犬暮らし

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ビーグルは飼いやすい?特徴や賢さ、罹りやすい病気などを徹底解説

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今回はビーグルの特徴、飼やすさ、散歩の量や頻度、罹りやすい病気、月の食事代などについてまとめました。

ビーグルの特徴とは?

ビーグルは大きく垂れ下がった耳と、黒、茶色、白など被毛が交わった小型犬です。
日本でも有名なスヌーピーのモデルとなった犬種です。
原産国はイギリスで、嗅覚がとても優れているとされ、16世紀ごろにはウサギやキツネなどの小動物を追跡し、狩る猟犬として活躍していました。
その後、北米で広く認知されるようになり、1885年にアメリカのケネルクラブで正式な犬種として求められました。
現在でも猟犬として活躍していますが、その愛らしさから愛玩犬としても広く飼われています。
日本でもよく見かけるビーグルは一般社団法人ジャパンケネルクラブの日本における犬種別登録件数は2092頭で134犬種中、第26位となっています。
参考:https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/21072

サイズ 小型〜中型犬
体高 34〜40cm
体重 10〜15kg
毛色 ブラック&レッドホワイト、ホワイト&タンなど
原産地 イギリス
平均寿命 10~15歳程度
知能 低い(賢いとも言われる)
吠え 吠えやすい

ビーグルは飼いやすい?

飼いやすい犬種です。

必要な散歩量はどのくらい?

1日2回各30〜40分程度で満足することが多いです。
猟犬として小動物を追いかけていた犬種ですのでだらだらと歩くだけではなく少し早く歩いたりする必要があります。
また、活発なところがあるのでボール遊びなどの激しい運動も必要です。
ただ、子犬(成長期)の場合は激しい運動をすると発達中の関節を痛めてしまうことがありますので、距離や時間の調整、柔らかい芝生を歩かせるなど気を配る必要があります。
おおよそ12〜18ヶ月で体は成長が完了しますので、それまでは愛犬の様子を見ながら適切な散歩量、強度を見極めましょう。

吠えやすい?吠えにくい?

ビーグルは吠えやすい傾向があります。
また、その声はかなり大きいです。
これは昔からビーグルが狩猟犬として活躍していたことに起因していると考えられています。
ウサギやキツネなどの小動物を追い詰め、飼い主に知らせるために吠えて居場所を知らせていました。

どんな性格?

ビーグルはとても人懐っこく、愛情深く活発で遊び好きです。
また、頑固なところもあります。
ビーグルの人懐っこさは知らない人や動物にも向けられるため、たくさんの人や動物と仲良くすることができます。
群れを好むため、お留守番は苦手な場合が多いでしょう。

賢いですか?

有名な研究結果ではとても知能が低いとされています。
コロンビア大学の博士号を取得したスタンリー・コレン氏が発表した研究結果である犬の知能ランクによるとビーグルは141犬種の中で131位となっています。
詳しくは「賢い犬ランキング、総勢141犬種を紹介!犬の知能テスト方法も紹介します!」をご覧ください。
ただ、麻薬探知犬として活躍していることもあり研究結果とは相反して賢い犬種と言われることが多くあります。
スタンリー・コレン氏の研究は主に「従順さと働く知性」に基づいているため、頑固な気質をもつビーグルの研究結果は良好でなかったかもしれません。
いずれにしても、子犬の時のしつけで良い子にも悪い子にもなりますのであまり気にしすぎないことが大切です。

抜け毛は多い?少ない?

抜け毛は多いです。
犬の被毛には以下の2種類あります。

  • 皮膚を守るための太くて硬い毛質のオーバーコート(上毛)
  • 体の皮膚に近い側にある綿毛のような体温調節を司るアンダーコート(下毛)

上記の二つを持つ犬をダブルコート、アンダーコートのない犬がシングルコートと呼ばれます。
犬の抜け毛は主にアンダーコートが抜けるためダブルコートの犬種は抜け毛が多い犬になります。
ビーグルはダブルコートなので抜け毛が多い犬種です。
また、被毛が短いこともあり、毛周期(被毛が生えて、抜ける、また生えるまで)が短いため抜け毛が多くなります。
抜け毛は1年を通してありますが換毛期の春(5〜7月)と秋(9〜11月)は特に抜けます。

ブラッシングの頻度は?

基本的に毎日必要です。
換毛期の春(5〜7月)と秋(9〜11月)は特にこまめに行いましょう。

ビーグルが罹りやすい病気とは?

ビーグルが罹りやすい病気には以下のようなものがあります。

外耳炎

ビーグルの大きく垂れ下がった耳は湿気や汚れが溜まりやすく、細菌が繁殖しやすい環境が整っています。
そのため、外耳炎などの耳の病気を多く発症してしまいます。
症状としては・・・・

  • 首を振る
  • 耳を足で掻く
  • 匂いがきつい
  • 耳垢が溜まっている
  • 皮膚の赤みや炎症

・・・などです。
予防法としてはとにかく耳を清潔に保つことです。
定期的な耳の掃除や炎症などがないかを確認しましょう。
動物病院での治療は点耳薬、洗浄などが主になります。
ひどい場合は抗菌薬の投薬などですが、再発しやすい病気なので日頃から清潔に保つことが必要です。

てんかん

てんかんは脳にある神経細胞の電気活動に異常を起こすことによる発作で、部分発作(焦点性発作)と呼ばれる脳の半分の領域が現位の場合は頭を振ったり、体を縮こまらせたり、部分的な痙攣、涎を垂らすなどします。
一方、全身発作の場合は全身の収縮や硬直、脱力、失禁や脱糞などを引き起こすことがあります。
発作は数秒から数分で収まり何もなかったように普段と変わらない様子に戻ります。
脳炎や脳梗塞、脳の外傷などが原因になっている場合と、原因が特定できない特発性てんかんなどの場合があります。
特発性てんかんの場合は遺伝的要因があると考えられています。
ビーグルは好発犬種として知られています。
治療法は発作があまり見られない場合は経過観察、頻繁にてんかんを起こす場合は抗てんかん薬の使用、または原因となっている病気を特定し、病気に合わせて治療を行います。

チェリーアイ(三眼瞼腺脱出)

目頭にある目の一部を覆う第三眼瞼(瞬膜)が外側に飛び出てしまう病気です。
主に遺伝的な要因です。
特にビーグルは好発犬種とされています。
治療法は炎症を起こしている場合は点眼薬、内服薬を使用し、粘膜を痛めないように目に押し込みます。
ただ、再発しすい病気であるため、まれに外科治療を行う場合があります。

股関節形成不全

主に遺伝性の疾患で、股関節を形成している骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)と、大腿骨の噛み合わせが悪くなる病気です。
症状としては・・・

  • 腰を左右に振りながら歩く
  • 足の動きが不自然
  • 散歩を嫌がる
  • 階段などの段差を嫌がる

・・・などがあります。
治療法は基本的には体重管理、抗炎症薬や鎮痛剤やサプリメントなどの投薬、レーザー療法などの保存療法を行います。
保存療法で改善が見られない場合は手術などの外科的治療となります。

ビーグルのドッグフードの選び方とは?

ビーグルのドッグフードの選び方をまとめました。

関節ケア

運動量が多くなりやすいビーグルには関節の健康維持のためにグルコサミンやコンドロイチンなどの関節に効果のある成分を含むドッグフードを選びましょう。
具体的には原材料に緑イ貝などが含まれるドッグフードがオススメです。
また、関節症の原因になる肥満についても考えなければなりません。

筋肉質な体型を維持するタンパク質と低脂質なフード

ビーグルは運動能力が高く、たくさんの筋肉量を持っています。そのため、筋肉質な体型を維持するために良質な動物性タンパク質が多く含まれるドッグフードがおすすめです。

アレルギーケアに新奇タンパク質&グレインフリー

新奇タンパク質は愛犬が今までに食べたことがないタンパク質のことで免疫の過剰反応によるアレルギー反応がでづらいといった特徴があります。具体的な食材としては鹿肉、ラム肉、魚、カンガルー、ウサギなどです。

サイズは小粒がおすすめ

まずは小型犬用の小粒サイズにしましょう。
愛犬の好みもありますので様子を見ながら最適なサイズを見極めましょう。

ビーグルにオススメのドッグフードとは?

ビーグルの罹りやすい病気などを参考にドッグフードを選びました。

ACANA

プレミアムペットフードの定番、アカナです。
その中でもおすすめは、「パシフィカドッグ」「クラシック・レッドミートレシピ」です。

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アカナ(ACANA) 「パシフィカドッグ」
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アカナ「クラシック・レッドミートレシピ」
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筋肉量の維持に良質なタンパク質

良質な動物性タンパク質がパシフィカドッグは70%以上(タンパク質35%以上)、クラシック・レッドミートレシピは50%以上(タンパク質29%以上)使用されています。
ビーグルの筋力維持に最適なタンパク質量です。

低アレルギー原材料

「パシフィカドッグ」は魚、「クラシック・レッドミートレシピ」はラム肉が第一主原料のドッグフードです。
いずれも低アレルゲンな原材料です。

クラシック・レッドミートレシピのメリット

「クラシック・レッドミートレシピ」に含まれるラム肉はビタミンB12、亜鉛などが含まれます。
ビタミンB12には細胞分裂を促進し、肌の新陳代謝を改善する働きがあります。
亜鉛はタンパク質の合成に関わり不足すると皮膚炎などのトラブルが起きやすくなります。

パシフィカドッグ

「パシフィカドッグ」は天然ニシン、イワシ、カレイ、シルバーヘイク、メバルなどの魚肉が使用されていてグレインフリー(穀物不使用)。
必須脂肪酸であるオメガ3が豊富なため、美しい被毛と皮膚の健康維持を役立ってくれます。

POCHI ザ・ドッグフード ベーシック ワイルドサーモン

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POCHI 「ワイルドサーモン」
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POCHI ザ・ドッグフードはプレミアムドッグフード専門店POCHI企画のオールライフステージ総合栄養食です。

充分なタンパク質量

タンパク質は30%以上含まれていて、運動量が多くなりやすいビーグルには最適です。

関節ケアに緑イ貝

緑イ貝は、関節症状を持つ子向けのサプリメントによく使用されている成分で、運動量の多いビーグルには最適です。

グレイン・グルテンフリー

グレイン・グルテンフリーでアレルギーに配慮されています。
食物繊維はアルファルファや、えんどう豆、スイートポテトなどから補えます。

美しい被毛のためのオメガ3必須脂肪酸

サーモン油でオメガ3脂肪であるDHA・EPAがしっかり含まれています。
オメガ6脂肪酸はヒマワリ油で補われています。

ブラバンソンヌ

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ブラバンソンヌ 「成犬」「小型〜中型」「オーシャンフィッシュ」
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ブラバンソンヌはベルギーフランダース地方で製造されているプレミアムドッグフードです。

関節のケアにグルコサミンとコンドロイチン

関節軟骨を強化するグルコサミン・コンドロイチンが含まれています。
運動量が多くなりやすいビーグルには最適です。

グレイン・グルテンフリー

グレイン・グルテンフリーでアレルギーに配慮されています。
穀物類の代用としてサツマイモを使用しています。
食物繊維、ビタミン類、ミネラルなどの豊富な栄養素も摂取できます。

良質な必須脂肪酸

亜麻仁とサーモン油からとれる脂質はオメガ3脂肪であるDHA・EPAがしっかり含まれています。
これらは健康な皮膚の維持と美しい被毛を作り出すことに適しています。

ビーグルの1ヶ月の食事代は?

ビーグルの1ヶ月の食事代は13,000円程度が目安です。
以下の条件で想定しました。

ドッグフードの価格 = 2,000円/1kg
ドッグフードのカロリー = 350kcal
犬の体重 = 13kg(標準体型)
犬の年齢 = 5歳(避妊・去勢済み)

1日に必要なカロリーは767kcal、1日に必要なドッグフードは219g(月6.5kg)です。
必要なドッグフードの量は自動計算で簡単に確認できます。

※上記はあくまで参考値になり、ドッグフードの価格、おやつ、トッピングなどで変動します。

ドッグフードの評価一覧