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犬はいちごを食べても大丈夫!注意点を解説

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甘酸っぱくジューシーで、老若男女に大人気のいちご。
ビタミンCが豊富で健康によいため、愛犬にも食べさせてあげたいと考える方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回は、犬に「いちご」を食べさせても大丈夫なのかどうか、「いちご」の栄養価、与えるメリット、注意点など踏まえながらご紹介します。

犬にいちごを食べさせても大丈夫?

答えは、「大丈夫」です。
犬にいちごを与えても問題ありません。ただ、いちごには糖分が多く含まれているため、与えすぎると肥満や虫歯の原因になることもあります。必ず少量だけを与えるようにしてください。

いちごに含まれる栄養・成分は?

※左右にスライドできます。
食材名エネルギー水分タンパク質脂質炭水化物灰分食塩ナトリウムカリウムカルシウムマグネシウムリン亜鉛コレステロール
いちご/生31kcal90g0.9g0.1g8.5g0.5g--170mg17mg13mg31mg0.2mg-
※上記は100gあたりの成分となります。※参考:文部科学省食品成分データベース

ビタミン

ビタミンCは抗酸化作用があり、老化やがんなどを予防する働きがあります。
人間はビタミンCを体外から摂取しなければなりませんが、犬は体内でビタミンCを生成することができます。そのため、必ずしも食べ物やサプリメントなどで与える必要はありません。
老齢の犬や病気の犬など、合成能力が低下している子の場合には与えるとよい影響をもたらすこともあります。

カリウム

カリウムはナトリウムとともに働き、体内の塩分濃度を調整したり、血圧を下げたりする効果があります。
健康な犬であれば、カリウムを摂りすぎた場合でもきちんと排泄されるため、問題はありません。しかし、腎臓病など腎機能が低下している場合には高カリウム血症を引き起こすなど、身体に大きな負担をかけてしまうこともあります。
愛犬に持病がある場合には、事前にかかりつけの動物病院で相談するか、いちごを与えるのを避けるようにしましょう。

食物繊維

いちごには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく含まれています。
食物繊維の効果については以下の表をご覧ください。

水溶性食物繊維
  • 血糖値の上昇を抑える
  • 硬くなった便を柔らかくする
不溶性食物繊維
  • 腸の働きを活発にする
  • 水分とともに膨らみ、便のカサを増やす

おもには便通を整える働きがある食物繊維。便秘になりやすい子には大切な成分ですね。

葉酸

葉酸には、赤血球の生成を助ける働きがあります。また、身体の発育にも関わる大切なビタミンです。
いちごは葉酸を多く含んでいるため、貧血の気になる子に与えるのもよいでしょう。

アントシアニン

アントシアニンには、ビタミンCと同じように抗酸化作用があります。細胞の酸化を防ぎ、若々しさを維持し、病気を防いでくれます。

キシリトール

いちごには、虫歯予防で有名なキシリトールが含まれています。

キシリトールは犬にとっては危険な成分として知られていますが、いちごに含まれるキシリトールに限っては危険視する必要はありません。果物や植物に含まれている天然のキシリトールでは、中毒症状を起こした例はないからです。

いちごに含まれているキシリトールの量は微量なため、中毒を起こすほどの量を食べられるとは考えられません。

ただ、加工品に含まれるキシリトールについては、犬にとって有害です。与えると中毒症状を引き起こしますので、絶対に与えないように成分表示を確認しましょう。

いちごを与えるメリット

ワンちゃんに「いちご」を与えるメリットは、以下のとおりです。

  • 腸内環境を整える
  • 病気を予防し、アンチエイジングを実現

腸内環境を整える

いちごには不溶性食物繊維や水溶性食物繊維がバランスよく含まれており、ワンちゃんの腸内環境を整え、自然なお通じを促してくれます。
犬は便秘になりやすい傾向にありますから、腸内環境を整えてくれるいちごを与えるのは大きなメリットになるでしょう。

病気を予防し、アンチエイジングを実現

いちごに含まれるビタミンCやアントシアニンが、がんなどの病気を予防し、アンチエイジングを実現してくれます。
愛犬にはいつまでも健康でいてもらいたいもの。がんなどの病気を予防する効果のあるビタミンCが摂取できるいちごは、ワンちゃんにとってもその飼い主さんにとっても、メリットの大きい果物だと言えます。

いちごを与えるときの注意点

ワンちゃんに「いちご」を与えるときの注意点は、以下のとおりです。

  • アレルギーに気を付ける
  • ジャムやジュースなどの加工品を与えない
  • 細かく切ってから与える
  • ヘタを取り除いて与える

アレルギーに気をつける

ワンちゃんの中には、いちごを食べることによってアレルギー反応が出てしまう子もいます。
いちごを初めて与える際には、必ずごく少量から与えてください。食べさせた後には、ワンちゃんの様子に変わりはないかチェックしましょう。

アレルギーのチェック項目
  • 口周りや皮膚の痒み
  • 皮膚の赤み
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 食欲不振

上記のような異常を少しでも感じたら、動物病院で診察を受けるようにしてください。

特に、元々りんごや桃などのバラ科の果物にアレルギーがある場合は注意が必要です。いちごもバラ科の果物であるため、同じようにアレルギー反応を起こす危険性があります。

ジャムやジュースなどの加工品を与えない

ジャムやジュースといった加工品は、犬に与えないでください。糖度が高く、肥満や虫歯、糖尿病といった病気の原因になるからです。
また、こういったいちごの加工品には、人工甘味料であるキシリトールが含まれている場合があります。
キシリトールは犬にとって猛毒です。口にすると中毒症状を起こします。
生のいちごから摂取する天然のキシリトールと違って、人工のキシリトールは犬に有害な量を簡単に摂取できてしまいます。
加工品を与える場合には、必ず犬専用に作られたものを選ぶようにしましょう。

細かく切ってから与える

いちごは細かく切ってから与えるようにしましょう。そのままの状態で与えると、のどに詰まらせたり、消化不良を起こしたりする原因になるからです。
すりつぶしてピューレ状にしたものを与えるのも、非常に食べやすいのでおすすめです。

ヘタを取り除いて与える

いちごのヘタ部分は固く、消化に悪いです。固いヘタ部分はあらかじめ取り除いて、柔らかな実の部分をワンちゃんに与えましょう。

与えていいのはどのくらいの量ですか?

おやつは全体の総摂取カロリーの10%程度が適切とされていますが、いちごには糖分が多く含まれているため、与えすぎると肥満や虫歯の原因になることもあります。必ず少量だけを与えるようにしてください。
与える量に関しては、以下の表を目安にするとよいでしょう。

愛犬の体重が5kg前後 1粒
愛犬の体重が10kg前後 2粒
愛犬の体重が20kg前後 3粒

上記で判断がつかない場合は犬の体重を自分の体重に置き換えてみてください。
50kgの人間が8粒くらい食べるとすると、25kgの犬の場合は4粒ほどでしょう。

いちごのおすすめの調理法

ヘタ部分を取り除き、細かくカットして、生で与えましょう。老齢のワンちゃんなど消化に不安がある場合には、すりつぶしてピューレ状にするのもおすすめです。
真夏の暑い日には、ワンちゃんも飼い主さんと一緒に冷たいおやつを楽しめます。細かくカットしたいちごを冷凍したものをあげてみてくださいね。

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