吐、食欲不振などの体調不良を起こすことがあります。
いざという時に慌てないようあらかじめ動物病院を探しておくことをおすすめします。
診察だけでなく、予防接種や健康診断などで定期的に通える動物病院があれば安心です。
日頃から子犬の様子をよく観察し、少しでも気になることがあれば獣医師に相談しましょう。

まとめ

子犬を飼うためには準備しておくことがたくさんありますね。
その子の個性や体質などで合わないアイテムなども出てくるかもしれませんが、それを知るためにもスタンダードなものを揃えておくと無難です。
新しい家や環境に慣れて安心して快適に過ごしてもらえるよう、準備万端でお迎えしましょう。

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