今回はワイアー・フォックス・テリアの特徴、飼いやすさ、散歩の量や頻度、罹りやすい病気、月の食事代などについてまとめました。
目次
ワイアー・フォックス・テリアの特徴とは?
ワイアー・フォックス・テリアは、名前にもあるように、元々キツネを狩るために飼育されていました。
そのため、動く物を追う習性があり、とても持久力も高い犬種です。
動く物を追う習性が、小さい頃からのトレーニングでコントロールできるようにしておいた方がいいでしょう。
また、体の大きさのわりにとても運動量が多く、運動不足になると問題行動を起こす恐れがあります。
1日2回それぞれ30分以上の運動は欠かさず行いましょう。
比較的吠えやすい犬種のため、番犬としては優秀ですがマンションなどの集合住宅では問題行動になることも多いでしょう。
子犬の時から人間の社会に慣れさせることや、家の外に危険がないこと、他の犬と遊ばせるなどして社交性を身につけることが必要です。
性格は活発で愛情深く、家族を大切にします。
ただ、他の犬と喧嘩することもしばしばあり、その自信から自分より大きな犬種でも、喧嘩をしてしまいます。そのため、小さい頃からしっかりとトレーニングすることが大切です。また、ボール遊びや水遊びが大好きです。ボールがあれば1日中遊んでいられます。
日本国内においては、一般社団法人ジャパンケネルクラブの犬種別登録件数は156頭、134犬種中、第51位となっています
参考:https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/24042
サイズ | 小型犬 |
体高 | 38cm程度 |
体重 | 6~8㎏ |
毛色 | ホワイト&ブラック、ホワイト&タン、ホワイト |
原産地 | イギリス |
平均寿命 | 12〜15才 |
知能 | 中程度 |
吠え | 吠えやすい |
ワイアー・フォックス・テリアは飼いやすい?
小型犬のわりに運動量は必要、活発で喧嘩っ早いところがあるため飼いにくいと感じることが多いでしょう。
必要な散歩量はどのくらい?
必要な散歩は1日2回、各回30分以上必要です。
また、とても活発な犬種ですのでドッグランで自由に遊ばせてあげたりと充実した運動が必要です。
子犬(成長期)の場合は激しい運動をすると発達中の関節を痛めてしまうことがありますので、距離や時間の調整、柔らかい芝生を歩かせるなど気を配る必要があります。
おおよそ12〜18ヶ月で体は成長が完了しますのでそれまでは愛犬の様子を見ながら適切な散歩量、強度を見極めましょう。
賢いですか?
賢さは中程度と言われています。
コロンビア大学の博士号を取得したスタンリー・コレン氏が発表した研究結果である犬の知能ランクによるとワイアー・フォックス・テリアは141犬種の中で98位となっています。
詳しくは「賢い犬ランキング、総勢141犬種を紹介!犬の知能テスト方法も紹介します!」をご覧ください。
どんな性格?
性格は活発で愛情深く、家族を大切にします。ただ、攻撃性がある子が多く喧嘩っ早いところがあります。子犬の時から他の犬と触れ合う機会を設けてあげたりと社会性を身につけることが必要でしょう。
しつけやすいですか?
集中力が低く、少し頑固なところがありますので、しつけにくいと感じることが多いでしょう。
吠えやすい?吠えにくい?
喧嘩っぱやく吠えやすいです。
抜け毛は多い?少ない?
犬の被毛には以下の2種類あります。
- 皮膚を守るための太くて硬い毛質のオーバーコート(上毛)
- 体の皮膚に近い側にある綿毛のような体温調節を司るアンダーコート(下毛)
上記の二つを持つ犬をダブルコート、アンダーコートのない犬がシングルコートと呼ばれます。
犬の抜け毛は主にアンダーコートが抜けるためダブルコートの犬種は抜け毛が多い犬種になります。
ワイアー・フォックス・テリアはダブルコートの犬種のため抜け毛が多い犬種に分類されます。ただ、短毛でカールがかかっているため他のダブルコート犬種より少ないと感じるでしょう。
ブラッシングの頻度は?
基本的に毎日必要です。
換毛期の春(5〜7月)と秋(9〜11月)は特にこまめに行いましょう。
ワイアー・フォックス・テリアが罹りやすい病気とは?
ワイアー・フォックス・テリアが罹りやすい病気には以下のようなものがあります。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼、通称パテラと言います。
小型犬に多い病気で、膝の皿が外れてしまう(脱臼)病気です。
原因は主に遺伝によるものですが、外傷が原因になる場合もあります。
症状としては・・・
- 足を気にしている様子
- 歩き方に違和感がある
- 後ろ足が上がらない
- スキップするように歩く
といったものがあります。
また、パキッと音が鳴ったり、目視で変形している様子が見られることもあります。
この病気はグレードによって分かれています。
グレード I
手で膝を伸ばすと外れるが、手を離すと元の位置に戻る。
基本的に無症状の状態が多い。
グレード II
膝を曲げたり、伸ばしたりすると外れる、また、手で戻してあげないと元の位置に戻りません。
スキップしたり、足を気にしたりなど症状が出てきます。
グレード III
継続的に脱臼していて、手で戻すことができるが、手を離すと自然に外れる。
グレードIIIより先は歩行時に継続的に姿勢などに異常が出てきます。
グレード IV
継続的に脱臼していて、手で戻すこともできない
治療法は投薬や体重管理、外科手術になります。
レッグ・カルべ・ペルテス(大腿骨頭無菌性壊死病)
レッグ・カルべ・ペルテスは股関節を形成する後ろ足の大腿骨の骨頭部分(先端)への十分な血液が供給できなくなり骨頭部分が壊死していく病気です。
血液供給ができなくなる理由はわかっておらずホルモン、遺伝的因子などが原因ではないかと言われています。
〜12ヶ月までの成長期に多く見られます。
後ろ足を引き摺るように歩いたりすることで飼い主が気がづくことが多いです。
大腿骨、骨頭部分の壊死が進むと患部に骨折などが起きます。
痛みは鎮痛剤を使用しますが、一度、壊死した部分は再生することはないため、壊死した骨頭部分を切除する外科手術が必要になります。
甲状腺機能低下症
甲状腺の機能不全により甲状腺ホルモンの分泌が少なくなる病気で、大型犬によく見られる病気です。
原因は免疫機能の異常で、甲状腺の組織を破壊してしまうことによるものが主です。
症状としては・・・
- 元気がない
- 散歩の時などにすぐに疲れる
- 散歩に行きたがらない
- 食べる量は変わっていないのに太る
- 顔が腫れぼったく悲しそうな表情に見える
・・・などがあります。
治療法としては甲状腺ホルモンを投薬することになります。
何かしらの病気が原因で患っている場合を除いて生涯を通して投薬が必要になります。
白内障
目の表面に白い膜が張ったように眼球が白く濁る病気です。
視力の低下、最悪の場合は失明することもあります。
加齢、代謝、外傷などが要因となる場合と、遺伝的な要因となる場合があります。
年齢と共に発症しやすい病気ですが、遺伝的な要因の場合は若いうちから起こります。
治療法は基本的には外科手術となり、白い濁りの原因である水晶体を取り除きます。
ワイアー・フォックス・テリアのドッグフードの選び方とは?
ワイアー・フォックス・テリアのドッグフードの選び方をまとめました。
関節ケア
運動量が多くなりやすいワイアー・フォックス・テリアには関節の健康維持のためにグルコサミンやコンドロイチンなどの関節に効果のある成分を含むドッグフードを選びましょう。
具体的には原材料に緑イ貝などが含まれるドッグフードがオススメです。
また、関節症の原因になる肥満についても考えなければなりません。
筋肉質な体型を維持するタンパク質と低脂質なフード
ワイアー・フォックス・テリアは体は小さいですが狩猟犬として活躍していたこともあり、多くの筋肉量を持っています。そのため、筋肉質な体型を維持するために良質な動物性タンパク質が多く含まれるドッグフードがおすすめです。
健康な皮膚を保つ成分
必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6が適度に含まれるフードがおすすめです。
これらの必須脂肪酸は皮膚の水分保持を助けてくれます。
また、天然由来の亜鉛やビタミンEなどもおすすめです。
亜鉛は被毛を構成するタンパク質であるケラチンの生成を助けます。
美しい被毛を維持するために一役買ってくれます。
アレルギーケアに新奇タンパク質&グレインフリー
新奇タンパク質は愛犬が今までに食べたことがないタンパク質のことで免疫の過剰反応によるアレルギー反応がでづらいといった特徴があります。具体的な食材としては鹿肉、ラム肉、魚、カンガルー、ウサギなどです。
サイズは小粒がおすすめ
まずは小型犬用の小粒サイズにしましょう。
愛犬の好みもありますので様子を見ながら最適なサイズを見極めましょう。
ワイアー・フォックス・テリアにオススメのドッグフードとは?
ワイアー・フォックス・テリアの罹りやすい病気などを参考にドッグフードを選びました。
ACANA
プレミアムペットフードの定番、アカナです。
その中でもおすすめは、「パシフィカドッグ」「クラシック・レッドミートレシピ」です。
商品名 | おすすめ度 | 価格(1kg) | ショップ |
---|---|---|---|
アカナ(ACANA) 「パシフィカドッグ」 | 4 | 2610円 (Amazon調べ2024.08.23) | |
アカナ「クラシック・レッドミートレシピ」 | 4 | 2154円 (Amazon調べ2024.08.23) |
筋肉量の維持に良質なタンパク質
良質な動物性タンパク質がパシフィカドッグは70%以上(タンパク質35%以上)、クラシック・レッドミートレシピは50%以上(タンパク質29%以上)使用されています。
ワイアー・フォックス・テリアの筋力維持に最適なタンパク質量です。
低アレルギー原材料
「パシフィカドッグ」は魚、「クラシック・レッドミートレシピ」はラム肉が第一主原料のドッグフードです。
いずれも低アレルゲンな原材料です。
クラシック・レッドミートレシピのメリット
「クラシック・レッドミートレシピ」に含まれるラム肉はビタミンB12、亜鉛などが含まれます。
ビタミンB12には細胞分裂を促進し、肌の新陳代謝を改善する働きがあります。
亜鉛はタンパク質の合成に関わり不足すると皮膚炎などのトラブルが起きやすくなります。
ワイアー・フォックス・テリアの皮膚の健康を保つのに最適です。
パシフィカドッグ
「パシフィカドッグ」は天然ニシン、イワシ、カレイ、シルバーヘイク、メバルなどの魚肉が使用されていてグレインフリー(穀物不使用)。
必須脂肪酸であるオメガ3が豊富なため、美しい被毛と皮膚の健康維持を役立ってくれます。
POCHI ザ・ドッグフード ベーシック ワイルドサーモン
POCHI ザ・ドッグフードはプレミアムドッグフード専門店POCHI企画のオールライフステージ総合栄養食です。
充分なタンパク質量
タンパク質は30%以上含まれていて、運動量が多くなりやすいワイアー・フォックス・テリアには最適です。
関節ケアに緑イ貝
緑イ貝は、関節症状を持つ子向けのサプリメントによく使用されている成分で、運動量の多いワイアー・フォックス・テリアには最適です。
グレイン・グルテンフリー
グレイン・グルテンフリーでアレルギーに配慮されています。
食物繊維はアルファルファや、えんどう豆、スイートポテトなどから補えます。
美しい被毛のためのオメガ3必須脂肪酸
サーモン油でオメガ3脂肪であるDHA・EPAがしっかり含まれています。
オメガ6脂肪酸はヒマワリ油で補われています。
ブラバンソンヌ
ブラバンソンヌはベルギーフランダース地方で製造されているプレミアムドッグフードです。
関節のケアにグルコサミンとコンドロイチン
関節軟骨を強化するグルコサミン・コンドロイチンが含まれています。
運動量が多くなりやすいワイアー・フォックス・テリアには最適です。
グレイン・グルテンフリー
グレイン・グルテンフリーでアレルギーに配慮されています。
穀物類の代用としてサツマイモを使用しています。
食物繊維、ビタミン類、ミネラルなどの豊富な栄養素も摂取できます。
良質な必須脂肪酸
亜麻仁とサーモン油からとれる脂質はオメガ3脂肪であるDHA・EPAがしっかり含まれています。
これらは健康な皮膚の維持と美しい被毛を作り出すことに適しています。
ワイアー・フォックス・テリアの1ヶ月の食事代は?
ワイアー・フォックス・テリアの1ヶ月の食事代は8,400円程度が目安です。
以下の条件で想定しました。
ドッグフードの価格 = 2,000円/1kg ドッグフードのカロリー = 350kcal 犬の体重 = 7kg(標準体型) 犬の年齢 = 5歳(避妊・去勢済み) |
1日に必要なカロリーは482kcal、1日に必要なドッグフードは138g(月4.2kg)です。
必要なドッグフードの量は自動計算で簡単に確認できます。
※上記はあくまで参考値になり、ドッグフードの価格、おやつ、トッピングなどで変動します。