今回はブルドッグの特徴、飼いやすさ、散歩の量や頻度、罹りやすい病気、月の食事代などについてまとめました。
目次
ブルドッグの特徴とは?
ブルドッグはイギリスで生まれ、牛追いというスポーツの相手として使われていました。ブルドッグは、たるんだシワのある皮膚が特徴的です。また、筋肉質の体格の良い体をしています。その歴史と見た目から、「こわい」と勘違いされている方もいるかもしれません。しかし、性格は、穏やかでフレンドリーな性格で、とても従順で忠実です。老若男女、どんな犬とも仲良くなれると言われています。その性格は、家族の一員としてとても優秀です。子供や家族に優しく、のんびりとした性格をしています。ブルドッグは、あまり活動量が多い犬種ではありません。長すぎない適度な散歩を好みます。また、短鼻種なため体の熱を上手く外に逃す事ができません。そのため、暑さに弱いので夏は室温の調整が大切になります。とても有効的な犬種で、子どもとも良好な関係を築くことができます。家族に対し、非常に愛情深く家族を大切にしてくれる犬種です。しかし、頑固な一面もあるため、しつけは我慢強くしっかり行うことが必要になります。番犬としては、その凛々しい顔つきと威厳のある態度で横に並べる犬種はないほどです。勇気があることでも知られており、何があっても愛する人を守ると言われています。少しこわい見た目と、社交性の高さや気さくでフレンドリーな性格のギャップがとても魅力的ですね。しかし、脚が短く、ずっしりとしているため、体重増加と関節痛が発生しやすいです。そのため、体重管理をしっかりと行なっていく必要があります。健康管理は大変ですが、ブルドッグにはたくさんの魅力があります。日本おいては、一般社団法人ジャパンケネルクラブの犬種別登録件数は1,156頭、134犬種中、第30位となっています。
参考:https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/24042
サイズ | 中型〜大型 |
体高 | 35〜38cm |
体重 | 18〜22kg |
毛色 | ブリンドル |
原産地 | イギリス |
平均寿命 | 8〜10年 |
知能 | あまり賢くない |
吠え | 吠えにくい |
ブルドッグは飼いやすい?
穏やかな犬種なのでサイズが許容できるのであれば飼いやすいでしょう。
必要な散歩量はどのくらい?
ブルドッグはあまり運動が好きな犬種ではありません。
そのため、1日に2回、各回15分〜20分程度で満足することが多いでしょう。
ただ、活発ではないこともあり肥満になりやすいので注意が必要です。
子犬(成長期)の場合は激しい運動をすると発達中の関節を痛めてしまうことがありますので、距離や時間の調整、柔らかい芝生を歩かせるなど気を配る必要があります。
おおよそ12〜18ヶ月で体は成長が完了しますのでそれまでは愛犬の様子を見ながら適切な散歩量、強度を見極めましょう。
賢いですか?
残念ながらあまり賢い犬種ではありません。
コロンビア大学の博士号を取得したスタンリー・コレン氏が発表した研究結果である犬の知能ランクによるとブルドッグは141犬種の中で139位となっています。
芸などはなかなか覚えてくれないかもしれませんがとても穏やかな気質ですので、飼いやすい犬種です。
詳しくは「賢い犬ランキング、総勢141犬種を紹介!犬の知能テスト方法も紹介します!」をご覧ください。
どんな性格?
少しこわい見た目ですが、とても穏やかでのんびりとしていて、家族への愛情が深い子が多いです。
子供とも良好な関係を築いてくれる子が多いです。
しつけやすいですか?
残念ながら知能はあまり高くないため、しつけは少し難しいかもしれません。
ただ、穏やかな気質と家族への深い愛情を持つ子が多いので飼いやすいでしょう。
吠えやすい?吠えにくい?
吠えるイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、とても吠えにくい犬種です。
抜け毛は多い?少ない?
犬の被毛には以下の2種類あります。
- 皮膚を守るための太くて硬い毛質のオーバーコート(上毛)
- 体の皮膚に近い側にある綿毛のような体温調節を司るアンダーコート(下毛)
上記の二つを持つ犬をダブルコート、アンダーコートのない犬がシングルコートと呼ばれます。
犬の抜け毛は主にアンダーコートが抜けるためダブルコートの犬種は抜け毛が多い犬種になります。
ブルドッグはシングルコートで抜け毛が少ない犬種です。
ブラッシングの頻度は?
ブラッシングは被毛だけでなく、皮膚の血行促進効果もあります。
可能であれば毎日、最低でも週2〜3回ほどは行いましょう。
ブルドッグが罹りやすい病気とは?
ブルドッグが罹りやすい病気には以下のようなものがあります。
短頭種閉塞性気道症候群
短頭種(頭が短い犬種)が罹りやすい病気です。
ブルドッグ以外にもパグ、ペキニーズなども罹りやすいです。
短頭種の犬は人間の都合で交配によって誕生したと言われています。
短頭種は鼻の穴が狭かったり、口が細長い、鼻から喉にかけて距離が短いなどの構造的な問題を抱えています。
短頭種閉塞性気道症候群は若い年齢から発症しやすく、加齢による筋肉の衰えなどで弛み、気道が狭くなるため成長と共に進み、重症化しやすい病気でもあります。
オランダではこのような短頭犬種を守るため、繁殖を規制する法律が定められました。
症状としては・・・
- 安静時のグーグー、ブーブーなどの呼吸音
- ヒューヒューといった呼吸音
- 口を開けた速い呼吸(パンティング)
などです。
これらは慢性的な症状になりやすく、呼吸がしづらいという苦しい状況が続くため生活の質が下がります。
また、呼吸困難を起こすこともあり、命に関わる病気です。
治療法は鼻の穴や気道を広げたりと、外科手術が基本になります。
ブルドッグ自体が呼吸が早かったりすることもあるため、うちの犬はこれが当たり前だといって、気づくのが遅れることもありますので注意が必要です。
子犬の時から愛犬の呼吸音や頻度などをよく観察しておき、変化や異常に気づけるように心がけましょう。
皮膚炎
筋肉質で逞しく見える外見とは裏腹に皮膚がすごく弱い犬種です。
ブルドッグの皮膚は皮脂腺の分泌が活発で脂質肌になりがちです。
また、シワの溝に皮脂や汚れが溜まりやすく細菌の増殖を促してしまいます。
皮膚炎の症状としては・・・・
- 身体を痒がる
- 皮膚が赤みを帯びる
- 毛が薄くまだらになる
・・・などです。
予防法としては、まずはスキンケアとして体のシワを濡れたタオルで伸ばしながら拭くなどして清潔さを保ちましょう。
また、乾燥しているように見える場合は人間用のベビーローションなどを塗ると肌のバリア機能を保つことができます。
その他には食物アレルギーとアトピー性皮膚炎(花粉やダニなど)に気をつけることです。
治療法はステロイドなどによる痒みの軽減が主になってきます。
チェリーアイ(三眼瞼腺脱出)
目頭にある目の一部を覆う第三眼瞼(瞬膜)が外側に飛び出てしまう病気です。
※写真はビーグル
主に遺伝的な要因です。
ブルドッグは好発犬種とされています。
治療法は炎症を起こしている場合は点眼薬、内服薬を使用し、粘膜を痛めないように目に押し込みます。
ただ、再発しすい病気であるため、まれに外科治療を行う場合があります。
股関節形成不全
主に遺伝性の疾患で、股関節を形成している骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)と、大腿骨の噛み合わせが悪くなる病気です。
症状としては・・・
- 腰を左右に振りながら歩く
- 足の動きが不自然
- 散歩を嫌がる
- 階段などの段差を嫌がる
・・・などがあります。
治療法は基本的には体重管理、抗炎症薬や鎮痛剤やサプリメントなどの投薬、レーザー療法などの保存療法を行います。
保存療法で改善が見られない場合は手術などの外科的治療となります。
ブルドッグのドッグフードの選び方とは?
ブルドッグのドッグフードの選び方をまとめました。
皮膚を強く保つ
必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6が適度に含まれるフードがおすすめです。
これらの必須脂肪酸は皮膚の水分保持を助けてくれます。皮膚疾患の多いブルドッグにはおすすめの成分です。
また、天然由来の亜鉛やビタミンEなどもおすすめです。
亜鉛は被毛を構成するタンパク質であるケラチンの生成を助けます。
美しい被毛を維持するために一役買ってくれます。
ビタミンEは強力な抗酸化作用があります。
アレルギー対策のドッグフード
健康な皮膚を保つためにもアレルギー対策は必須です。
新奇タンパク質
最近では穀物不使用のドッグフードが人気でアレルギー対策になると言われていますが、穀物類よりも肉類の方が多くアレルギーの原因になりやすいです。
それはアレルギーはタンパク質への過剰反応によるためです。
新奇タンパク質は愛犬が今までに食べたことがないタンパク質のことで免疫の過剰反応によるアレルギー反応がでづらいといった特徴があります。
具体的な食材としては鹿肉、ラム肉、魚、カンガルー、ウサギなどです。
アレルギーを起こさないことで、皮膚の健康、美しい皮毛の維持につながります。
グレイン・グルテンフリー
穀物は肉や乳製品に比べてアレルギー反応の起こりにくい食材ですが、アレルギーのリスクがあるため配慮されたドッグフードを選ぶといいでしょう。
筋肉質な体型を維持するタンパク質と低脂質なフード
筋肉な体型を維持するために良質な動物性タンパク質が多く含まれるドッグフードがおすすめです。
また、肥満になりやすいところもあるので低脂肪のドッグフードはさらにおすすめです。
サイズは小粒がおすすめ
まずは小粒〜中粒サイズにしましょう。
ブルドッグのマズル(鼻)は短いのであまり大きすぎると食べにくいと感じるかもしれません。
ただ、愛犬の好みもありますので様子を見ながら最適なサイズを見極めましょう。
ブルドッグのドッグフードの選び方とは?
ブルドッグのドッグフードの選び方をまとめました。
高タンパク低脂質な食事
ブルドッグは食欲旺盛な傾向があり、尚且つ活発ではないためあまり動きたがりません。
そのため、とても太りやすい犬種です。
肥満による関節への負担を考慮すると良質な動物性タンパク質が多く含まれるドッグフードがおすすめです。
関節の健康維持
ブルドッグは関節のトラブルが多いため関節の健康維持に配慮されたフードがおすすめです。
グルコサミンやコンドロイチンなどの関節に効果のある成分を含むドッグフードを選びましょう。
具体的には原材料に緑イ貝などが含まれるドッグフードがオススメです。
皮膚を強く保つ
皮膚を強く保つ原材料がバランスよく含まれるドッグフードがおすすめです。
必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6は皮膚の水分保持を助けてくれます。
皮膚の水分保持を適切に行えるようにすることでバリア機能の効果が期待できます。
また、天然由来の亜鉛やビタミンEなどもおすすめです。
亜鉛は被毛を構成するタンパク質であるケラチンの生成を助けます。
美しい被毛を維持するために一役買ってくれます。
ビタミンEは強力な抗酸化作用があります。
アレルギーケアに新奇タンパク質&グレインフリー
新奇タンパク質は愛犬が今までに食べたことがないタンパク質のことで免疫の過剰反応によるアレルギー反応がでづらいといった特徴があります。具体的な食材としては鹿肉、ラム肉、魚、カンガルー、ウサギなどです。
サイズは中粒(普通)〜がおすすめ
まずは中粒サイズにしましょう。
愛犬の好みもありますので様子を見ながら最適なサイズを見極めましょう。
ブルドッグにオススメのドッグフードとは?
ブルドッグにオススメのドッグフードを選びました。
POCHI ザ・ドッグフード ベーシック ワイルドサーモン
POCHI ザ・ドッグフードはプレミアムドッグフード専門店POCHI企画のオールライフステージ総合栄養食です。
高タンパク・低脂質
タンパク質は30%以上、脂質は10%以上となっているため、太りやすいブルドッグにはおすすめです。
関節ケアに緑イ貝
緑イ貝は、関節症状を持つ子向けのサプリメントによく使用されている成分で、大型犬に多い関節のトラブルにも効果が期待できます。
グレイン・グルテンフリー
グレイン・グルテンフリーでアレルギーに配慮されています。
食物繊維はアルファルファや、えんどう豆、スイートポテトなどから補えます。
美しい被毛のためのオメガ3必須脂肪酸
サーモン油でオメガ3脂肪であるDHA・EPAがしっかり含まれています。
オメガ6脂肪酸はヒマワリ油で補われています。
Nutro ナチュラルチョイス ラム&玄米 13.5kg
ニュートロは自然素材、栄養バランス、品質、美味しさにこだわっている、2026年に100周年を迎える大手ドッグフードメーカーです。
豊富なラインナップの中でもおすすめはラム&玄米です。
低価格&大容量パッケージ
ナチュラルチョイスは2kg、4kg、7.5kg、13.5kgと豊富なパッケージが用意されています。
amazonの場合だと2kgのパッケージは1,500円/kgを超えてしまいますが、13.5kgのパッケージになってくると1,100円/kgほどまで価格が下がってきます。フードの内容もよく、コスパ抜群のドッグフードです。
低アレルギー原材料
Nutro ナチュラルチョイス ラム&玄米は、第一主原料にアレルゲンになりづらい、ラム肉を使用しています。
玄米やオートミールなどがバランスよく含まれていて、消化吸収に配慮されています。
皮膚の健康維持
ラム肉はビタミンB12、亜鉛などが含まれます。
ビタミンB12には細胞分裂を促進し、肌の新陳代謝を改善する働きがあります。
亜鉛はタンパク質の合成に関わり不足すると皮膚炎などのトラブルが起きやすくなります。
また原材料の亜麻仁はオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)とオメガ6脂肪酸をバランスよく含むため、皮膚疾患の多いブルドッグにはおすすめです。
関節のケアにグルコサミンとコンドロイチン
関節軟骨を強化するグルコサミン・コンドロイチンが含まれています。
ブルドッグの重い体を支えるために最適な成分です。
タンパク質量は控えめ
低価格なナチュラルチョイスですがタンパク質の量は少し控えめです。
活動量が多いようであれば価格は上がってきますがたんぱく質量をもっと多く含むものを検討しましょう。
ブルドッグの1ヶ月の食事代は?
ブルドッグの1ヶ月の食事代は18,000円程度が目安です。
以下の条件で想定しました。
ドッグフードの価格 = 2,000円/1kg ドッグフードのカロリー = 350kcal 犬の体重 = 20kg(標準体型) 犬の年齢 = 5歳(避妊・去勢済み) |
1日に必要なカロリーは1059kcal、1日に必要なドッグフードは303g(月9kg)です。
必要なドッグフードの量は自動計算で簡単に確認できます。
※上記はあくまで参考値になり、ドッグフードの価格、おやつ、トッピングなどで変動します。