今回はバセット・ハウンドの特徴、飼いやすさ、散歩の量や頻度、罹りやすい病気、月の食事代などについてまとめました。
目次
バセット・ハウンドの特徴とは?
バセット・ハウンドは、フランスが原産の犬種です。
ウサギ・キツネ等の小動物を狩る狩猟犬として活躍してきました。名前の「ハウンド」は猟犬:ハウンドドッグから来ています。
見た目はとても特徴的で長い体と短い、長く垂れ下がった耳とシワのある顔、そして悲しそうな目はとても愛くるしくて、見た人を惹きつけます。
狩猟犬として活躍していたバセット・ハウンドですが意外にも性格はのんびりとしており、とても温厚です。フレンドリーな性格で、他の犬とも仲良くできる子が多いようです。
ただ、やや頑固な性格で、しつけは忍耐強く行なう必要があります。
吠える声は太くよく響くため無駄吠えをしないように子犬の頃からしつけが必要でしょう。
のんびりな性格から多くの運動量を必要としませんが、食べることが大好きで太りやすい体質のため、適度な運動と食事管理を行い、体重をしっかりと管理していくことが必要です。バセット・ハウンドは嗅覚がとても優れており、匂いを追跡することが大好きです。散歩などで草や木など様々な匂いを感じることができる環境だと、とても喜んでくれるでしょう。
また、長い耳は汚れや湿気により、耳の感染症を引き起こす恐れがあります。適度な耳のチェックと耳掃除が必要です。
日本国内においては、一般社団法人ジャパンケネルクラブの犬種別登録件数は100頭、134犬種中、第63位となっています
参考:https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/24042
サイズ | 中型犬 |
体高 | 28〜38cm程度 |
体重 | 18~28㎏ |
毛色 | ブラック&ホワイト、ブラック&ブラウン、レッド&ホワイト、レモン&ホワイト |
原産地 | フランス |
平均寿命 | 12〜13才 |
知能 | あまり賢くない |
吠え | 中程度 |
バセット・ハウンドは飼いやすい?
穏やかな犬種で体の割に運動量も少ないですが、頑固な気質があるため、しつけは少し難しく飼いにくいと感じることが多いでしょう。
必要な散歩量はどのくらい?
中型犬ですが必要な運動量は意外に多くありません。
必要な散歩は1日2回、各回30分以上必要です。
ただ、食べることが大好きで太りやすい体質のため、体重をみながらしっかりと運動量をコントロールしてあげる必要があります。
子犬(成長期)の場合は激しい運動をすると発達中の関節を痛めてしまうことがありますので、距離や時間の調整、柔らかい芝生を歩かせるなど気を配る必要があります。
おおよそ12〜18ヶ月で体は成長が完了しますのでそれまでは愛犬の様子を見ながら適切な散歩量、強度を見極めましょう。
賢いですか?
研究結果ではあまり賢くないとされています。
コロンビア大学の博士号を取得したスタンリー・コレン氏が発表した研究結果である犬の知能ランクによるとバセット・ハウンドは141犬種の中で132位となっています。
ただ、頑固な気質を持っているため指示に従わないケースもあるため、もしかしたら賢さを秘めているのかもしれません。
詳しくは「賢い犬ランキング、総勢141犬種を紹介!犬の知能テスト方法も紹介します!」をご覧ください。
どんな性格?
とても温厚な犬種でのんびりとしています。
しつけやすいですか?
頑固なところがあるため、しつけは難しいでしょう。
さらにのんびりとマイペースなため、しつけなどのトレーニングには意欲を持たないこともあります。
吠えやすい?吠えにくい?
吠えにくいとも吠えやすいとも言われますが、穏やかな気質から比較的、吠えにくいでしょう。
おそらく吠えやすいという声が多いのはその声量と声質によるものだと思います。
吠える声は、とても太く、遠くまで通る音のため、耳にとても響きます。ゆえに少し吠えただけでも吠えやすいという印象を持ってしまうと思われます。
抜け毛は多い?少ない?
犬の被毛には以下の2種類あります。
- 皮膚を守るための太くて硬い毛質のオーバーコート(上毛)
- 体の皮膚に近い側にある綿毛のような体温調節を司るアンダーコート(下毛)
上記の二つを持つ犬をダブルコート、アンダーコートのない犬がシングルコートと呼ばれます。
犬の抜け毛は主にアンダーコートが抜けるためダブルコートの犬種は抜け毛が多い犬種になります。
バセット・ハウンドはシングルコートの犬種のため抜け毛が少ない犬種に分類されます。
ブラッシングの頻度は?
週2回程度で大丈夫でしょう。
ただ、ブラッシングは被毛のケアだけではなく、皮膚の血行促進を促すものでもありますので、こまめにしてあげるといいでしょう。
バセット・ハウンドが罹りやすい病気とは?
バセット・ハウンドが罹りやすい病気には以下のようなものがあります。
耳の感染症
バセット・ハウンドの耳は大きく垂れたているため湿気や汚れが溜まりやすく、細菌が繁殖しやすい環境が整っています。最もかかりやすい病気と言えるでしょう。
特に外耳炎などを多く発症してしまいます。
症状としては・・・・
- 首を振る
- 耳を足で掻く
- 匂いがきつい
- 耳垢が溜まっている
- 皮膚の赤みや炎症
・・・などです。
予防法としてはとにかく耳を清潔に保つことです。
また、定期的な耳の掃除や炎症などがないかを確認しましょう。
動物病院での治療は点耳薬、洗浄などが主になります。
ひどい場合は抗菌薬の投薬などですが、再発しやすい病気なので日頃から清潔に保つことが必要です。
バセットハウンド血小板障害
バセット・ハウンド特有の遺伝性の病気です。
血液を固める作用をもつ血小板が減少し、出血しやすかったり、出血が止まりにくくなったりといった症状があります。
また、重症になると血便や血尿なども発生します。
命に関わる病気ですが治療法はなく、まずは出血を伴うような怪我をしないことです。
対処療法として輸血で対応するなど障害を通して治療が必要になります。
レッグ・カルべ・ペルテス(大腿骨頭無菌性壊死病)
レッグ・カルべ・ペルテスは股関節を形成する後ろ足の大腿骨の骨頭部分(先端)への十分な血液が供給できなくなり骨頭部分が壊死していく病気です。
血液供給ができなくなる理由はわかっておらずホルモン、遺伝的因子などが原因ではないかと言われています。
〜12ヶ月までの成長期に多く見られます。
後ろ足を引き摺るように歩いたりすることで飼い主が気がづくことが多いです。
大腿骨、骨頭部分の壊死が進むと患部に骨折などが起きます。
痛みは鎮痛剤を使用しますが、一度、壊死した部分は再生することはないため、壊死した骨頭部分を切除する外科手術が必要になります。
チェリーアイ(三眼瞼腺脱出)
目頭にある目の一部を覆う第三眼瞼(瞬膜)が外側に飛び出てしまう病気です。
※写真はビーグル
主に遺伝的な要因です。
ブルドッグは好発犬種とされています。
治療法は炎症を起こしている場合は点眼薬、内服薬を使用し、粘膜を痛めないように目に押し込みます。
ただ、再発しすい病気であるため、まれに外科治療を行う場合があります。
バセット・ハウンドのドッグフードの選び方とは?
バセット・ハウンドのドッグフードの選び方をまとめました。
関節ケア
のんびりした穏やかな性格で活動量が少ない傾向があるため太りやすい傾向があるバセット・ハウンド。肥満による関節のトラブルを抱えやすいです。関節の健康維持のためにグルコサミンやコンドロイチンなどの関節に効果のある成分を含むドッグフードを選びましょう。
具体的には原材料に緑イ貝などが含まれるドッグフードがオススメです。
また、関節症の原因になる肥満についても考えなければなりません。
低脂質なフード
バセット・ハウンドはとても太りやすいので低脂質なフードがおすすめです。
健康な皮膚を保つ成分
必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6が適度に含まれるフードがおすすめです。
これらの必須脂肪酸は皮膚の水分保持を助けてくれます。
また、天然由来の亜鉛やビタミンEなどもおすすめです。
亜鉛は被毛を構成するタンパク質であるケラチンの生成を助けます。
美しい被毛を維持するために一役買ってくれます。
アレルギーケアに新奇タンパク質&グレインフリー
新奇タンパク質は愛犬が今までに食べたことがないタンパク質のことで免疫の過剰反応によるアレルギー反応がでづらいといった特徴があります。具体的な食材としては鹿肉、ラム肉、魚、カンガルー、ウサギなどです。
サイズは中粒がおすすめ
まずは中粒サイズにしましょう。
愛犬の好みもありますので様子を見ながら最適なサイズを見極めましょう。
バセット・ハウンドにオススメのドッグフードとは?
バセット・ハウンドの罹りやすい病気などを参考にドッグフードを選びました。
HEKAグレインフリードッグフード サーモン
低価格ながらも穀物類不使用のHEKAグレインフリードッグフード サーモンです。
低脂質で体重コントロールしやすい
一般的なドッグフードの脂質は14%前後が多いのですがHEKAグレインフリードッグフード サーモンは8.5%と、とても低脂質です。太りやすいバセット・ハウンドにとって体重コントロールしやすいフードです。また、炭水化物の量は開示されていませんが穀物類不使用なため、一般的なフードより炭水化物は少ないと想定されるため、太りにくいフードであると言えます。
アレルギーの原因になりにくい魚が主原料
HEKAグレインフリードッグフード サーモンは動物性タンパク質はサーモン、トラウトを主体としているため、いずれも低アレルゲンでアレルギーの原因になりにくい原材料構成です。
POCHI ザ・ドッグフード ベーシック ワイルドサーモン
POCHI ザ・ドッグフードはプレミアムドッグフード専門店POCHI企画のオールライフステージ総合栄養食です。
高タンパク・低脂質
タンパク質は30%以上含まれているため筋肉量の維持が期待でき、尚且つ脂質は10%と低脂質なため体重管理がしやすいドッグフードです。
関節ケアに緑イ貝
緑イ貝は、関節症状を持つ子向けのサプリメントによく使用されている成分で、肥満による関節トラブルの多いバセット・ハウンドには最適です。
グレイン・グルテンフリー
グレイン・グルテンフリーでアレルギーに配慮されています。
食物繊維はアルファルファや、えんどう豆、スイートポテトなどから補えます。
美しい被毛のためのオメガ3必須脂肪酸
サーモン油でオメガ3脂肪であるDHA・EPAがしっかり含まれています。
オメガ6脂肪酸はヒマワリ油で補われています。
バセット・ハウンドの1ヶ月の食事代は?
バセット・ハウンドの1ヶ月の食事代は22,000円程度が目安です。
以下の条件で想定しました。
ドッグフードの価格 = 2,000円/1kg ドッグフードのカロリー = 350kcal 犬の体重 = 25kg(標準体型) 犬の年齢 = 5歳(避妊・去勢済み) |
1日に必要なカロリーは1252kcal、1日に必要なドッグフードは358g(月11kg)です。
必要なドッグフードの量は自動計算で簡単に確認できます。
※上記はあくまで参考値になり、ドッグフードの価格、おやつ、トッピングなどで変動します。