犬暮らし

犬暮らし

完全無添加トリーツ「VitaLife」のトライアルセットを試してみました。

執筆
  • 犬暮らしプロジェクトチーム

    当サイトの運営チームです。
    犬と共に暮らしているメンバーが実際にスポットやグッズを利用したリアルな感想や保有する資格に関連するコンテンツを作成しています。

  • 西田 澄子 ( 獣医師 / ドッグ・ライフ・アドバイザー / 日本ペット栄養学会所属 )

    獣医学科を卒業後、獣医師として動物病院にて勤務。その後、獣医師専門の書籍・雑誌出版社で勤務。現在は、動物病院で獣医師として勤務する傍ら、犬・猫・小動物ライターとして活動を行う。

カナダ発の完全無添加トリーツ「VitaLife」を試してみました。
愛犬に安心して与えられることができ、とても美味しそうに食べてくれましたので、「VitaLife」のトリーツを紹介します。

VitaLifeってどんな商品?

VitaLifeトリーツは完全無添加、100%ナチュラル素材、チキンベースの犬用トリーツです。
本社カナダ国内で企画、製造はタイで行われ、日本ではVitaLife-Japanが販売しています。現在AmazonJapanから購入が可能ですが、2024年4月時点ではまだ日本国内での口コミは少ないようです。一方本社のあるカナダのAmazonCanadaでは多くの口コミ、高評価星4.4〜4.7を獲得しています。ちなみにカナダはペットフード上位先進国と言われています。

安全性はどうなの?

「アジアで製造なの?」二の足を踏んでしまいがちな筆者です。
しかし、VitaLifeの製造は、その先入観を変えるほど厳格な管理のもとで行われています。
では、信頼に値する3つのポイントを紹介していきましょう。

製造工場の徹底した安全管理
  • 本社カナダの管理のもと、国際基準の製造工程を満たしているタイの自社工場で生産
  • HACCP採用(国連食糧農業機関と世界保健機関の合同機関である食品規格委員会から発表された、国際的に認められた衛生管理手法
  • HACCPに基づくBRC基準を遵守(食品安全規格)
  • GMP基準を遵守(原料の受け入れから最終製品の出荷に至るまでの全工程における適正な生産管理と品質管理規範)
手作業

手作業工程は、材料受け入れ直後から始まり、出荷前のパッキング作業まで多く導入されています。工場自体はムダがなくシンプルで美しく衛生管理に適した印象ですが、テクノロジーだけに頼らず、スタッフの目と手が常にフードの状態を監視していることになります。手作業による工程を簡単に紹介していきます。メーカーサイト内のPR動画(英語)を合わせてご覧いただくとよりわかりやすいでしょう。

  1. 原材料の状態を細かく確認(ささみの計量と、温度と水分量チェック)→チェックをクリアした原材料をチルドルームへ移動
  2. ローリングマシーンに手作業で投入、延し作業
  3. 手延べで成形、網に並べる
  4. 焼成開始
  5. 焼成中の温度をモニターで監視(HACCPにおいて食品からリスクを取り除くための重要管理ポイント、75℃-30分をモニターを通して監視)
  6. 焼成開始から14時間経過後、30分〜40分ごとの水分量チェック
  7. クールダウン、網から剥がし仕分け作業
  8. 分析器を使って湿度チェック
  9. 金属検出機に投入
  10. パッキング作業

ベルトコンベヤーやコンピューター、計測機等も導入していますが、常に人の目もある状態でこれほど多くの手作業工程が含まれています。

完全無添加

自然の素材を使用しています。しっかり乾燥系のトリーツを購入したのに、うっかり人工保存料や合成ビタミン、ミネラルなどが添加されていることがよくあります。ですが、VitaLifeは完全無添加なので安心して愛犬に与えることができます。ラインアップは5種類で・・・

  • チキン テンダー
  • チキン ミニ テンダー
  • チキン チップス
  • アップル アンド チキン
  • スウィートポテト アンド チキン

今回は5種類トライアルセットを筆者の愛犬が実食し、紹介していきます。

愛犬が実食

筆者の愛犬は中型犬(13kg)でお野菜・果物が嫌い。本当は隠れてゆっくり食べたい性格です。

チキン テンダー

とても食いつきが良く、差し出すとすぐに食べ始め、15秒で完食してしまいました。

形状や硬さについて
形状 鶏ささみそのまま。長辺、約12cm
香り 鶏肉そのものを焼いた香ばしい香りです。
固さ 固い。軽い乾いた食感ではなく、ミシミシと弾力のある歯応えが特徴で、鶏ささみの繊維によって容易に噛み砕けます。筆者宅の中型犬は15秒程度で完食しましたが、小型犬には長持ちしてストレス解消にもなるでしょう。

チキン ミニ テンダー

とても食いつきが良く、差し出すとすぐに食べ始め、5秒で完食してしまいました。

形状や硬さについて
形状 丸ごと鶏ささみを砕いた形状で、サイズは様々です。
人で言う一口サイズくらいです。
香り 鶏肉そのものを焼いた香ばしい香りです。
固さ 固い。軽い乾いた食感ではなく、ミシミシと弾力のある歯応えが特徴で、鶏ささみの繊維によって容易に噛み砕けます。小型犬でも食べやすい大きさですが、小型犬にとっては奥歯でしっかり噛むほどの固さなので、お口の中にすっぽり収まってしまうかもしれません。喉につめないように特に注意が必要です。

チキンチップス

チキンテンダー、チキンミニテンダーには劣りますが食いつきはよかったです。

形状や硬さについて
形状 チップ状。3.5cm x 3.5cm 厚み5mm
香り チキン テンダーに比べると少し香りが強く感じますが、不快な匂いではありません。
固さ やや固い。しっとりした食感です。パリッと乾いた食感ではなく、ほくほくした歯応えが特徴です。

アップル アンド チキン

筆者宅の愛犬はお野菜・果物が嫌いなので、りんごを一度出してしまいましたがきちんと完食。2つ目からは抵抗なく、反応はまずまずです。喜んで食べているようです。

形状や硬さについて
形状 チップ状。3.5cm x 3.5cm 厚み5mm
香り チキン テンダーに比べると少し香りが強く感じますが、不快な匂いではありません。
固さ やや固い。しっとりした食感です。パリッと乾いた食感ではなく、ほくほくした歯応えが特徴です。

スイートポテト アンド チキン

筆者宅の愛犬はお野菜・果物が嫌いですが、すんなり完食しました。
食いつきはよく、喜んで食べているようです。

形状や硬さについて
形状 スティック状。ソフトな干し芋にややソフトな薄い鶏ささみを巻きつけています。6cm x 1.5cm〜2cm
香り アップル アンド チキン ラップス に比べ、香りは弱いです。
固さ 普通。しっとりした干し芋と薄めの鶏ささみで、柔らかめの仕上がりです。

口コミについて

日本国内での口コミはまだ少ないようですが、AmazonCanada内の口コミは多数、評価は良好です。
食いつきの良さはもちろん、とくに自然の原材料のみを使用しており、自分たちが愛犬に与えようとしているトリーツの内容が明らかな点に安心感があるようです。安価とは言えない商品ですが、内容が伴った価格にも満足しているようです。
以下はAmazonCanadaより抜粋です。

  • 愛犬たちが夢中になっています。
    愛犬にとって完璧なトリーツです。単一原材料がGood、安心して与えることができます。

  • 愛犬のお気に入り、いつもおやつタイムを楽しんでいます。手で簡単に砕いて与えられるところが良いです。

  • 価格と品質のバランスが良いです。
    品質が良いので価格には満足しており、むしろ経済的だと思います。

  • 犬の訓練のためにこのおやつを導入しています。犬たちはこのおやつを大変気に入っていて、効果的です。

安全面や健康面を分析してみました。

主原料に鶏ささみを用いており、テンダー、ミニテンダー、チップスは単一原料からなっています。鶏ささみの栄養はほとんどがタンパク質で、皮なし鶏ムネ肉に比べて脂質が約半分なので鶏ムネ肉よりも低カロリーです。とくにナイアシン、ビタミンB6、セレンを多く含んでいるのが特徴です。ナイアシンは皮膚、消化器の健康維持を助ける効果が、ビタミンB6は脂質の代謝を助ける効果が期待できます。またセレンには抗酸化作用、免疫を助ける効果が期待できます。

りんごからはとくに抗酸化作用が期待できるポリフェノール、さつまいもからは抗酸化作用が期待できるβカロテンやナトリウムの排出を助けるカリウムが摂取できます。

ミネラルの過剰摂取は健康に害を及ぼすことがあるとされていますが、トリーツとしての給与量を守れば栄養素の過剰摂取、摂取エネルギー超過の心配はないでしょう。
ちなみにチキンテンダーの1枚あたりの重さを測ってみたところ平均で15gでした。6kg〜12kgのわんちゃんの1日あたりの給与量は1枚〜2枚となっていますので、摂取エネルギー量は約50kcal〜100kcalとなります。

以下は原材料、成分値です。

チキンテンダー

原材料 鶏ささみ
成分値 粗タンパク質68%以上、粗脂質1%以上、粗繊維4%以下、灰分4.3%以下、水分20%以下
エネルギー 276kcal/100g

チキンミニテンダー

原材料 鶏ささみ
成分値 粗タンパク質68%以上、粗脂質1%以上、粗繊維4%以下、灰分4.3%以下、水分20%以下
エネルギー 345kcal/100g

チキンチップス

原材料 チキンチップス
成分値 粗タンパク質68%以上、粗脂質1%以上、粗繊維4%以下、灰分3.8%以下、水分20%以下
エネルギー 303kcal/100g

アップル アンド チキン

原材料 鶏ささみ、リンゴ
成分値 粗タンパク質18%以上、粗脂質1%以上、粗繊維5%以下、灰分3.3%以下、水分20%以下
エネルギー 330kcal/100g

スウィートポテト アンド チキン ツイスト

原材料 鶏ささみ、さつまいも
成分値 粗タンパク質18%以上、粗脂質1%以上、粗繊維4%以下、灰分2.3%以下、水分20%以下
エネルギー 365kcal/100g

VItaLifeの価格は?

かなりボリュームのある、トライアルセットがあります。
「食いつきがいいのは最初だけなんだよね〜」ということはよくあります。少し長めに様子を見ることができるのでありがたい容量です。

【初回限定】5種類トライアルセット 1,000円(公式)

通常販売品は公式サイトだと・・・

  • チキンテンダー 1,200円
  • チキンミニテンダー 900円
  • チキンチップス 1,200円
  • アップル アンド チキン 1,800円
  • スイートポテト アンド チキン 3,400円

日本の某有名ペットフードメーカーの類似品とVitaLifeチキンテンダー(通常品)を比較してみました。

・日本の某有名ペットフードメーカー鶏ささみジャーキー
100gあたりの価格:529円(Amazon)
特徴:でんぷん、粉末卵白、グリセリン、ミネラル類を添加している。

・VITALIFE チキン テンダー
100gあたりの価格:529円(公式)
特徴:鶏ささみのみ

公式サイトでの購入であれば金額は同じという結果になりました。
無添加、安心の製造工程、食いつきがいい、ということを考えるとVitaLifeはとても良い商品であるということがわかります。

獣医師さんに安全性などを尋ねてみました。

VitaLifeのおやつは、添加物や保存料など人工的な添加物や穀物が一切使用されておらず、完全無添加、穀物フリー、グルテンフリーにこだわっているため安心して愛犬に与えることができます。
また、良質なタンパク源である鶏肉や、ビタミン・食物繊維が豊富なさつまいも、ビタミン・ポリフェノールが含まれているリンゴなど、ヘルシーで栄養価の高い原材料のみを使用していることも魅力の一つです。
なかでも、チキンテンダーやチキンミニテンダー、チキンチップスは、丸ごとのささみを使っているため、高タンパクでありながら、低脂肪・低カロリーなおやつです。加えて、チキンの硬さや薄さがそれぞれ異なるため、愛犬の年齢や体格、性格に合ったものを選んで、与えることができます。
さらに、スイートポテト&チキンは、ビタミン・食物繊維が含まれているさつまいもを使用しているため、満足感がある上に便通を改善したり、腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整えることが期待できるのです。
VitaLifeのおやつは原材料だけではなく、原材料の受け入れから製造、 出荷まで全ての過程において製造工程管理基準であるGMPを厳守し、製品が「安全」 に作られ、「一定の品質」が保たれるための配慮がされています。
加えて、食品の安全を確保するための衛生管理手法であるHACCPを取り入れることで、徹底した品質管理を行っている安心・安全性なおやつです。

まとめ

今回はVitaLifeトリーツ5種類のトライアルセットを実食、紹介しました。VitaLifeのトリーツはおいしく、かつ安全に生産されていることがわかりました。テクノロジーだけでなく、人の目、手の感覚も駆使して品質を維持しようとする工場の生産体制にも感心しました。
また、ペットフード上位先進国カナダの愛犬家たちのトレンドを知る良い機会にもなりました。
お得な5種類トライアルセットがある今、ぜひ、うちの子たちにぴったりのトリーツを探してみてください。

ドッグフードの評価一覧