今回はチャウ・チャウの特徴、飼いやすさ、散歩の量や頻度、罹りやすい病気、月の食事代などについてまとめました。
目次
チャウ・チャウの特徴とは?
チャウ・チャウは中国が原産の古代の品種とされていて、その歴史は紀元前150〜200年の漢の時代に遡ります。
チャウ・チャウは古くから猟犬、護衛犬や荷車を引く作業犬として活躍しました。
大きな頭とライオンのようなたてがみ、とても豊かな被毛を持ちます。
また、多くの犬種の中でも珍しい独特な青黒い舌を持っています。
中国の一部地域では古くから食用とされ、現在でも食用として繁殖されています。
チャウという名前は広東語の「食用」が由来とされています。
日本ではあまり見かけることがなく、一般社団法人ジャパンケネルクラブの日本における犬種別登録件数は185頭で137犬種中、第45位となっています。
参考:https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/24042
サイズ | 大型犬 |
体高 | 48~56㎝ |
体重 | 20~32㎏ |
毛色 | ホワイト、ブラック、レッドなど |
原産地 | 中国 |
平均寿命 | 9~15歳 |
知能 | あまり賢くない |
吠え | 中程度 |
チャウ・チャウは飼いやすい?
飼いにくいです。
理由は頑固でマイペースな性格のため、しつけが難しいためです。
必要な散歩量はどのくらい?
活発ではなく、マイペースな犬種であまり多くの運動を必要としません。
1回30分程度を1日2回で十分でしょう。
とても太りやすい犬種なので散歩を怠るとたちまちに太ってしまいますので注意が必要です。
子犬(成長期)の場合は激しい運動をすると発達中の関節を痛めてしまうことがありますので、距離や時間の調整、柔らかい芝生を歩かせるなど気を配る必要があります。
おおよそ12〜18ヶ月で体は成長が完了しますのでそれまでは愛犬の様子を見ながら適切な散歩量、強度を見極めましょう。
賢いですか?
あまり賢くない犬種とされています。
コロンビア大学の博士号を取得したスタンリー・コレン氏が発表した研究結果である犬の知能ランクによるとチャウ・チャウは141犬種の中で138位となっています。
詳しくは「賢い犬ランキング、総勢141犬種を紹介!犬の知能テスト方法も紹介します!」をご覧ください。
ただ、研究は主に「従順さと働く知性」に基づいているため、とても頑固な気質を持つチャウ・チャウは人間の命令を無視して従わなかった可能性もあるため正しい計測ができていない可能性もあります。
どんな性格?
おっとりしているように見えますが、神経質で警戒心が強い一面もあり、体を触られることをあまり好まない犬種です。
そのため子どものいる家庭や、初心者には向いていません。
しつけやすいですか?
マイペースで、とても頑固なためしつけにくいでしょう。
吠えやすい?吠えにくい?
あまり無駄吠えはしませんが、警戒心がとても強いため、縄張り(家)の変化には敏感で、状況を判断し威嚇的に吠えることがあります。
子犬の時から散歩などを通して他の犬や人間とコミュニケーションを取らせるなどの社会化を行うといいでしょう。
抜け毛は多い?少ない?
犬の被毛には以下の2種類あります。
- 皮膚を守るための太くて硬い毛質のオーバーコート(上毛)
- 体の皮膚に近い側にある綿毛のような体温調節を司るアンダーコート(下毛)
上記の二つを持つ犬をダブルコート、アンダーコートのない犬がシングルコートと呼ばれます。
犬の抜け毛は主にアンダーコートが抜けるためダブルコートの犬種は抜け毛が多い犬種になります。
チャウ・チャウは分厚いアンダーコートを持つので抜け毛が多い犬種です。
抜け毛は1年を通してありますが換毛期の春(5〜7月)と秋(9〜11月)は特に抜けます。
ブラッシングの頻度は?
基本的に毎日必要です。
換毛期の春(5〜7月)と秋(9〜11月)は特にこまめに行いましょう。
寒さに強い犬種
とても豊かな被毛を保つためとても寒さに強い犬種です。
ただ、暑さにはとても弱いため夏場の温度管理はとても注意が必要です。
チャウ・チャウが罹りやすい病気とは?
チャウ・チャウが罹りやすい病気には以下のようなものがあります。
股関節形成不全
主に遺伝性の疾患で、股関節を形成している骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)と、大腿骨の噛み合わせが悪くなる病気です。
症状としては・・・
- 腰を左右に振りながら歩く
- 足の動きが不自然
- 散歩を嫌がる
- 階段などの段差を嫌がる
・・・などがあります。
治療法は基本的には体重管理、抗炎症薬や鎮痛剤やサプリメントなどの投薬、レーザー療法などの保存療法を行います。
保存療法で改善が見られない場合は手術などの外科的治療となります。
肘関節形成不全
成長期に発症することが多く、体の成長速度や運動量の増加などによって、関節の設置面の不具合により痛みが発生します。
遺伝的な要因が高いとされています。
放っておくと変形性関節症(骨関節炎)などを発症することがあるので注意が必要です。
治療法は基本的には体重管理、抗炎症薬や鎮痛剤やサプリメントなどの投薬になります。
保存療法で改善が見られない場合は手術などの外科的治療となります。
眼瞼内反症
眼瞼内反症はまぶたが内側に裏返ってしまう病気です。
それによりまつ毛が眼球を刺激してしまうことで炎症を起こし、目の充血や、涙などの症状を起こします。
放置すると角膜潰瘍や瘢痕を起こすこともあり、視力低下などにもつながります。
遺伝的要因な要因が多く、チャウチャウは好発品種です。
根本的な治療には外科的手術が必要になります。
眼瞼外反症
眼瞼外反症はまぶたが外側にめくれてしまう病気です。
結膜が外に露出してしまうため、目が閉じにくくなるため、眼球が乾きやすく、傷が付きやすくなってしまうため角膜潰瘍や瘢痕を起こすこともあり、視力低下などにもつながります。
遺伝的要因な要因が多く、チャウチャウは好発品種です。
根本的な治療には外科的手術が必要になります。
皮膚疾患
チャウ・チャウはダブルコートと言われる、太くて硬い毛質のオーバーコート(上毛)と綿毛のような毛質のアンダーコート(下毛)を持つ犬種です。熱や湿気がこもりやすいため、皮膚炎を起こしやすいです。
皮膚炎の症状としては・・・・
- 身体を痒がる
- 皮膚が赤みを帯びる
- 毛が薄くまだらになる
・・・などです。
食物アレルギーとアトピー性皮膚炎(花粉やダニなど)などに気をつけることで予防が可能です。
チャウ・チャウのドッグフードの選び方とは?
チャウ・チャウのドッグフードの選び方をまとめました。
高タンパク低脂質な食事
チャウ・チャウは食欲旺盛な傾向があり、尚且つ活発ではないためあまり動きたがりません。
そのため、とても太りやすい犬種です。
肥満による関節への負担を考慮すると良質な動物性タンパク質が多く含まれるドッグフードがおすすめです。
関節の健康維持
チャウ・チャウは関節のトラブルが多いため関節の健康維持に配慮されたフードがおすすめです。
グルコサミンやコンドロイチンなどの関節に効果のある成分を含むドッグフードを選びましょう。
具体的には原材料に緑イ貝などが含まれるドッグフードがオススメです。
皮膚を強く保つ
皮膚を強く保つ原材料がバランスよく含まれるドッグフードがおすすめです。
必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6は皮膚の水分保持を助けてくれます。
皮膚の水分保持を適切に行えるようにすることでバリア機能の効果が期待できます。
また、天然由来の亜鉛やビタミンEなどもおすすめです。
亜鉛は被毛を構成するタンパク質であるケラチンの生成を助けます。
美しい被毛を維持するために一役買ってくれます。
ビタミンEは強力な抗酸化作用があります。
アレルギーケアに新奇タンパク質&グレインフリー
新奇タンパク質は愛犬が今までに食べたことがないタンパク質のことで免疫の過剰反応によるアレルギー反応がでづらいといった特徴があります。具体的な食材としては鹿肉、ラム肉、魚、カンガルー、ウサギなどです。
サイズは中粒(普通)〜がおすすめ
まずは中粒サイズにしましょう。
愛犬の好みもありますので様子を見ながら最適なサイズを見極めましょう。
チャウ・チャウにオススメのドッグフードとは?
チャウ・チャウにオススメのドッグフードを選びました。
POCHI ザ・ドッグフード ベーシック ワイルドサーモン
POCHI ザ・ドッグフードはプレミアムドッグフード専門店POCHI企画のオールライフステージ総合栄養食です。
高タンパク・低脂質
タンパク質は30%以上、脂質は10%以上となっているため、太りやすいチャウ・チャウにはおすすめです。
関節ケアに緑イ貝
緑イ貝は、関節症状を持つ子向けのサプリメントによく使用されている成分で、大型犬に多い関節のトラブルにも効果が期待できます。
グレイン・グルテンフリー
グレイン・グルテンフリーでアレルギーに配慮されています。
食物繊維はアルファルファや、えんどう豆、スイートポテトなどから補えます。
美しい被毛のためのオメガ3必須脂肪酸
サーモン油でオメガ3脂肪であるDHA・EPAがしっかり含まれています。
オメガ6脂肪酸はヒマワリ油で補われています。
Nutro ナチュラルチョイス ラム&玄米 13.5kg
ニュートロは自然素材、栄養バランス、品質、美味しさにこだわっている、2026年に100周年を迎える大手ドッグフードメーカーです。
豊富なラインナップの中でもおすすめはラム&玄米です。
低価格&大容量パッケージ
ナチュラルチョイスは2kg、4kg、7.5kg、13.5kgと豊富なパッケージが用意されています。
amazonの場合だと2kgのパッケージは1,500円/kgを超えてしまいますが、13.5kgのパッケージになってくると1,100円/kgほどまで価格が下がってきます。フードの内容もよく、コスパ抜群のドッグフードです。
低アレルギー原材料
Nutro ナチュラルチョイス ラム&玄米は、第一主原料にアレルゲンになりづらい、ラム肉を使用しています。
玄米やオートミールなどがバランスよく含まれていて、消化吸収に配慮されています。
皮膚の健康維持
ラム肉はビタミンB12、亜鉛などが含まれます。
ビタミンB12には細胞分裂を促進し、肌の新陳代謝を改善する働きがあります。
亜鉛はタンパク質の合成に関わり不足すると皮膚炎などのトラブルが起きやすくなります。
また原材料の亜麻仁はオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)とオメガ6脂肪酸をバランスよく含むため、チャウ・チャウのゴージャスな被毛を美しく維持することに適しています。
関節のケアにグルコサミンとコンドロイチン
関節軟骨を強化するグルコサミン・コンドロイチンが含まれています。
チャウ・チャウの重い体を支えるために最適な成分です。
タンパク質量は控えめ
低価格なナチュラルチョイスですがタンパク質の量は少し控えめです。
活動量が多いようであれば価格は上がってきますがたんぱく質量をもっと多く含むものを検討しましょう。
チャウ・チャウの1ヶ月の食事代は?
チャウ・チャウの1ヶ月の食事代は22,000円程度が目安です。
以下の条件で想定しました。
ドッグフードの価格 = 2,000円/1kg ドッグフードのカロリー = 350kcal 犬の体重 = 25kg(標準体型) 犬の年齢 = 5歳(避妊・去勢済み) |
1日に必要なカロリーは1252kcal、1日に必要なドッグフードは358g(月11kg)です。
必要なドッグフードの量は自動計算で簡単に確認できます。
※上記はあくまで参考値になり、ドッグフードの価格、おやつ、トッピングなどで変動します。