今回はホワイト・スイス・シェパード・ドッグの特徴、飼いやすさ、散歩の量や頻度、罹りやすい病気、月の食事代などについてまとめました。
目次
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの特徴とは?
真っ白な毛並みが美しい、ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ。
聞いたことのない方も多いのではないでしょうか。しかし、「シェパード」と言えば、聞いたこともあるはずです。
このホワイト・スイス・シェパード・ドッグの祖先は、みなさんがよくご存知のジャーマン・シェパードと言われています。
ジャーマン・シェパードと同様に、活発で警戒心が強く、とても知的な犬種です。元々、スイスで牧畜犬として活躍しており、活動量はとても多いです。
そのため、毎日の散歩は欠かせません。
運動が大好きな犬種のため、適度な運動を行わないと問題行動に繋がることがあります。
飼育するにあたり、庭や走り回れるスペースがあると、運動不足解消になります。そのため、都会よりも田舎で飼育されることが推奨されています。
とても頭が良く、エネルギッシュで、そして用心深いため、番犬としてとても優秀です。ま
た、頭は良いですが自信と自己主張の強い性格のため、しっかりとした飼い主との信頼関係が必要になります。
他の犬に対し吠えることもあるため、躾を行う必要があります。成熟するまでに時間がかかると言われているため、忍耐強くトレーニングを行なう必要があります。また、子犬の時期に家族や子供、他の犬など様々なものと触れ合い慣れていくことが大切です。
小さな子供に対してはとても優しく、家族のことが大好きです。社交性も高く、どんな人とでも仲良くなれると言われています。良好な信頼関係を築くことで、最高な家族の一員となるでしょう。
日本国内においては、一般社団法人ジャパンケネルクラブの犬種別登録件数は197頭、134犬種中、第44位となっています
参考:https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/24042
サイズ | 大型犬 |
体高 | 53〜66cm |
体重 | 25〜40kg |
毛色 | ホワイト |
原産地 | スイス |
平均寿命 | 10〜12年 |
知能 | 賢い |
吠え | 吠えやすい |
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグは飼いやすい?
体のサイズが大きく、たくさんの運動量も必要、知能は高いですが頑固なため、しつけが少し難しく飼いにくいでしょう。
必要な散歩量はどのくらい?
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグは体格が大きいことに加え、筋肉量が多いため、たくさんの運動量を必要とします。
1日2回各60分以上の散歩が必要です。
とても知能が高いため単調な散歩ではなく、ジョギングやドッグランでのボール遊び、また、いろんな匂いを感じれるような充実した散歩がおすすめです。
子犬(成長期)の場合は激しい運動をすると発達中の関節を痛めてしまうことがありますので、距離や時間の調整、柔らかい芝生を歩かせるなど気を配る必要があります。
おおよそ12〜18ヶ月で体は成長が完了しますのでそれまでは愛犬の様子を見ながら適切な散歩量、強度を見極めましょう。
賢いですか?
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグが国際畜犬連盟に正式に登録されたのは2011年と比較的新しい犬種のため、研究結果がありません。ただ、祖先と言われるジャーマン・シェパードはとても賢い犬種ということが研究からわかっています。
コロンビア大学の博士号を取得したスタンリー・コレン氏が発表した研究結果である犬の知能ランクによるとホワイト・スイス・シェパード・ドッグは141犬種の中で3位となっています。
警察犬、軍用犬として世界中で活躍している犬種ということもそれを裏付けるものでしょう。
詳しくは「賢い犬ランキング、総勢141犬種を紹介!犬の知能テスト方法も紹介します!」をご覧ください。
どんな性格?
活発で警戒心の強い犬種です。
ただ、主従関係を結ぶと、とても従順で、家族への愛情が深いこともあり最高のパートナーになってくれるでしょう。
しつけやすいですか?
信頼関係、主従関係をしっかり結ぶ必要があります。
頑固で自己主張の強い面があるため、しつけには根気が必要です。
ただ、とても賢い犬種なので良好な関係が構築できればいろんなことを覚えてくれるでしょう。
吠えやすい?吠えにくい?
吠えやすい犬種です。賢い犬種ですので、育て方次第で無駄吠えのない子に育ちます。
子犬の時に散歩や遊びを通して、飼い主以外の人間が危険でないことを認識させましょう。
また、子犬の時からドッグランなどで他の犬と遊ばせてあげることで、他の犬とも仲良くできる子に育ちます
抜け毛は多い?少ない?
犬の被毛には以下の2種類あります。
- 皮膚を守るための太くて硬い毛質のオーバーコート(上毛)
- 体の皮膚に近い側にある綿毛のような体温調節を司るアンダーコート(下毛)
上記の二つを持つ犬をダブルコート、アンダーコートのない犬がシングルコートと呼ばれます。
犬の抜け毛は主にアンダーコートが抜けるためダブルコートの犬種は抜け毛が多い犬になります。
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグはダブルコートなので抜け毛が多いです。
さらに体格も大きいこともあり、体表の面積が広くよく抜けます。
換毛期の春(5〜7月)と秋(9〜11月)は抜け毛が増える傾向があります。
ブラッシングの頻度は?
毎日がおすすめです。
ブラッシングは被毛だけでなく、皮膚の血行促進効果もあるので、可能であれば毎日行うのがおすすめです。
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグが罹りやすい病気とは?
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグが罹りやすい病気には以下のようなものがあります。
変性性脊髄症
変性性脊髄症は脊椎が変形する病気で、遺伝子の変異のよって、タンパク質の凝集(細胞などに蓄積して塊になる)が引き起こされて脊髄の運動神経細胞が傷つけることによるものだとされています。
参考:https://www.jbc.org/article/S0021-9258(23)01826-4/fulltext
主に遺伝的な要因が多くホワイト・スイス・シェパード・ドッグは特に罹りやすい傾向があります。
これは祖先であるとされるジャーマン・シェパードも同様です。
後ろ足を引き摺るように歩いたり、ふらつきなどによって飼い主が気づきます。
成犬時に発症し、後ろ足の筋力が衰退していきます。
時間をかけてゆっくりと進行し、いずれ前足にも波及していきます。
起立困難、排便・排尿障害などが出てきます。
さらに首の脊髄までに病変が及ぶと呼吸する筋力がなくなってしまいなくなってしまいます。
治療法はありませんが、リハビリなどの理学的療法、体重管理、抗酸化作用をもつサプリメントの投与などで病気の進行を遅らせることができるとされています。
股関節形成不全
主に遺伝性の疾患で、股関節を形成している骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)と、大腿骨の噛み合わせが悪くなる病気です。
大型犬に多く、ホワイト・スイス・シェパード・ドッグにはよく見られる病気です。
症状としては・・・
- 腰を左右に振りながら歩く
- 足の動きが不自然
- 散歩を嫌がる
- 階段などの段差を嫌がる
・・・などがあります。
治療法は基本的には体重管理、抗炎症薬や鎮痛剤やサプリメントなどの投薬、レーザー療法などの保存療法を行います。
保存療法で改善が見られない場合は手術などの外科的治療となります。
肘関節形成不全
遺伝的な要因が高いとされ、股関節形成不全と同様にホワイト・スイス・シェパード・ドッグで多く見られる症状です。
成長期に発症することが多く、体の成長速度や運動量の増加などによって、関節の設置面の不具合により痛みが発生します。
放っておくと変形性関節症(骨関節炎)などを発症することがあるので注意が必要です。
治療法は基本的には体重管理、抗炎症薬や鎮痛剤やサプリメントなどの投薬になります。
保存療法で改善が見られない場合は手術などの外科的治療となります。
フォン・ヴィレブランド病
先天性の血液の病気で遺伝的な要因によって発症します。
血液に含まれるフォン・ヴィレブランド因子の作られる量が少ないことや、壊れてしまっていることで血がかたまらず、怪我をすると出血が止まらなくなる病気です。
基本的には軽度であれば無症状ですが怪我をした際には出血は止まりずらいです。
さらに重度の場合には、失血や貧血によって死亡するケースもあります。
治療法は、出血が止まらない場合は投薬によってフォン・ヴィレブランド因子を補い止血します。
日々の生活で怪我をしないように過ごす必要があります。
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグのドッグフードの選び方とは?
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグのドッグフードの選び方をまとめました。
大型犬に多い悩みである関節に配慮した成分
グルコサミンやコンドロイチンなどの関節に効果のある成分を含むドッグフードを選びましょう。
具体的には原材料に緑イ貝などが含まれるドッグフードがオススメです。
免疫力を高める食事
大型犬は一般的に小型犬と比べるとガンの罹患率が多い言われます。
免疫力の維持・向上が予防になるかもしれません。
以下のような食事です。
腸内環境を整える
免疫機能の多くは腸に集まっています。
そのため、腸内環境を維持することで免疫力の向上が期待できます。
乳酸菌、オリゴ糖などが含まれるドッグフードがおすすめです。
血液を健康な状態に保つ
DHA、EPAを多く含む青魚は、免疫力アップや血液を健康に保つ効果が期待でき、がんの予防につながるとされています。
皮膚と被毛を健康に役立つ成分
必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6が適度に含まれるフードがおすすめです。
これらの必須脂肪酸は皮膚の水分保持を助けてくれます。
また、天然由来の亜鉛やビタミンEなどもおすすめです。
亜鉛は被毛を構成するタンパク質であるケラチンの生成を助けます。
美しい被毛を維持するために一役買ってくれます。
ビタミンEは強力な抗酸化作用があります。
アレルギーケアに新奇タンパク質&グレインフリー
新奇タンパク質は愛犬が今までに食べたことがないタンパク質のことで免疫の過剰反応によるアレルギー反応がでづらいといった特徴があります。具体的な食材としては鹿肉、ラム肉、魚、カンガルー、ウサギなどです。
価格も大事
30キロくらいのホワイト・スイス・シェパード・ドッグになってくると月に必要なドッグフードは12kgほどになります。
そのため、価格のことも考慮する必要もあります。
大容量のパッケージを扱っているドッグフードだと内容のいいものを低価格で購入できるのでおすすめです。
サイズは中粒〜がおすすめ
まずは中粒サイズを与えてみましょう。
愛犬の様子を見ながら最適なサイズを見極めましょう。
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグにオススメのドッグフードとは?
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの罹りやすい病気などを参考にドッグフードを選びました。
ACANA
プレミアムペットフードの定番、アカナです。
その中でもおすすめは、「パシフィカドッグ」「クラシック・レッドミートレシピ」です。
商品名 | おすすめ度 | 価格(1kg) | ショップ |
---|---|---|---|
アカナ(ACANA) 「パシフィカドッグ」 | 4 | 2610円 (Amazon調べ2024.08.23) | |
アカナ「クラシック・レッドミートレシピ」 | 4 | 2154円 (Amazon調べ2024.08.23) |
筋肉量の多いホワイト・スイス・シェパード・ドッグに最適な高タンパク質
良質な動物性タンパク質がパシフィカドッグは70%以上(タンパク質35%以上)、クラシック・レッドミートレシピは50%以上(タンパク質29%以上)使用されています。
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの筋力維持に最適なタンパク質量です。
低アレルギー原材料
「パシフィカドッグ」は魚、「クラシック・レッドミートレシピ」はラム肉が第一主原料のドッグフードです。
いずれも低アレルゲンな原材料です。
クラシック・レッドミートレシピのメリット
「クラシック・レッドミートレシピ」に含まれるラム肉はビタミンB12、亜鉛などが含まれます。
ビタミンB12には細胞分裂を促進し、肌の新陳代謝を改善する働きがあります。
亜鉛はタンパク質の合成に関わり不足すると皮膚炎などのトラブルが起きやすくなります。
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの皮膚の健康を保つのに最適です。
パシフィカドッグ
「パシフィカドッグ」は天然ニシン、イワシ、カレイ、シルバーヘイク、メバルなどの魚肉が使用されていてグレインフリー(穀物不使用)。
必須脂肪酸であるオメガ3が豊富なため、美しい被毛と皮膚の健康維持を役立ってくれます。
Nutro ナチュラルチョイス ラム&玄米 13.5kg
ニュートロは自然素材、栄養バランス、品質、美味しさにこだわっている、2026年に100周年を迎える大手ドッグフードメーカーです。
豊富なラインナップの中でもおすすめはラム&玄米です。
低価格&大容量パッケージ
ナチュラルチョイスは2kg、4kg、7.5kg、13.5kgと豊富なパッケージが用意されています。
amazonの場合だと2kgのパッケージは1,500円/kgを超えてしまいますが、13.5kgのパッケージになってくると1,100円/kgほどまで価格が下がってきます。フードの内容もよく、コスパ抜群のドッグフードです。
低アレルギー原材料
Nutro ナチュラルチョイス ラム&玄米は、第一主原料にアレルゲンになりづらい、ラム肉を使用しています。
玄米やオートミールなどがバランスよく含まれていて、消化吸収に配慮されています。
皮膚の健康維持
ラム肉はビタミンB12、亜鉛などが含まれます。
ビタミンB12には細胞分裂を促進し、肌の新陳代謝を改善する働きがあります。
亜鉛はタンパク質の合成に関わり不足すると皮膚炎などのトラブルが起きやすくなります。
また原材料の亜麻仁はオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)とオメガ6脂肪酸をバランスよく含むため、ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの健康な皮膚の維持と美しい被毛を作り出すことに適しています。
関節のケアにグルコサミンとコンドロイチン
関節軟骨を強化するグルコサミン・コンドロイチンが含まれています。
大型犬に多い関節の悩みには最適です。
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの1ヶ月の食事代は?
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの1ヶ月の食事代は24,600円程度が目安です。
以下の条件で想定しました。
ドッグフードの価格 = 2,000円/1kg ドッグフードのカロリー = 350kcal 犬の体重 = 30kg(標準体型) 犬の年齢 = 5歳(避妊・去勢済み) |
1日に必要なカロリーは1436kcal、1日に必要なドッグフードは410g(月12.3kg)です。
必要なドッグフードの量は自動計算で簡単に確認できます。
※上記はあくまで参考値になり、ドッグフードの価格、おやつ、トッピングなどで変動します。