犬暮らし

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狆(チン)は飼いやすい?特徴や賢さ、罹りやすい病気などを徹底解説

今回は狆の特徴、飼いやすさ、散歩の量や頻度、罹りやすい病気、月の食事代などについてまとめました。

狆の特徴とは?

狆は絹のようなコートが特徴的です。
まるで貴族のような見た目の狆は、中国で生まれたと考えられています。狆は、知的で礼儀正しい反面、性格は頑固と言われており、トレーニングには忍耐力が必要になります。しかし、性格はとても温厚で遊び心があります。穏やかで吠えることも少ないです。
高い場所が好きで高い場所に登る能力が高く、家の中の高い場所にいることを好みます。
小型であることから、室内でも非常に飼いやすいでしょう。一人でいることを不幸としない傾向にあり、長時間のお留守番も得意です。猫のような気質を持った犬種と言われています。
また、温厚な性格から人からも犬からも好かれる犬種です。運動量も多くは必要とせず、室内で遊ぶだけでも十分と言えます。
狆は、興奮した時に「狆スピン」と言われるダンスをすることがあります。

そんな愛おしさに溢れた犬種です。狆と一緒に生活をする中で1番気をつけないといけないことは、コートの手入れです。そのエレガントな見た目を維持するためには、適度なブラッシングが必要となります。狆は大きくて広い頭、大きな目、そして平らな顔をもつユニークな外見も持ち合わせています。その見た目は、エレガントなだけではなく愛らしさも兼ね備えています。

日本国内においては、一般社団法人ジャパンケネルクラブの犬種別登録件数は282頭、134犬種中、第40位となっています。
参考:https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/24042

サイズ 小型犬
体高 20〜27cm
体重 3〜5kg
毛色 ブラック、ホワイト、レッド
原産地 中国
平均寿命 10〜12年
知能 中程度〜あまり賢くない
吠え 吠えにくい

狆は飼いやすい?

豪華な被毛はこまめなブラッシングが必要で、頑固な気質を持っていることもありしつけが難しいため飼いにくいと感じることが多いでしょう。ただ、留守番も得意です。高いところが好きということもあり、少し猫の気質に近いかもしれません。

必要な散歩量はどのくらい?

狆は多くの運動量を必要としません。
1日1〜2回各10〜15分以上の散歩で満足するでしょう。
子犬(成長期)の場合は激しい運動をすると発達中の関節を痛めてしまうことがありますので、距離や時間の調整、柔らかい芝生を歩かせるなど気を配る必要があります。
おおよそ12〜18ヶ月で体は成長が完了しますのでそれまでは愛犬の様子を見ながら適切な散歩量、強度を見極めましょう。

賢いですか?

コロンビア大学の博士号を取得したスタンリー・コレン氏が発表した研究結果である犬の知能ランクによると狆は141犬種の中で116位とあまり優れない結果です。
これは頑固な気質が影響していると思われます。
詳しくは「賢い犬ランキング、総勢141犬種を紹介!犬の知能テスト方法も紹介します!」をご覧ください。

どんな性格?

とても温厚で遊び心があります。穏やかで吠えることも少なく、一人での時間もあまり苦にならない子が多く、高い場所が好きという猫に似た気質を持っています。

しつけやすいですか?

頑固な気質からしつけにくいと感じることが多いでしょう。

吠えやすい?吠えにくい?

とても吠えにくい犬種です。

抜け毛は多い?少ない?

犬の被毛には以下の2種類あります。

  • 皮膚を守るための太くて硬い毛質のオーバーコート(上毛)
  • 体の皮膚に近い側にある綿毛のような体温調節を司るアンダーコート(下毛)

上記の二つを持つ犬をダブルコート、アンダーコートのない犬がシングルコートと呼ばれます。
犬の抜け毛は主にアンダーコートが抜けるためダブルコートの犬種は抜け毛が多い犬になります。
狆はダブルコートなので抜け毛が多いです。
特に豪華な被毛を持っていることもありとても多く抜けます。
換毛期の春(5〜7月)と秋(9〜11月)は抜け毛が増える傾向があります。

ブラッシングの頻度は?

毎日がおすすめです。
ブラッシングは被毛だけでなく、皮膚の血行促進効果もあるので、可能であれば毎日行うのがおすすめです。

狆が罹りやすい病気とは?

狆が罹りやすい病気には以下のようなものがあります。

レッグ・カルべ・ペルテス(大腿骨頭無菌性壊死病)

レッグ・カルべ・ペルテスは股関節を形成する後ろ足の大腿骨の骨頭部分(先端)への十分な血液が供給できなくなり骨頭部分が壊死していく病気です。
血液供給ができなくなる理由はわかっておらずホルモン、遺伝的因子などが原因ではないかと言われています。
〜12ヶ月までの成長期に多く見られます。

後ろ足を引き摺るように歩いたりすることで飼い主が気がづくことが多いです。
大腿骨、骨頭部分の壊死が進むと患部に骨折などが起きます。
痛みは鎮痛剤を使用しますが、一度、壊死した部分は再生することはないため、壊死した骨頭部分を切除する外科手術が必要になります。

肥満

基本的に狆は活動量が少ないのでとても太りやすい犬種です。
肥満はさまざまな病気を引き起こします。
特に関節には大きな負担がかかるので注意が必要です。
運動量が少ない場合は食事量の調整を行なって体重をコントロールしてあげましょう。

狆のドッグフードの選び方とは?

狆のドッグフードの選び方をまとめました。

低脂質・高タンパク

運動量が少なくなることが多いため肥満防止に低脂肪・高タンパクな食事がおすすめです。

皮膚の健康維持

必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6が適度に含まれるフードがおすすめです。
これらの必須脂肪酸は皮膚の水分保持を助けてくれます。

アレルギー対策のドッグフード

健康な皮膚を保つためにもアレルギー対策は必須です。

新奇タンパク質

最近では穀物不使用のドッグフードが人気でアレルギー対策になると言われていますが、穀物類よりも肉類の方が多くアレルギーの原因になりやすいです。
それはアレルギーはタンパク質への過剰反応によるためです。
新奇タンパク質は愛犬が今までに食べたことがないタンパク質のことで免疫の過剰反応によるアレルギー反応がでづらいといった特徴があります。
具体的な食材としては鹿肉、ラム肉、魚、カンガルー、ウサギなどです。
アレルギーを起こさないことで、皮膚の健康、美しい皮毛の維持につながります。

グレイン・グルテンフリー

穀物は肉や乳製品に比べてアレルギー反応の起こりにくい食材ですが、アレルギーのリスクがあるため穀物の含まれないドッグフードがおすすめです。

関節のケアにグルコサミンとコンドロイチン

関節軟骨を強化するグルコサミン・コンドロイチンが含まれています。

サイズは小粒がおすすめ

マズル(鼻)が少し短いので小粒の方が口に入れやすいです。まずは小型犬用の小粒サイズにしましょう。
ただ、愛犬の好みもありますので様子を見ながら最適なサイズを見極めましょう。

狆にオススメのドッグフードとは?

狆の罹りやすい病気などを参考にドッグフードを選びました。

yum yum yum!(ヤムヤムヤム)

ヤムヤムヤムドッグフードは国産のドッグフードで品質の高い原材料を使用しています。
主原料に使われるチキンは九州産の若鶏生肉のみ、マグロは静岡で水揚げ、タラは北海道産となっています。
馬肉は人間用の食用肉としてカナダやアルゼンチン、ポーランド等から輸入していますが赤身のみで品質が保証されたものを使用しています。

商品名おすすめ度価格(1kg)ショップ
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低脂質フード

粗脂肪8.5%と、低脂質なフードで、運動量が少なく、太りやすい狆にはとてもおすすめです。

低アレルギー原材料

第一主原料はマグロと馬肉で共に低アレルギーの原材料です。
ただ、マグロには豚脂、卵黄パウダーが、馬肉には卵黄パウダーが含まれます。
基本的にアレルギーはタンパク質に反応しますので豚脂はタンパクが検出されないレベルで生成されている場合が多いためアレルギー反応は出ずらいです。
卵黄パウダーについても、アレルギーのでやすい白身は含まないためこちらも低アレルギーです。

マグロの特徴

マグロはオメガ3系脂肪酸のDHAやEPAを多く含み抗炎症作用とアレルギー改善、皮膚炎の改善、免疫力のアップなどが期待できます。また、皮膚や被毛を美しく保ちます。

馬肉の特徴

馬肉にはビタミンA、ビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンAは美しい皮膚や被毛の維持に効果があります。ビタミンEは強力な抗酸化作用があり、皮膚や血管の老化を防止する作用と免疫力の効果が期待できます。馬肉与えることによって涙やけ、毛並みが改善されたという口コミが多くあります。

粒のサイズは狆に最適な小粒

粒のサイズは直径8mm程度の小粒仕様で狆には最適です。

狆の1ヶ月の食事代は?

狆の1ヶ月の食事代は9,000円程度が目安です。
以下の条件の場合で想定しました。

ドッグフードの価格 = 2,000円/1kg
ドッグフードのカロリー = 350kcal
犬の体重 = 8kg(標準体型)
犬の年齢 = 5歳(避妊・去勢済み)

1日に必要なカロリーは533kcal、1日に必要なドッグフードは152g(月4.5kg)です。
必要なドッグフードの量は自動計算で簡単に確認できます。

※上記はあくまで参考値になり、ドッグフードの価格、おやつ、トッピングなどで変動します。

ドッグフードの評価一覧