犬暮らし

犬暮らし

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは飼いやすい?特徴や賢さ、罹りやすい病気などを徹底解説

執筆

今回はウェルシュ・コーギー・ペンブロークの特徴、飼いやすさ、散歩の量や頻度、罹りやすい病気、月の食事代などについてまとめました。

目次

ウェルシュ・コーギーの特徴とは?

胴長短足で笑顔が可愛らしいウェルシュ・コーギーはイギリス原産の犬種で1,000年以上も前から牧羊犬として飼育されていました。
牧羊犬としての性質があり、体は小さくても、力は中型犬、嚙む力は大型犬に匹敵するとも言われています。
原産国であるイギリスのエリザベス2世女王(1926年 – 2022年)から愛され、96年の生涯を30頭以上ものウェルシュ・コーギーと共にしました。
ウェルシュ・コーギーと共に歩くエリザベス女王はイギリス王室の象徴でもあります。
その性格は明るく、奔放で遊び好き。
人間が大好きで行動を共にすることを好むため、寂しい思いをさせると問題行動に出てしまう場合もあります。
1人暮らしで、毎日家を長く空ける場合には向いていません。
日本でもよく見かけるウェルシュ・コーギーですが、一般社団法人ジャパンケネルクラブの日本における犬種別登録件数は4,500頭近くで137犬種中、第14位となっています。
参考:https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/21072

サイズ 小型〜中型犬
体高 25~30cm程度
体重 10~15㎏
毛色 レッド&ホワイト、セーブル&ホワイト、ブラック&タン
原産地 イギリス
寿命 12~14歳程度
知能 賢い
吠え 吠えやすい

ウェルシュ・コーギーは飼いやすい?

飼いやすい犬種です。

従順で愛情深く、高い社交性

人懐っこく、飼い主や家族に対しての愛情はとても深いことで知られています。
また、他の犬や動物とコミュニケーションをとるのも大好きで社交性も高いです。
ただ、とても寂しがりやで分離不安を発症しやすい傾向があります。
※分離不安とは飼い主や家族から離れることに強い不安、恐怖を感じる病気

そのため、一人暮らしで留守になりがちな方や、家を長く空ける方には向いていません。

高い知能

牧羊犬として長く活躍してきたウェルシュ・コーギーはとても賢いため、飼い主の指示を理解し、いろんなことを覚えてくれるでしょう。
コロンビア大学の博士号を取得したスタンリー・コレン氏が発表した研究結果である犬の知能ランクでは141犬種の中で11位となっています。
詳しくは「賢い犬ランキング、総勢141犬種を紹介!犬の知能テスト方法も紹介します!」をご覧ください。

高い運動能力

運動神経抜群でアジリティやフライングディスクなどのドッグスポーツでも活躍しています。

必要な運動量はかなり多い

ウェルシュ・コーギーは小型〜中型犬で、運動量はかなり多いです。
1日2回各30〜40分程度の散歩が必要です。
ただ、ウェルシュ・コーギーは胴長短足の体型から椎間板ヘルニアに罹りやすい犬種なので愛犬に合わせて適切な距離を探しましょう。

吠えやすい

ウェルシュ・コーギーはとても吠えやすい犬種です。
縄張り意識や警戒心が高いことに加え、興奮しやすい性格も要因です。
子犬の時に散歩や遊びを通して、飼い主以外の人間が危険でないことを認識させましょう。
また、子犬の時からドッグランなどで他の犬と遊ばせてあげることで、他の犬とも仲良くできる子に育ちます。

抜け毛はかなり多い

犬の被毛には以下の2種類あります。

  • 皮膚を守るための太くて硬い毛質のオーバーコート(上毛)
  • 体の皮膚に近い側にある綿毛のような体温調節を司るアンダーコート(下毛)

上記の二つを持つ犬をダブルコート、アンダーコートのない犬がシングルコートと呼ばれます。
犬の抜け毛は主にアンダーコートが抜けるためダブルコートの犬種は抜け毛が多い犬になります。
ウェルシュ・コーギーはダブルコートなので抜け毛が多いです。

ブラッシングの頻度とは?

1年を通して抜け毛は多いですがブラッシングは週2〜3回でOKです。
ただ、換毛期は抜け毛で部屋中が毛だらけになるので毎日行うことをおすすめします。

ウェルシュ・コーギーが罹りやすい病気とは?

ウェルシュ・コーギーが罹りやすい病気には以下のようなものがあります。

変性性脊髄症

変性性脊髄症は脊椎が変形する病気で、遺伝子の変異のよって、タンパク質の凝集(細胞などに蓄積して塊になる)が引き起こされて脊髄の運動神経細胞が傷つけることによるものだとされています。
参考:https://www.jbc.org/article/S0021-9258(23)01826-4/fulltext

主に遺伝的な要因が多くウェルシュ・コーギーは特に罹りやすい傾向があります。
後ろ足を引き摺るように歩いたり、ふらつきなどによって飼い主が気づきます。

成犬時に発症し、後ろ足の筋力が衰退していきます。
時間をかけてゆっくりと進行し、いずれ前足にも波及していきます。
起立困難、排便・排尿障害などが出てきます。
さらに首の脊髄までに病変が及ぶと呼吸する筋力がなくなってしまいなくなってしまいます。
治療法はありませんが、リハビリなどの理学的療法、体重管理、抗酸化作用をもつサプリメントの投与などで病気の進行を遅らせることができるとされています。

股関節形成不全

主に遺伝性の疾患で、股関節を形成している骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)と、大腿骨の噛み合わせが悪くなる病気です。
ウェルシュ・コーギーにはよく見られる病気です。
症状としては・・・

  • 腰を左右に振りながら歩く
  • 足の動きが不自然
  • 散歩を嫌がる
  • 階段などの段差を嫌がる

・・・などがあります。
治療法は基本的には体重管理、抗炎症薬や鎮痛剤やサプリメントなどの投薬、レーザー療法などの保存療法を行います。
保存療法で改善が見られない場合は手術などの外科的治療となります。

椎間板ヘルニア

ウェルシュ・コーギーは椎間板ヘルニアに罹りやすい犬種の代表格でもあります。
ウェルシュ・コーギー以外にもダックスフンドにもよく見られ、短足の犬種によく見られます。
背骨は椎骨と言われる小さな骨で構成されています。
椎骨の中心にある穴に脊髄という脳から続く神経が通っています。
各椎骨の間、椎骨の直下にある椎間板はクッションの役割を果たしています。
椎間板ヘルニアは椎間板が変形して神経を圧迫することを指します。

初期症状とは?

初期症状では以下のような症状が見られます。

  • 歩きたがらない
  • 散歩に行きたがらない
  • 腰を丸めて歩く
進行すると?

神経麻痺が出てくるため・・・

  • ふらついて歩けない
  • 足を引き摺るように歩く
  • 粗相をしてします(排便や排尿障害)
  • 立ち上がることができなくなる
  • 半身不随

といった症状が出てきます。
治療法は軽度であれば投薬、重度であれば椎間板除去するための外科手術になります。

予防法とは?
腰に負担をかけない

椅子やソファからのジャンプ、階段の登り降りなどの腰に負担がかかる行為をさせないことです。

体重コントロール

肥満が原因になることも多いため、肥満にならないように食事内容は注意しましょう。

ウェルシュ・コーギーのドッグフードの選び方とは?

ウェルシュ・コーギーのドッグフードの選び方をまとめました。

関節ケアが重要

ウェルシュ・コーギーは、とにかく関節の病気がとても多いです。
街で足こぎ車いすで散歩しているコーギーを見たことがあるという方もいらっしゃるのではないかと思います。
健康な関節の維持にはグルコサミンやコンドロイチンなどの関節に効果のある成分を含むドッグフードを選びましょう。
具体的には原材料に緑イ貝などが含まれるドッグフードがオススメです。

腸内環境を整えて免疫機能の強化

免疫機能は体調を整えたり、ウイルスから体を守ったり、体の損傷を正常に戻す役割があります。
その免疫機能の多くは腸に集まっています。
そのため、腸内環境を維持することで免疫力の向上が期待できます。
乳酸菌、オリゴ糖などが含まれるドッグフードがおすすめです。

皮膚と被毛を健康に役立つ成分

必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6が適度に含まれるフードがおすすめです。
これらの必須脂肪酸は皮膚の水分保持を助けてくれます。
また、天然由来の亜鉛やビタミンEなどもおすすめです。
亜鉛は被毛を構成するタンパク質であるケラチンの生成を助けます。
美しい被毛を維持するために一役買ってくれます。
ビタミンEは強力な抗酸化作用があります。

アレルギーケアに新奇タンパク質&グレインフリー

新奇タンパク質は愛犬が今までに食べたことがないタンパク質のことで免疫の過剰反応によるアレルギー反応がでづらいといった特徴があります。具体的な食材としては鹿肉、ラム肉、魚、カンガルー、ウサギなどです。

サイズは小粒〜がおすすめ

まずは小粒サイズを与えてみましょう。
愛犬の様子を見ながら最適なサイズを見極めましょう。

ウェルシュ・コーギーにオススメのドッグフードとは?

ウェルシュ・コーギーの罹りやすい病気などを参考にドッグフードを選びました。

POCHI ザ・ドッグフード ベーシック ワイルドサーモン

商品名おすすめ度価格(1kg)ショップ
POCHI 「ワイルドサーモン」
3.81980
(Amazon調べ2024.06.01)

POCHI ザ・ドッグフードはプレミアムドッグフード専門店POCHI企画のオールライフステージ総合栄養食です。

関節ケアに緑イ貝

緑イ貝は、関節症状を持つ子向けのサプリメントによく使用されている成分で、関節への負担、炎症の多いウェルシュ・コーギーには最適の原材料です。

アレルギーになりづらい

タンパク質源は魚で、ドッグフードに多く使われている原材料ではないため、犬が既に免疫を獲得している可能性が低くアレルギーの原因になりづらいです。

グレイン・グルテンフリー

グレイン・グルテンフリーでアレルギーに配慮されています。
食物繊維はアルファルファや、えんどう豆、スイートポテトなどから補えます。

美しい被毛のためのオメガ3必須脂肪酸

サーモン油でオメガ3脂肪であるDHA・EPAがしっかり含まれています。
オメガ6脂肪酸はヒマワリ油で補われています。

ブラバンソンヌ

商品名おすすめ度価格(1kg)ショップ
ブラバンソンヌ 「成犬」「中型〜大型」「オーシャンフィッシュ」
41463
(Amazon調べ2024.06.01)

ブラバンソンヌはベルギーフランダース地方で製造されているプレミアムドッグフードです。

関節のケアにグルコサミンとコンドロイチン

関節軟骨を強化するグルコサミン・コンドロイチンが含まれています。
運動量の多いウェルシュ・コーギーには最適です。

グレイン・グルテンフリー

グレイン・グルテンフリーでアレルギーに配慮されています。
穀物類の代用としてサツマイモを使用しています。
食物繊維、ビタミン類、ミネラルなどの豊富な栄養素も摂取できます。

良質な必須脂肪酸

亜麻仁とサーモン油からとれる脂質はオメガ3脂肪であるDHA・EPAがしっかり含まれています。
これらは健康な皮膚の維持と美しい被毛を作り出すことに適しています。

Nutro ナチュラル チョイス エイジングケア

Nutro ナチュラル チョイス エイジングケア チキン&玄米 4kg5,752(2024.06.01/Amazon)

シニア犬用となり少しタンパク質、脂質ともに控えめですが、ウェルシュ・コーギーには適した成分が含まれています。
7歳以降のシニアに入る前くらいからはおすすめです。

関節のケアにグルコサミンとコンドロイチン

関節軟骨を強化するグルコサミン・コンドロイチンが含まれています。
運動量の多いウェルシュ・コーギーには最適です。

豊富な必須脂肪酸

フィッシュオイルでオメガ3必須脂肪酸、鶏脂でオメガ6必須脂肪酸が摂取できます。

アカナ(ACANA)

アカナはカナダ発のプレミアムペットフード製造メーカーです。
肉食に近い、犬の食性に合わせて動物性原材料を多く使用した高品質なペットフードを提供しています。
多くのラインナップの中でウェルシュ・コーギーにおすすめしたいのは小型犬用に作られたアダルトスモールブリードレシピとパシフィカドッグです。

商品名おすすめ度価格(1kg)ショップ
アカナ(ACANA) 「パシフィカドッグ」
42610
(Amazon調べ2024.06.01)
アカナ(ACANA)「アダルト・スモールブリード」
42290
(Amazon調べ2024.06.01)
穀物不使用でアレルゲン対策+低GI

米、トウモロコシ、小麦などの穀物類を使用しないグレインフリーになっています。
穀物類の代用でよく使われるジャガイモなども使用しておらず、代わりに豆類を使用しています。
低GIで血糖値の上昇が緩やかで、体重コントロールにも貢献してくれます。

低アレルギーな原材料:パシフィカドッグ

フードを構成する原材料は、サバ、ニシン、メバル、ヘイク、カレイなどの魚だけで70%以上を占めます。
質の高いタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどが含まれます。
オメガ3必須脂肪酸が多く含まれるため皮膚の健康維持、美しい被毛を保つために最適なフードです。

Nutro ナチュラルチョイス ラム&玄米

Nutro ナチュラル チョイス ラム&玄米 超小型犬~小型犬用 成犬用1,624(2024.06.01/Amazon)

定番のNutroのラムを主原料としてドッグフードです。

低アレルギー原材料

Nutro ナチュラルチョイス ラム&玄米は、第一主原料にアレルゲンになりづらい、ラム肉を使用しています。
玄米やオートミールなどがバランスよく含まれていて、消化吸収の維持に配慮されています。

皮膚の健康維持に配慮

ラム肉はビタミンB12、亜鉛などが含まれます。
ビタミンB12には細胞分裂を促進し、肌の新陳代謝を改善する働きがあります。
亜鉛はタンパク質の合成に関わり不足すると皮膚炎などのトラブルが起きやすくなります。

ウェルシュ・コーギーの1ヶ月の食事代は?

ウェルシュ・コーギーの1ヶ月の食事代は13,000円程度が目安です。
以下の条件で想定しました。

ドッグフードの価格 = 2,000円/1kg
ドッグフードのカロリー = 350kcal
犬の体重 = 13kg(標準体型)
犬の年齢 = 5歳(避妊・去勢済み)

1日に必要なカロリーは767kcal、1日に必要なドッグフードは219g(月6.5kg)です。
必要なドッグフードの量は自動計算で簡単に確認できます。

※上記はあくまで参考値になり、ドッグフードの価格、おやつ、トッピングなどで変動します。

ドッグフードの評価一覧