日本を原産とする柴犬は、日本国内だけでなく、海外でも愛されています。
今回は柴犬の特徴、飼いやすさ、散歩の量や頻度、罹りやすい病気、ドックフードの選び方などについてまとめました。
柴犬の特徴とは?
最近ではかなり小さい豆柴と呼ばれるサイズの柴犬も存在します。
顔立ちは丸っこい輪郭に狐のような目、三角立った耳で愛らしい外見をしています。
性格は独立心が高く、頑固な面を持ちながらも、飼い主や家族には愛情深く、忠誠心が高いです。
少し、警戒心が高く、初めて会う人や動物には臆病になったり、攻撃的になることもあります。
日本原産のため、日本の気候に順応できる犬種です。
一般社団法人ジャパンケネルクラブの日本における犬種別登録件数は9千頭近くで137犬種中、第9位となっており、その人気の高さがわかります。
参考:https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/21072
サイズ | 小型〜中型 |
体高 |
|
体重 | 7〜12kg前後 |
毛色 |
|
原産地 | 日本 |
平均寿命 | 12歳から15歳 |
知能 | 低〜中程度 |
吠え | 吠えやすい |
柴犬は飼いやすい?
比較的飼いやすい犬種ではあります。
日本の気候に順応
日本原産ということもあり、日本の気候に順応した犬種なので、環境面では飼いやすい犬です。
そんな柴犬は犬の中でも比較的、暑さに強い方とされています。
ただ、犬自体、暑さには耐性がありませんので夏の暑さ対策は必須です。
逆に寒さには比較的強い犬になります。
その秘密は被毛にあります。
柴犬は太くしっかりした毛(オーバーコート)と、細く柔らかい毛(アンダーコート)の二重構造の被毛で包まれています。
これによって寒さから身を守っています。
実はあまり賢くない
日本では柴犬は賢いとされることが多いですが、コロンビア大学の博士号を取得したスタンリー・コリン氏が発表した研究結果である犬の知能ランクによると柴犬は93位になっています。
縄張り意識が強かったり、頑固な面を待ち合わせている犬なので、躾が難しいと感じることもあるのかもしれませんね。
抜け毛はとても多い
換毛期の春(5〜7月)と秋(9〜11月)はとてもたくさん抜けます。
柴犬はダブルコートと言われる太くしっかりした毛と、細く柔らかい毛の二重構造になっていて、主に細く柔らかい毛が多く抜けます。
ブラッシングの頻度とは?
換毛期は1日1回、それ以外は週1〜2回程度を目安にしましょう。
換毛期はブラッシングを怠ると部屋中に抜け毛が大量に散らばりますので注意しましょう。
必要な運動量とは?
元々、猟犬として活躍していた犬なので運動量は多めになります。
散歩の時間は1日2回各30分程度の散歩が最適です。
距離にすると4〜5kmといったところです。
ただ、子犬(成長期)の場合は激しい運動をすると発達中の関節を痛めてしまうことがありますので、距離や時間の調整、柔らかい芝生を歩かせるなど気を配る必要があります。
おおよそ12〜18ヶ月で体は成長が完了しますのでそれまでは愛犬の様子を見ながら適切な散歩量、強度を見極めましょう。
無駄吠えは多い?
縄張り意識が高く、警戒心も高いため、物音や知らない人が近寄ってきたりすると吠えやすい犬種です。
柴犬がかかりやすい病気とは?
柴犬は比較的、身体が丈夫ですが罹りやすい病気もあります。
犬アトピー性皮膚炎
柴犬で最も多い疾患は犬アトピー性皮膚炎です。
犬アトピー性皮膚炎は外部からのアレルゲンによって引き起こされます。
遺伝的な要因が高く体質に依存するため、完治することはありません。
特に柴犬は皮膚のバリア機能が弱いため、症状が強く出ることがあります。
以下のような症状が主です。
- 身体を痒がる
- 皮膚が赤みを帯びる
- 毛が薄くまだらになる
アレルギーの原因となるものは、ダニ、花粉、ハウスダスト、細菌、カビなどです。
特に梅雨~夏にかけては湿気と気温が高くなるため、症状が強くなります。
治療法はステロイドなどによる痒みの軽減が主になってきます。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼、通称パテラと言います。
膝の皿が外れてしまう(脱臼)病気です。
原因は主に遺伝によるものですが、外傷が原因になる場合もあります。
治療法は投薬や体重管理、外科手術になります。
症状としては・・・
- 足を気にしている様子
- 歩き方に違和感がある
- 後ろ足が上がらない
- スキップするように歩く
といったものがあります。
また、パキッと音が鳴ったり、目視で変形している様子が見られることもあります。
この病気はグレードによって分かれています。
グレード I
手で膝を伸ばすと外れるが、手を離すと元の位置に戻る。
基本的に無症状の状態が多い。
グレード II
膝を曲げたり、伸ばしたりすると外れる、また、手で戻してあげないと元の位置に戻りません。
スキップしたり、足を気にしたりなど症状が出てきます。
グレード III
継続的に脱臼していて、手で戻すことができるが、手を離すと自然に外れる。
グレードIIIより先は歩行時に継続的に姿勢などに異常が出てきます。
グレード IV
継続的に脱臼していて、手で戻すこともできない
柴犬のドッグフードの選び方とは?
柴犬のドッグフードの選び方をまとめました。
最も多い皮膚疾患に配慮する
柴犬が最も罹りやすい病気である皮膚疾患には・・・
- 必須脂肪酸のバランスがいい
- 低アレルゲンフード
のものがオススメです。
関節の炎症に効果がある成分を含む
グルコサミンやコンドロイチンなどの成分は関節に効果があるとされています。
また、関節の炎症には体重コントロールも必要なので低脂質・低コレステロールな原材料もオススメです。
フードの大きさは小粒が最適
柴犬のサイズにもよりますが小粒(8mm〜10mm程度)が最適です。
ただ、愛犬の好みもありますので、小粒があまり気に入っていないようであれば中粒なども試してみましょう。
柴犬にオススメのドッグフードとは?
柴犬のドッグフードの選び方をまとめました。
Nutro ナチュラルチョイス ラム&玄米
ニュートロは自然素材、栄養バランス、品質、美味しさにこだわっている、2026年に100周年を迎える大手ドッグフードメーカーです。
低アレルギー原材料
Nutro ナチュラルチョイス ラム&玄米は、第一主原料にアレルゲンになりづらい、ラム肉を使用しています。
玄米やオートミールなどがバランスよく含まれていて、消化吸収の維持に配慮されています。
皮膚の健康維持に配慮
ラム肉はビタミンB12、亜鉛などが含まれます。
ビタミンB12には細胞分裂を促進し、肌の新陳代謝を改善する働きがあります。
亜鉛はタンパク質の合成に関わり不足すると皮膚炎などのトラブルが起きやすくなります。
アカナ(ACANA)
「1985年から犬猫用のORIJENとACANAを作っており、高級ペットフードしか作っていません。博士レベルの栄養専門家と獣医が安全で質の高い食品に加工する前に、最高級のWholePrey(犬が野生の中で摂取する食事を再現)動物成分、つまり動物の最も栄養価の高い部分だけを、慎重に選定されたサプライヤグループから調達しています。
柴犬にオススメの商品は「パシフィカドッグ」「クラシック・レッドミートレシピ」です。
商品名 | おすすめ度 | 価格(1kg) | ショップ |
---|---|---|---|
アカナ(ACANA) 「パシフィカドッグ」 | 4 | 2610円 (Amazon調べ2024.08.23) | |
アカナ「クラシック・レッドミートレシピ」 | 4 | 2154円 (Amazon調べ2024.08.23) |
低アレルギー原材料
「パシフィカドッグ」は魚、「クラシック・レッドミートレシピ」はラム肉が第一主原料のドッグフードです。
いずれも低アレルゲンな原材料です。
クラシック・レッドミートレシピのメリット
「クラシック・レッドミートレシピ」に含まれるラム肉はビタミンB12、亜鉛などが含まれます。
ビタミンB12には細胞分裂を促進し、肌の新陳代謝を改善する働きがあります。
亜鉛はタンパク質の合成に関わり不足すると皮膚炎などのトラブルが起きやすくなります。
パシフィカドッグ
「パシフィカドッグ」は天然ニシン、イワシ、カレイ、シルバーヘイク、メバルなどの魚肉が使用されていてグレインフリー(穀物不使用)。
必須脂肪酸であるオメガ3が豊富で皮膚アレルギー反応に抑制効果があります。
柴犬に多い皮膚疾患の予防や症状軽減にも効果が期待できます。
yum yum yum!(ヤムヤムヤム)
ヤムヤムヤムドッグフードは国産のドッグフードで品質の高い原材料を使用しています。
主原料に使われるチキンは九州産の若鶏生肉のみ、マグロは静岡で水揚げ、タラは北海道産となっています。
馬肉は人間用の食用肉としてカナダやアルゼンチン、ポーランド等から輸入していますが赤身のみで品質が保証されたものを使用しています。
柴犬にオススメのドッグフードは低アレルギーのマグロと馬肉をオススメします。
商品名 | おすすめ度 | 価格(1kg) | ショップ |
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ヤムヤムヤム 「ドライ」「マグロ」「全犬種」 | 3.8 | 3836円 (Amazon調べ2024.08.23) | |
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低アレルギー原材料
第一主原料はマグロと馬肉で共に低アレルギーの原材料です。
ただ、マグロには豚脂、卵黄パウダーが、馬肉には卵黄パウダーが含まれます。
基本的にアレルギーはタンパク質に反応しますので豚脂はタンパクが検出されないレベルで生成されている場合が多いためアレルギー反応は出ずらいです。
卵黄パウダーについても、アレルギーのでやすい白身は含まないためこちらも低アレルギーです。
マグロの特徴
マグロはオメガ3系脂肪酸のDHAやEPAを多く含み抗炎症作用とアレルギー改善、皮膚炎の改善、免疫力のアップなどが期待できます。また、皮膚や被毛を美しく保ちます。
馬肉の特徴
馬肉にはビタミンA、ビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンAは美しい皮膚や被毛の維持に効果があります。ビタミンEは強力な抗酸化作用があり、皮膚や血管の老化を防止する作用と免疫力の効果が期待できます。馬肉与えることによって涙やけ、毛並みが改善されたという口コミが多くあります。
粒のサイズは柴犬に最適な小粒
粒のサイズは直径8mm程度の小粒仕様で柴犬には最適です。
柴犬の1ヶ月の食事代は?
柴犬の1ヶ月の食事代は9,000円程度が目安です。
以下の条件の場合で想定しました。
ドッグフードの価格 = 2,000円/1kg ドッグフードのカロリー = 350kcal 犬の体重 = 8kg(標準体型) 犬の年齢 = 5歳(避妊・去勢済み) |
1日に必要なカロリーは533kcal、1日に必要なドッグフードは152g(月4.5kg)です。
必要なドッグフードの量は自動計算で簡単に確認できます。
※上記はあくまで参考値になり、ドッグフードの価格、おやつ、トッピングなどで変動します。