犬暮らし

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当サイトにおけるドッグフードの評価基準について

当サイトでは獣医師、ペット栄養士、動物看護師、そのほかの資格保有者の協力によってドッグフードの評価を行っています。
このページでは評価基準と傾向を紹介します。

グレインフリーのドッグフード

日本のサイトではグレインフリーを高評価とするものが多く存在します。
ただ、犬にとって穀物類のアレルギーはそれほど多いものではありません。
犬の食物アレルギーの原因のトップは牛肉です。乳製品、鶏肉と続いて4番目に初めて穀物類である小麦が出てきます。
穀物を原因とする犬のアレルギーは少ないと言えます。
また、ドッグフードに含まれる多くの穀物類は消化吸収がされやすいように加工されていることがほとんどです。穀物類は食物繊維を含みますので多少の摂取は腸内環境を整えるために役立ちます。

ただ、グレインフリーの良さというのは確かに存在します。
それは穀物類を使用しない代わりに、さつまいも、じゃがいも、豆などを使い食物繊維などの栄養素を取り入れる工夫を行っていたり、穀物類の比率が下がることにより、肉類が第一種原料として使われることが多い傾向にあります。良質な肉類はアミノ酸スコアの高く体内での利用効率が良く、余分な老廃物となるものが少ないといったメリットがあります。
そのほかにもグレインフリーのドッグフードは健康志向に寄せた原材料構成、成分となっていることが多く高い評価になりやすい傾向があります。

まとめますと、穀物類不使用だからと高く評価はしません、ただ、穀物類を使用しないことでそれを補うための工夫、メリットがある場合は高く評価します。

食物アレルギーに配慮されたフード

ドッグフードにあまり入っていなかった、犬があまり食べたことのなかったりするタンパク源を新奇タンパク質と言います。この新奇タンパク質は食物アレルギーを抑えることができます。また、すでにアレルギーを持っているワンちゃんが新奇タンパク質に切り替えることでアレルギー症状を抑えることができます。
具体的な食材としては魚、うさぎ、カンガルー、馬肉などになります。
また、ラム肉は犬の食物アレルゲンとして5番目に入りますがその頻度は5%と、とても低い数値となりますのでラム肉も有効な場合が多いでしょう。
アレルゲンになりにくい食材を使用している場合は高く評価する傾向があります。
ただ、このアレルゲンになりにくい新奇タンパク質はコストが高いことや、味があまり美味しくないと言うこともあります。

添加物について

日本は食品への添加物に対して使用が緩い国です。
海外の規制状況や臨床研究などの報告例を参考にして評価を行います。
添加物全てを悪いものとはせず、必要なもので危険性が報告されていないものを低く評価することは基本的にありません。
例えば発がん性のあるものや、犬にとって意味のないとされる着色などは低く評価を行う傾向があります。

成分について

栄養基準を策定しているアメリカの団体、AAFCO(アーフコ・全米飼料検査官協会)が開示している基準値を参考にしています。これは日本のペットフードメーカーも基準としているとされます。

また、療法食に関してはAAFCOの基準に加えて動物病院で処方されるヒルズサイエンスダイエット、ロイヤルカナンを参考にしています。
なぜヒルズサイエンスダイエットやロイヤルカナンを参考にするのかというと、いずれのメーカーも療法食に関しては研究によるデータが存在します。
何頭の犬に、このフードを与えて、何頭にどのような効果があったなど、同社の療法食に関するものは数値としてデータが示されています。この二つのメーカーを除くほとんどのメーカーではデータはないが効果が期待できるとして販売しています。研究結果と数値としてのデータがあるかないかというのはとても大きなものです。
そのため、療法食はヒルズサイエンスダイエット、ロイヤルカナンを参考するようにしています。

嗜好性と食いつきについて

基本的に実際に食べさせて確認するようにしていますが、懸念のある添加物は実食させることはほとんどありません。それ以外には口コミ(海外含む)や当サイトにお寄せいいただく口コミを参考に嗜好性と食いつきを評価しています。

また、高いフードの方が食いつきがいいと感じる方が多いかもしれませんが、実際は安いフードほど食いつきがいい傾向があります。人間がファーストフードやお菓子を美味しいと感じるようにワンちゃんたちも添加物や脂っこさがあり、味の濃いものが好きだということでしょう。
ドッグフードは価格が高くなるにつれて健康志向になり味が落ちてしまうということです。
ただ、そんな中でも各社、健康で美味しいドッグフードを作っています。

その他の評価について

食材のグレード(ヒューマングレードなど)、トレーサビリティ(どこで誰がどうやって作ったのか)の導入、保存性、原材料や成分値をどこまで開示しているのかなど、原材料や成分などを総評するなどの評価しています。

ドッグフードの評価一覧